MNP予約番号を発行しても、使わなければ、解約にならないし、手数料もかからない

1．MNPのために発行してもらうMNP予約番号の仕組みは？

番号ポータビリティ（MNP）をするためには、MNPの契約を新キャリアでする前に、現行のキャリアからMNP予約番号をというものを発行してもらわなければいけません。このMNP予約番号の仕組みを、整理します。

ポイントは、以下の3点です。

1. MNP予約番号を使うことでもともとの契約が解約になるが、MNP予約番号を使うまではもともとの契約は生きているし、MNP予約番号を使わなければもともとの契約は解約にならない
2. MNPをするとMNP転出手数料がかかるが、予約番号を発行してもらうだけなら、手数料はかからない。
3. MNP予約番号を電話で発行してもらうのは、特に休日昼間は多少の時間がかかるから、MNPの可能性があるなら、早めにMNP予約番号を発行するとよい

2．MNP予約番号発行と、もともとの契約の関係

(1)　発行してもらったMNP予約番号を使うと、もともとの契約が解約になる

発行してもらったMNP予約番号を使うと、もともとの契約が、解約になります。

つまり、MNPしたあとにもともとの契約を解約する、という必要はありません。

(2)　発行してもらったMNP予約番号を使うまでは、もともとの契約は生きている

もともとの契約が解約になるタイミングは、発行してもらったMNP予約番号を使ったときです。それまでは、もともとの契約は生きています。

つまり、MNP予約番号を発行するだけでは、もともとの契約は何の影響も受けません。MNP予約番号を使うまでは、もともとの契約は、そのままです。

(3)　発行してもらったMNP予約番号を使わないままMNP予約番号有効期限が切れれば、もともとの契約には何の影響もない

発行してもらったMNP予約番号には、15日間という有効期限があります。この有効期限を過ぎると、MNP予約番号は、失効します。

MNP予約番号が有効期限切れになれば、そのMNP予約番号が使われることはなくなるので、その予約番号が使われることによってもともとの契約が解約になることもなくなります。

3．MNP転出手数料が課されるタイミング

(1)　MNP転出手数料は、MNPが完了したタイミングで、課される

MNPするためには、もともとの契約のキャリアに、MNP転出手数料を支払う必要があります。

このMNP転出手数料は、MNPが完了したタイミングで、課金されます。

(2)　MNP予約番号を発行してもらうこと自体は、無料

MNP予約番号を発行してもらうこと自体は、無料です。MNP予約番号を発行してもらい、しかしMNPをしなかったなら、MNPは完了しないので、MNP転出手数料が課金されることはありません。

4．休日日中にMNP予約番号を発行してもらうのは、多少時間がかかるかもしれないから

多くの人が、MNP予約番号発行手続をするのは、MNPをしようとする、まさにそのときです。お店でMNPの手続をするために、係の人に案内されて、もともとのキャリアの窓口へ連絡します。

そのため、多くの人がMNP予約番号発行手続をするのは、休日日中です。休日日中は、MNP予約番号発行の電話窓口は、少々混雑しています。そのため、休日日中に電話でMNP予約番号を発行してもらうには、少し時間がかかるかもしれません。

これに対して、平日などは、MNP予約番号発行窓口は、それほど混雑していません。

MNP予約番号を発行すること自体には、何も料金はかかりません。また、MNP予約番号を発行してもらっても、使わなければ、もともとの契約には、何の影響もありません。

そのため、次の週末にMNPをする可能性があるのであれば、平日のうちに、MNP予約番号を発行してもらっておく方がよいかもしれません。