*

PDCAサイクルでいちばん大切なのは、どの部分か?

公開日: : 仕事の方法論

1.PDCAサイクルでいちばん大切なのは、どの部分か?

(1) PDCAサイクルとは

世の中には、PDCAサイクルという考え方・手法があります。

PDCAサイクルとは、業務を改善する手法のひとつです。以下の4つの段階を繰り返すことによって、継続的に業務を改善することを狙っています。

P:Plan(計画)

最初の段階であるPは、計画です。PDCAサイクルは、計画することから始まります。

D:Do(実行)

次の段階であるDは、実行です。計画したら、その計画したことを実行する必要があります。実行しないと、PDCAサイクルは動きません。

C:Check(評価)

3つめの段階であるCは、評価です。計画して実行した結果を、評価します。

A:Action(改善)

最後の段階であるAは、改善です。計画して実行した結果に対する評価に基づいて、改善をします。

PDCAサイクル – Wikipedia

PDCAサイクル – 教育用語集|光文書院

(2) PDCAサイクルでいちばん大切なのは?

私自身は、このブログについて、PDCAサイクルを実践しようと心がけています。

ブログのPDCAサイクルを回す

PDCAサイクルをブログについて回すことで、ブログを育てていきたいと思っています。

ブログのPDCAサイクルをうまく回すにはどうしたらいいんだろうか、ということを考える中で浮かんできた疑問が、「PDCAサイクルのうち、いちばん大切なのはどの部分なのだろうか」ということです。最近、これについて、計画が大切なのだろうか、評価して改善することがPDCAサイクルの肝なのだろうか、いや、やはり実行だろうか、などと、いろいろと考えています。

そんなことを考えていたら、なんとなく、私なりの方針が見えてきたため、この、「PDCAサイクルでいちばん大切なのはどの部分か」という問いについて、考えることを書きます。

2.「サイクル」が大切

私の意見は、「サイクル」です。

PDCAサイクルのうち、いちばん大切なのは、「サイクル」です。

P(計画)でも、D(実行)でも、C(評価)でも、A(改善)でもなく、大切なのは、「サイクル」です。つまり、何度もぐるぐるとPDCAを繰り返す、ということです。

3.1回1回のPDCAは不完全でも小さくてもいいけれど、何回もPDCAを回すことで、全体として、改善される

(1) PDCAサイクルは、継続的改善をめざす

PDCAサイクルがめざすのは、継続的な改善です。単発の改善をめざすのではなく、継続的な改善をめざします。

PDCAサイクルの思想は、大きな1回の改善よりも、継続的改善の方が、全体として大きな改善を実現できる、というものです。

(2) 継続的改善のためには、サイクルを回し続けることが不可欠

物事を継続的に改善し続けるためには、改善につながる仕組みを作って、その仕組みを動かし続けることが大切です。

どんなに立派な改善作業を行っても、1回で終わってしまえば、継続的改善になりません。ひとつひとつの改善はそんなに大きな改善でなくてもよいので、改善を繰り返すことが大切です。それでこそ、継続的改善になります。

継続的改善のためには、改善のためのサイクルを回し続けることが不可欠です。

(3) 「サイクル」がいちばん大切

1回1回のPDCAは、多少不完全でもかまいません。P(計画)がいい加減だったり、D(実行)が尻すぼみでも、C(評価)が不徹底でも、A(改善)が甘くても、サイクルを回しつづければ、全体としては、継続的改善になります。

極端な話、PDCAのどこかが抜けていたって、まあ大丈夫です。たとえば、

D→A→P→D→A→D→P→D→C→A→

という順番だって、このサイクルを回し続けている点で、広い意味ではPDCAサイクルです。そして、サイクルが回り続けていれば、継続的改善につながります。

PDCAサイクルは、「サイクル」がいちばん大切です。1回1回のPDCAにこだわりすぎるよりも、長い目で見て、サイクルを回し続けることが、最終的には、大きな改善を実現するのではないかと思います。

スポンサードリンク

関連記事

no image

ハイブリッド手帳システムを作る【タスク編】ToodledoとEvernoteで作るタスクマネジメントシステム

1.ハイブリッド手帳システムのタスクマネジメントシステム (1) タスクマネジメントに関するいくつ

記事を読む

no image

タスク管理システムは、(1)タスクを、(2)管理する、(3)システム、です。

1.タスク管理システムって、何だ? (1) スケジュール管理システムは、一般的 手帳やカレンダーなど

記事を読む

no image

Toodledoによる個人的タスク管理システムのはじめ方

0.要約 (1) Toodledoを使えば、費用なしですぐにでも自分の個人的なタスク管理システムを

記事を読む

no image

デスクの上の一部を3階建てに。机上台をふたつ重ねる。

1.デスクに机上台をふたつ重ねて、デスクの一部を3階建てに 先日、幅120cmの本棚付きデスクを買

記事を読む

no image

「やれば残る」から、やる気になる。(ToodledoとEvernoteによる「タスクの実行」のやる気を出すシステム)

1.Toodledoの完了タスク情報をEvernoteに蓄積する目的と、副次的効果 (1) Too

記事を読む

no image

ToodledoとGoogleカレンダー以前のタスク管理・スケジュール管理を振り返る

1.ToodledoとGoogleカレンダー以前を思い出す 私は、今、ToodledoとGoogl

記事を読む

no image

Gmailを、クラウド上のメールシステムとして使う(2014年6月段階)

1.Gmailが提供するのは、クラウド上のメールシステム (1) Gmailは、クラウド上のメーラ

記事を読む

no image

「何を求めるか」から始める、タスク・スケジュール管理システムの構築

1.タスク・スケジュール管理システムの構築において、「何を求めるか」が大切な理由 自分のためのタス

記事を読む

no image

「いつ読むか?今じゃないでしょ。」Pocketを使ってあとで読む3つの理由と、あっという間にPocketに保存する2つの方法

1.おもしろそうな記事を見つけたら、「いつ読むか?」→「今じゃないでしょ。」 (1) 「今じゃない

記事を読む

no image

Evernote×仕事。Evernoteに自分なりのマニュアルを蓄積する

1.Evernoteを仕事に活用する 先日、Evernote Businessのセミナーに行きまし

記事を読む

スポンサードリンク

スポンサードリンク

no image
お待たせしました! オフライン対応&起動高速化のHandyFlowy Ver.1.5(iOS)

お待たせしました! なんと、ついに、できちゃいました。オフライン対応&

no image
「ハサミスクリプト for MarsEdit irodrawEdition」をキーボードから使うための導入準備(Mac)

諸事情により、Macの環境を再度設定しています。 ブログ関係の最重要は

no image
AI・BI・PI・BC

AI 『〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則』を読

no image
[『サピエンス全史』を起点に考える]「それは、サピエンス全体に存在する協力を増やすか?」という評価基準

1.「社会派」に対する私の不信感 (1) 「実存派」と「社会派」 哲学

no image
[『サピエンス全史』を起点に考える]サピエンス全体に存在する協力の量と質は、どのように増えていくのか?

『サピエンス全史』は、大勢で柔軟に協力することがサピエンスの強みだと指

→もっと見る

  • irodraw
    彩郎 @irodraw 
    子育てに没頭中のワーキングパパです。1980年代生まれ、愛知県在住。 好きなことは、子育て、読書、ブログ、家事、デジタルツールいじり。
    このブログは、毎日の暮らしに彩りを加えるために、どんな知恵や情報やデジタルツールがどのように役に立つのか、私が、いろいろと試行錯誤した過程と結果を、形にして発信して蓄積する場です。
    連絡先:irodrawあっとまーくtjsg-kokoro.com

    feedlyへの登録はこちら
    follow us in feedly

    RSSはこちら

    Google+ページ

    Facebookページ

PAGE TOP ↑