知的生産のフローが、ずっとそこにあり続けること
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知的生産
「知的生産はフローである。」
これが、知的生産に関する私の考え方の根幹です。
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知的生産とは、新しい情報の生産です。
どんなアイデアをメモしても、どんな読書ノートを作っても、どんなことを考えても、それだけでは、知的生産ではありません。
インプットした情報をもとに、考えて、何らかの形にアウトプットして、社会に対して新しい情報を追加する。ここには、情報の流れがあります。流れの最後まで情報を流してこそ、知的生産は意味を持ちます。
「知的生産はフローである。」というとき、私が念頭に置いていたのは、こんな川のような流れの上に、滞りなく情報を流すことの大切さでした。
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他方で、「知的生産はフローである。」を、川のようなイメージで捉えてみたら、もうひとつのポイントに気づきました。
川を構成するのは、水です。川の一点を観察すると、ある一瞬、そこに存在していた水は、すぐに流れ去っていきます。でも、川そのものは、ずっとそこにあり続けます。
知的生産のフローも、同じかもしれません。
知的生産のフローを構成するのは、情報です。知的生産のフローの一点を観察すると、ある一瞬、そこに存在していた情報は、知的生産のフローの上を、流れ去っていきます。でも、知的生産のフローそのものは、その情報が流れ去ったあとも、そこにあり続けることができるかもしれません。
「知的生産はフローである。」という考え方の、もうひとつの大切なポイントが、ここにあります。あるひとつの情報(たとえば、ふと思いついたアイデアとか、読んだ本から感銘を受けた一節とか)が、知的生産のフローの上を乗ってアウトプットまで流れていくことは、大切です。でも、知的生産のフローが、ずっとそこにあり続けることは、それと同じくらいかそれ以上に大切です。
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