何度も読み返すこと・何度も書き直すこと
公開日:
:
書き方・考え方
目次
1.いちばん基本の読書術・いちばん基本の文章術
(1) いちばん基本の読書術
世の中には、いろんな読書術があります。私は、本を読むことが好きなので、よい読書術はないものかなあと、いろいろと探し求めてきました。
この経験をふり返ると、いちばん基本の読書術は、「何度も読み返す」です。
(2) いちばん基本の文章術
世の中には、いろんな文章術があります。私は、文章を書くことが好きなので、よい文章術はないものかなあと、いろいろと探し求めてきました。
この経験をふり返ると、いちばん基本の文章術は、「何度も書き直す」です。
2.何度も読み返すことを促すツール・何度も書き直すことを促すツール
(1) 読むツール・書くツール
a.Kindleで読むと、何度も読み返すことが簡単
世の中には、本を読むためのツールが、いくつか存在します。しおりや付箋、メモ帳や情報カード、蛍光マーカーや三色ボールペンは、この一例です。
Kindleも、見方によっては、本を読むためのツールのひとつです。そして、本を読むためのツールとしてKindleを捉えると、Kindleには、他の道具と比較して、何度も読み返すことを促す、という特長を持っています。
なぜなら、Kindleを開けば、そこには、今読んでいる本とこれから読む本だけでなく、これまでに読んだたくさんの本が並んでいるからです。これまでに読んだたくさんの本が、常にそこに存在しているという点で、Kindleは、過去に読んだ本を再読することを促します。
b.Evernoteで書くと、何度も書き直すことが簡単
世の中には、文章を書くためのツールが、いくつか存在します。ノートや万年筆、パソコンやGoogleドライブは、この一例です。
Evernoteも、見方によっては、文章を書くためのツールのひとつです。そして、文章を書くためのツールとしてEvernoteを捉えると、Evernoteには、他の道具と比較して、何度も書き直すことを促す、という特長を持っています。
なぜなら、Evernoteを開けば、そこには、今書いている文章、これから書く文章(のネタ)、これまでに書いた文章のすべてが存在しています。Evernoteを開きさえすれば、書かれることを待っているたくさんの文章を、書き直すことができます。何度もEvernoteを開くことで、何度も文章を書き直すことができます。
この意味で、Evernoteは、文章を何度も書き直すことを促します。
(3) 何度も読み返すことを促すツール・何度も書き直すことを促すツールを使う
何度も読み返すこと。このためにまず大切なのは、何度も読み返す、という意識です。でも、意識と同じくらい大切なのは、何度も読み返すことを促すツールを使って、本を読むことです。
Kindleは、ここでいう、何度も読み返すことを促すツールのひとつです。
何度も書き直すこと。このためにまず大切なのは、何度も書き直す、という意識です。でも、意識と同じくらい大切なのは、何度も書き直すことを促すツールを使って、文章を書くことです。
Evernoteは、ここでいう、何度も書き直すことを促すツールのひとつです。
スポンサードリンク
関連記事
-
WorkFlowyによる文書作成が、文章作成をする主体に与える、副次的かもしれないけれど実はより本質的かもしれない革命について(その2)文書作成に関する経験の見える化
1.はじめに(承前) この記事は、次の2つの記事の続きです。 WorkFlowyは、文書作成に、ど
-
なぜ、文章書きとしての私は、アウトライナーよりもEvernoteを贔屓しているのか?
1.はじめに この記事を読みました。 Evernoteとアウトライナーの融合に対する試案(201
-
Evernoteは、ノートの杭を打つからこそ、思考のツールとして現にうまく機能している。
1.ノートの杭を打つにもかかわらず、Evernoteは、なぜ、思考のツールとして現に機能しているのか
-
『7つの習慣』と関連づけて読んできた15冊
1.『7つの習慣』と結びついているたくさんの叡智 『7つの習慣』という本があります。いわゆる自己啓
-
ブログ記事の原稿を書くなら、Evernoteが一番。アイデアを、素早くキャッチし、気長に育てる。
1.Evernoteでブログ原稿を書くと、何がよいか このブログの原稿は、基本的には、すべて私のE
-
「文章を書くツール」の変遷
1.はじめに 私にとって、「文章を書く」ことは、特別で大切な行動です。 仕事の上でも、「文章を書
-
自分の考えを正確にわかりやすく伝える文章を書けるようになるために役立つ本のリスト
この記事は、大学の講義で使うために作成したメモを、若干整えたものです。 私がこのメモの初版を作った
-
『論理トレーニング』のエッセンス 論証・論証図・結合論証と合流論証 → 論証の構造を捉える
1.はじめに 野矢茂樹氏の『論理トレーニング101題』『新版 論理トレーニング』は、名著です。『論
-
私は、こんな道具を使って、文書を作りたい。(その3・「切り出し」による文書作成)
WorkFlowyやUlyssesからヒントを得て、「私は、こんな道具を使って、文書を作りたい。」と
-
研究者が考察を深める仕組み:「その時点までの考察をアウトプットして、フィードバックを得る仕組み」
1.研究者の道を真剣に検討したことで、何を得たか 私事ですが、学生時代に自分の生業を考えていたとき