*

ブログ記事の原稿を書くなら、Evernoteが一番。アイデアを、素早くキャッチし、気長に育てる。

公開日: : 最終更新日:2013/05/12 Evernote, ブログ, 書き方・考え方

1.Evernoteでブログ原稿を書くと、何がよいか

このブログの原稿は、基本的には、すべて私のEvernote for Windowsで作成されています。テーマを思いつくことから、少しずつ文章のボリュームを増やすこと、そして完成形の原稿にするまで、すべてEvernote for Windows上で行っています。

Evernote for Windowsは、テキストを編集するアプリケーションとしては、最低限の機能しか持っていません。編集記号を表示させたり、行番号を表示させたり、正規表現を使ったりなどは、できません。テキストを編集するなら、Evernote for Windowsよりも、秀丸エディタのようなテキストエディタの方が、機能が豊富で、ふさわしいようにも思えます。

しかしそれでも、私は、ブログ原稿を書くならEvernote for Windowsがいちばんよい、と思っています。Evernoteの特徴であるデータ同期もそのひとつの理由ですが、それ以上の決定的な理由があります。それは、書いているときにやってきた別のアイデアを逃さずキャッチできて、そのキャッチしたアイデアの萌芽を着実に育てることができる、ということです。Evernoteなら、アイデアを、素早くキャッチして、気長に育てることができます。

2.書いているときにやってきたアイデアをキャッチできる

まず、Evernote for Windowsなら、書いているときにやってきたアイデアをキャッチできます。

(1) ある記事を書いているときに、別の記事のアイデアがやってくる

アイデアがやってくるのは、どんな場面でしょうか。いろんな場面があると思いますが、私の場合、ことブログのネタに関しては、ブログの原稿を書いているときです。つまり、ある記事を書いているときに、別の記事のアイデアがやってくるわけです。

(2) Evernote for Windowsは、突然降ってきたアイデアを捕まえるのが得意

Evernote for Windowsは、Evernote for Windowsである記事を書いているときに、別の文章のアイデアがやってきた場合に、そのアイデアを捕まえることが得意です。

Evernote for Windowsで記事を書いていれば、別の記事のアイデアがやってきたときに、すぐに新しいノートを作ることができます。「Ctrl+n」を押すだけです。それまで編集していたノートの保存に気を配る必要もなければ、新しいノートの保存場所を設定する必要もありません。「Ctrl+n」で新しいノートを作成し、そのノートに、アイデアの要点やアイデアのとっかかりなど、思いつく限りをメモするだけです。メモが終わったら、再び、もともと書いていた記事のノートに戻れば、何事もなかったように、もともとの記事の作成に戻ることができます。

3.キャッチしたアイデアを着実に育てる

次に、Evernote for Windowsは、というか、これはEvernoteの特徴かもしれませんが、アイデアを育てるのが得意です。

(1) Evernoteに保存したアイデアは、手間暇をかけやすい

アイデアは、アイデアだけでは何にもなりません。ブログとの関係では、そのアイデアを原稿となる文章にまで育ててはじめて、意味が出ます。

アイデアを育て、そのアイデアを文章という形まで結実させるためには、そのアイデアを元に、文章を書いたり、文章を並べ替えたり、削ったり、あるいは、必要な事項を調べたりする必要があります。このように、アイデアをまとまった文章にするまでには、それなりの手間と時間がかかります。

捕まえたアイデアに対して、それなりの手間と時間を注ぐためには、そのアイデアを、手間暇をかけやすい場所に置いておく必要があります。Evernoteは、この、手間暇をかけやすい場所にアイデアを置いておく、という点で、優れています。

(2) Evernoteに保存したアイデアに対して、Evernote for Windowsから、手間暇をかける

まず、Evernoteの中に、特定のテーマに結実するアイデアを保存するための専用ノートブックを作成します。ブログ記事なら、ブログ記事原稿用のノートブックを作ります。

そして、特定のテーマに結実するアイデアの全部を、そのEvernoteノートブックに保存します。このとき、ひとつのアイデアにつきひとつのノートにします。ブログ記事なら、ブログ記事原稿用のノートブックの中に、記事になりそうなアイデアのノートブックを、全部入れます。

あとは、時間ができたときに、Evernote for Windowsを開き、そのノートブックを眺めて、育てたいノートを開き、加筆したり、並べ替えたり、削ったり、あるいは、追加調査の結果をメモしたりします。

アイデアは、手間暇をかければかけただけ、形が整います。ブログ記事なら、手間暇をかけた分だけ、完成形のブログ記事に近づきます。何度も手間暇をかけて少しずつ編集していけば、最初はちょっとしたアイデアに過ぎなかったものが、ひとつのブログ記事という形になります。

スポンサードリンク

関連記事

no image

行動&結果が同じヒーローの価値をどんな基準で、どのように順位付けするか?

1.倉下さんからの追加質問 先日から、R-styleの倉下忠憲さんが発行しているメールマガジンを購

記事を読む

no image

緊張状態からリラックスすることと、インサイド・アウト

1.緊張状態からリラックスするには、どうしたらよいか たとえばプレゼン本番前に緊張状態にあるとき、

記事を読む

no image

よき聞き手としてのブログ

1.『神様からのギフト − ザ・コーチ2』の「よき聞き手」論 (1) 『ザ・コーチ』の続編『神様か

記事を読む

no image

思考の枠組みを活用することで、考えることを具体的な作業にする

1.まとめ (1) テーマ 考えることから、一定レベルのアウトプットを安定して生み出すには、どう

記事を読む

no image

「しまう」と「響く」を、勉強に活用する

1.勉強のやる気を上げるために役に立つ、「しまう」と「響く」 (1) 勉強のやる気を上げるために、

記事を読む

no image

ブログとの円満な関係を維持・発展するための目的設定:成長と貢献と実益の3本柱

1.何を目的に設定すると、ブログとの円満な関係を維持・発展できるか? 幸運なことに、今、私は、ブログ

記事を読む

no image

Evernoteの「関連するノート」は、過去を今に繋ぐ

1.「関連するノート」で、Evernoteがますますおもしろい Evernoteには、「関連するノ

記事を読む

no image

「なぜ」&「どのように」と「説明の尺度」〜『わかりやすく説明する練習をしよう』(1)

1.『わかりやすく説明する練習をしよう』 (1) 『わかりやすく説明する練習をしよう』 『わかり

記事を読む

no image

EvernoteからWindows Live Writerへ画像入りデータを貼り付けるなら、Evernoteでいったん別のノートに切り替える

1.Evernote→Windows Live Writerでブログ記事作成 私は、Evernote

記事を読む

no image

全体としてひとつの流動的な有機体であるか否か(Evernoteとプロセス型アウトライナーの思想のちがい)

1.はじめに 「Evernoteとアウトライナーの融合は可能か?」というテーマを考察した、この記事

記事を読む

スポンサードリンク

スポンサードリンク

no image
お待たせしました! オフライン対応&起動高速化のHandyFlowy Ver.1.5(iOS)

お待たせしました! なんと、ついに、できちゃいました。オフライン対応&

no image
「ハサミスクリプト for MarsEdit irodrawEdition」をキーボードから使うための導入準備(Mac)

諸事情により、Macの環境を再度設定しています。 ブログ関係の最重要は

no image
AI・BI・PI・BC

AI 『〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則』を読

no image
[『サピエンス全史』を起点に考える]「それは、サピエンス全体に存在する協力を増やすか?」という評価基準

1.「社会派」に対する私の不信感 (1) 「実存派」と「社会派」 哲学

no image
[『サピエンス全史』を起点に考える]サピエンス全体に存在する協力の量と質は、どのように増えていくのか?

『サピエンス全史』は、大勢で柔軟に協力することがサピエンスの強みだと指

→もっと見る

  • irodraw
    彩郎 @irodraw 
    子育てに没頭中のワーキングパパです。1980年代生まれ、愛知県在住。 好きなことは、子育て、読書、ブログ、家事、デジタルツールいじり。
    このブログは、毎日の暮らしに彩りを加えるために、どんな知恵や情報やデジタルツールがどのように役に立つのか、私が、いろいろと試行錯誤した過程と結果を、形にして発信して蓄積する場です。
    連絡先:irodrawあっとまーくtjsg-kokoro.com

    feedlyへの登録はこちら
    follow us in feedly

    RSSはこちら

    Google+ページ

    Facebookページ

PAGE TOP ↑