*

パソコンで何かをするすべての人にとって、ブラインドタッチは、「基本技」だと思う。

公開日: : 最終更新日:2013/11/12 Windows

1.パソコンで何かをする人にとっての「基本技」は何か?

今の世の中、多くの人は、パソコンを使って、いろんなことをします。Wordで文章を作ったり、Excelでグラフを作ったり、メールを送ったり、Twitterでつぶやいたり、Evernoteにメモをしたり、Facebookで友達と交流したり、Illustratorで図表を作ったり、Photoshopで写真を加工したり、いろんなことをします。そのために、Wordで差し込み印刷をする方法とか、Excelでピボットテーブルを使う方法とか、Gmailで他のメールアドレスをPOPから追加する方法とか、Illustratorでペジェ曲線を描く方法とか、いろんなことを調べ、いろんなことを少しずつ身につけます。

しかし、こういう個別の難しいことではなく、これらの手前にある「基本技」を考えたいと思います。「基本技」を見定めることができれば、将来、誰かにパソコンを教える必要が生じたとき、教える土台になります。また、今後、自分が、新しいアプリケーションやOSを学ぶにあたっても、「基本技」をより所にして、少しずつ身につけていくことができると思います。

2.私の考える「基本技」の条件と、私の考えるパソコンの「基本技」

(1) 「基本技」の3つの条件

パソコンの使い方に限ったことではないのですが、私の考える「基本技」の条件は、以下の3つです。

  1. 「基本技」を高いレベルで身につけさえすれば、あとは何とかなっていくこと
  2. 「基本技」をおろそかにすると、その後の成長速度が鈍ること
  3. 初級・中級・上級を通じて、常に、高い使用頻度であること

(2) パソコンの「基本技」は、ブラインドタッチである

この3つの観点から考えた結果、パソコンで何かをするすべての人にとっての「基本技」は、ブラインドタッチだと思います。ブラインドタッチを高いレベルで身につけさえすれば、あとは何とかなっていくような気がします。ブラインドタッチをおろそかにすると、その後のパソコンに関する成長速度は、鈍ると思います。パソコンの初級者も、中級者も、上級者も、タイピングによって文章入力をする機会は非常に大きいため、ブラインドタッチを身につければ、その使用頻度はかなり高いものと思われます。

以下、順に見ていきます。

3.【条件1】「基本技」を高いレベルで身につけさえすれば、あとは何とかなっていくこと

ブラインドタッチを身につければ、それだけで、パソコンに対する抵抗感は、かなりの程度、減ります。パソコンの操作に入力操作が占める割合は相当に高いため、パソコンの操作をおっくうに感じる場合、その相当部分が、入力操作にストレスを感じていることにあるのではないかと思います。

入力にストレスを感じるか感じないかは、パソコンという機器を使う上で、決定的に大きな違いです。入力自体のために脳みそと神経を使う必要があると、パソコンを使いながら思考をすることもうまくいかなくなります。これに対して、ブラインドタッチを高いレベルで身につければ、入力することは、自然で無意識な作業になりますので、入力それ自体にストレスを感じることは、ほとんどなくなります。入力自体のために脳みそと神経を使う必要がなければ、脳みそと神経は、入力内容をどうするかに集中することができます。パソコン操作に対するストレスが減り、パソコンに対する抵抗感は、かなりの程度、減ります。

このように、ブラインドタッチを高いレベルで身につけさえすれば、パソコンに対する抵抗感が減ります。パソコンに対する抵抗感が減れば、今の世の中、パソコン操作に関する情報があふれていますので、あとは何とかなっていくのではないかと思います。

4.【条件2】「基本技」をおろそかにすると、その後の成長速度が鈍ること

ブラインドタッチをおろそかにすると、いつまでたっても、入力そのものに、頭と神経を使う必要があります。これでは、入力それ自体がストレスとなります。また、頭と神経を入力内容に集中することができないために、無駄も多いと思われます。パソコンを使うよりも、パソコンを使わないで手で書いたり描いたりする方が速い、ということになります。

パソコンに対する抵抗感が大きいままだと、パソコン操作を学習しようという意欲も高まりませんし、パソコンにさわる時間も増えませんので、その後の成長も鈍ると思われます。

5.【条件3】初級・中級・上級を通じて、常に、高い使用頻度であること

どんな目的のために、どんなアプリケーションを立ち上げて、どんな作業をしているときでも、文章を入力することは、パソコン操作につきまといます。テキスト入力は、パソコンを使う上で、もっとも使用頻度の高い作業のうちのひとつです。

6.まとめ

ブラインドタッチは、パソコンで何かをするすべての人にとっての「基本技」だと思います。

将来、誰かにパソコンを教える機会があれば、ブラインドタッチという「基本技」を練習させることから始めたいと思います。また、これから自分が新しい何かを始めるときも、ブラインドタッチという「基本技」を大切にして、これをとっかかりとして、学んでいきたいと思います。

【関連する過去記事】

フリック入力練習のすすめ 〜練習方法の一例

スポンサードリンク

関連記事

no image

まめFileからAs/Rへ

1.ファイラというジャンルのアプリケーション ファイラというジャンルのアプリケーションがあります。

記事を読む

no image

次に購入する持ち歩き用ノートパソコンに求めるものを整理する。

1.次に購入するノートパソコンの選択肢を検討の必要性 私は、現在、持ち歩き用のノートパソコンとして

記事を読む

no image

ローカルにWordPressのテスト環境を作るため、WindowsにXAMPPをインストール

1.はじめに 企業サイトのようなサイトをWordPressで作成する、ということを試してみたくて、

記事を読む

no image

EvernoteのWindowsクライアントで、ノートエディタを見やすくする方法→ノートエディタのフォントを変更

Evernote for Windowsのちょっといまいちなところ EvernoteのWindow

記事を読む

no image

As/R(2) 最初の設定の備忘録

0.はじめに As/Rをインストールしました。 As/R まめFileと違うとこもあったので、

記事を読む

no image

2013年2月現在で購入できる、11.6インチのノートパソコンを比較する

1.はじめに 2013年2月現在で購入できる、11.6インチサイズのノートパソコンのスペックを比較

記事を読む

no image

パソコンの画面が180°回転してしまった原因と直し方(Ctrl+Alt+↑)

1.症状 (1) 症状 パソコンの画面が、180°回転してしまった。 (2) 環境 Wind

記事を読む

no image

7のように使うと、8は、とてもよい。Windows 8をWindows 7のように使うための3つのこと。

1.Windows 8は、Windows 7のように使うとよい 私は、1ヶ月ほど前から、Window

記事を読む

no image

Microsoft Office 2010の「保護されたビュー」を使わない設定方法

1.「保護されたビュー」機能とその問題点 (1) 保護されたビュー Microsoft Office

記事を読む

no image

Windowsキー+矢印は、けっこう使える(Windows 7)

1.Windows 7のAeroスナップは、けっこう便利だと思う Windows 7は、ウィンドウ

記事を読む

スポンサードリンク

スポンサードリンク

no image
お待たせしました! オフライン対応&起動高速化のHandyFlowy Ver.1.5(iOS)

お待たせしました! なんと、ついに、できちゃいました。オフライン対応&

no image
「ハサミスクリプト for MarsEdit irodrawEdition」をキーボードから使うための導入準備(Mac)

諸事情により、Macの環境を再度設定しています。 ブログ関係の最重要は

no image
AI・BI・PI・BC

AI 『〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則』を読

no image
[『サピエンス全史』を起点に考える]「それは、サピエンス全体に存在する協力を増やすか?」という評価基準

1.「社会派」に対する私の不信感 (1) 「実存派」と「社会派」 哲学

no image
[『サピエンス全史』を起点に考える]サピエンス全体に存在する協力の量と質は、どのように増えていくのか?

『サピエンス全史』は、大勢で柔軟に協力することがサピエンスの強みだと指

→もっと見る

  • irodraw
    彩郎 @irodraw 
    子育てに没頭中のワーキングパパです。1980年代生まれ、愛知県在住。 好きなことは、子育て、読書、ブログ、家事、デジタルツールいじり。
    このブログは、毎日の暮らしに彩りを加えるために、どんな知恵や情報やデジタルツールがどのように役に立つのか、私が、いろいろと試行錯誤した過程と結果を、形にして発信して蓄積する場です。
    連絡先:irodrawあっとまーくtjsg-kokoro.com

    feedlyへの登録はこちら
    follow us in feedly

    RSSはこちら

    Google+ページ

    Facebookページ

PAGE TOP ↑