Kindleが紙の本から異次元の進化を遂げた3つのポイント
目次
1.Kindleの読書は、紙の本の読書とは、異次元の営み
Kindleの読書は、紙の本にも負けていません。特に、専用端末であるKindle Paperwhiteを使えば、紙の本に勝るとも劣らない快適さで、読書をすることができます。たとえば、Kindle Paperwhiteの画面は、紙と似た質感であり、目も疲れません。また、ページめくりも快適です。
しかし、これら、Kindle Paperwhiteの強みは、結局のところ、Kindleの読書を、紙の本の読書と同次元で比較して、Kindleの読書も紙の本の読書に負けていないよ、ということに過ぎません。
これに対して、私は、そもそも、Kindleの読書は、紙の本の読書とは、異次元の営みなのではないか、と感じます。紙の本の読書と同じ快適さを実現することがKindleの使命なのではなく、紙の本の読書からは異次元の進化をもたらし、異次元の読書を実現することが、Kindleの使命ではないかと思うわけです。
2.異次元の進化を遂げた、3つのポイント
Kindleの読書が、紙の読書とは異次元の営みであると感じるのは、具体的には、次の3つのポイントを指します。
(1) ハイライト・メモ一覧を、自動的に作ってくれる。
まず、Kindleは、ハイライト箇所と読書メモの一覧を、自動的に作ってくれます。
何かを得るための読書をするには、線を引いたりメモを追加した箇所をまとめるとよい、と、いろんなところに書いてあります。しかし、これは面倒です。私には実践できませんでした。
これに対して、Kindleなら、ハイライトをつけたりメモを追加したりしながら読書をするだけで、読み終わったときには、自動的に、読書メモができています。
自分がハイライトをつけたりメモを追加した箇所だけを抜き出した一覧は、その本を復習する上で、超強力なツールです。この超強力ツールが自動的にできあがる点で、Kindleの読書は、革命的です。
(2) インターネットと融合し、読むことと発信することが直接つながる(共有とkindle.amazon.co.jp)
次に、Kindleの読書は、インターネットと融合しています。
Kindleには、共有という機能があります。KindleとTwitterアカウントやFacebookアカウントをつなげることで、Kindleから本の一部を共有することができます。
読みながら、琴線に触れた部分をTwitterに流せば、本を中心として、いろんな交流が可能になります。また、Twitterを読書メモとして使うことも可能になります。さらに、まだ今の日本ではそれほど流行っていませんが、Kindleの個人ページ(kindle.amazon.co.jp)は、本を中心にしたSNSのように発展していきそうです。
Kindleの読書は、読むだけではなく、同時に、発信することにもつながります。
(3) 物理的な制約からの解放
最後に、Kindleの読書は、物理的な制約から解放されています。
これには、いくつかの意味があります。
第一に、持ち歩ける本の冊数に制約がありません。何冊でも持ち歩けます。そうなると、その場にいちばんフィットする本を読む、ということが可能になります。ちょうど、iPodが、自宅の全CDを持ち歩くことを可能にしたように、Kindleは、自宅の全書籍を持ち歩くことを可能にします。
第二に、重たい本でも持ち歩けるようになりました。これまで、持ち歩いて読む本というのは、文庫か新書が普通でした。しかし、Kindleなら、全集だって、辞書のように分厚い本だって、持ち歩くことができます。
第三に、本の保管スペースで悩むことから解放されました。買って読む派の読書好きにとって、本の保管スペースは、最大の悩みです。本を買うときに一番気にするのは、その本の価格ではなく、その本をどこに保管するか、です。Kindle本は、保管スペースが必要ありません。これは、買って読む派の読書好きに訪れた、今世紀最大の福音です。
3.Kindleの強みを活かす
(1)ハイライト・メモ一覧を自動で作ってくれること、(2)インターネットと融合することで読書がそのまま情報発信にもなること、(3)物理的な制約から解放されたことが、Kindleの真の強みです。
この強みを活かすためには、(1)ハイライトやメモを積極的に追加すること、(2)Kindle Paperwhite 3G版を使い、どんどん共有すること、(3)気になったKindle本をどんどん買うこと、の3つが大切です。
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