*

Evernoteの共有ノートブックへノートを移動する方法(Windows)

公開日: : 最終更新日:2013/11/13 Evernote

0.ポイント

(1)自分のノートブックから、共有を受けたノートブックへ、ノートを移動する方法

WindowsのEvernoteクライアントで、自分のノートブックの中にあるノートを、他のユーザーから共有を受けたノートブックへ移動するには、次の手順を採ればよい。(ただし、編集権限を受けている必要がある。)

  1. 移動したいノートを右クリック。
  2. 「ノートをコピー」をクリック(「ノートを移動」ではない)。
  3. コピー先のノートブックとして、共有を受けたノートブックを選択する(ノートブックは、ユーザーごとにまとまっている)。
  4. もともとのノートを削除する(まあ、削除しなくてもよいけれど)。

(2)このやり方の限界

  • 同時に複数のノートを移動することができない(複数のノートについて同時に「ノートをコピー」することができないと思われるため)

1.Evernoteの共有ノートブック機能

(1)共有ノートブック機能

Evernoteには、共有ノートブックという機能があります。その名の通り、他のユーザーと、ノートをノートブックごと共有する機能です。

(2)プレミアムアカウントだと、編集権限も与えられる

無料アカウントだと、他のユーザに与えられる権限は、読み取り権限だけのようですが、プレミアムアカウントであれば、編集権限を与えることも可能です。

ノートブックの編集権限を与えた場合、編集権限を与えてもらった者は、共有されたノートブック内にあるすべてのノートを編集することができますし、また、共有ノートブック内に新しいノートを作成することもできます。ただし、ノートブック内のノートを削除することはできません。

2.共有ノートブックの制約

このように、共有ノートブックというのは、大変便利な機能なのですが、現時点では、共有ノートブックを、自分のノートブックと同じように使うことは、できません。

Windowsクライアントでは、自分のノートブックと共有してもらったノートブックは、タブが別になっています。自分のノートブックは、「アカウント」というタブの中にあり、共有を受けたノートブックは、「共有中」というタブの中にあります。

ブラウザからEvernoteにアクセスした場合も、自分のノートブックは、「ノートブック」というところにある一方で、共有してもらったノートブックは、「リンクされたノートブック」というところにあり、「リンクされたノートブック」をクリックすると、新たに別のタブが立ち上がり、そこに共有を受けたノートブックが表示されます。

Androidアプリでも、共有ノートブックは、「共有」というところにあり、自分のノートブックとは明確に区別されています。

3.共有ノートブックへノートを移動するには

(1)生じる問題

共有ノートブックと自分のノートブックが厳然と区別されていること自体は、ひとつの考え方です。悪いことばかりではありません。たとえば、プライベートな内容のノートを、共有を受けたノートブック内に作成してしまう、などのリスクを減らすことができます。

しかし、自分のノートブック内にあるノートを、共有ノートブックへ移動したいと思ったときには、問題になります。ドラッグ&ドロップで移動先のノートブックを表示させようとしても、「共有中」タブへドラッグしようとすると、禁止マークが表示されます。ノートを右クリックして「ノートを移動」を選んでも、移動先に共有ノートブックは現れてくれません。

(2)「ノートをコピー」機能ならできる

ほとほと困っていたのですが、適当に試していたら、意外なところに抜け道を見つけました。それは、「ノートをコピー」機能です。「ノートをコピー」であれば、(何でかはわかりませんが、)コピー先として、共有ノートブックを選択することができました。

そこで、「ノートをコピー」機能を使って、共有ノートブックへノートをコピーし、その後、元のノートを削除する、という手順を採れば、自分のノートブックから、共有ノートブックへ、ノートを移動することが可能になります。

以下のとおりです。

  1. 移動したいノートを右クリック。
  2. 「ノートをコピー」をクリック(「ノートを移動」ではない)。
  3. コピー先のノートブックとして、共有を受けたノートブックを選択する(ノートブックは、ユーザーごとにまとまっている)。
  4. もともとのノートを削除する(まあ、どちらでもよいけれど)。

(3)この方法の限界

ただし、この方法では、同時に複数のノートをコピーすることができません。

複数のノートを選択した状態では、「ノートをコピー」が表示されないためです。右クリックだと、「ノートをコピー」の代わりに、「ノートをマージ」が表示されてしまいます。上部メニューバーの「ノート」では、「コピー」は灰色に反転し、選択できない状態になっていす。

おそらく、Evernoteの仕様上、複数のノートを同時にコピーすることができないのではないかと思われます。

そのため、共有ノートブックへノートを移動する際は、ひとつずつ、ノートを選択して、「ノートをコピー」していく必要があるようです。(ただし、ノートのコピー先履歴に、共有ノートブックが表示されます。ですから、ひとつずつ「ノートをコピー」する手間は、それほど大きくありません。)

4.おわりに

なんにしても、共有ノートブックへノートを移動できる手段が見つかり、共有ノートブックの可能性が更に広がりました。

いろいろと試してみたいと思います。

追記

と、いろいろ試行錯誤した結果を書いたのですが、その後、Googleで検索していたら、まさにぴったりのエントリーを見つけました。参考になるエントリーです。最初からこのエントリーを見つければよかったな。

Evernoteのノートコピー機能が地味に便利な件 – このまま一生β版

[関連記事]

AndroidでEvernoteを使う際の工夫~iPhoneとの比較~ « 単純作業に心を込めて

スポンサードリンク

関連記事

no image

この2点が備われば、WriteNoteは、私のAndroid上で、PostEver並の活躍をしてくれるはず

1.はじめに WriteNoteは、Evernoteにテキストデータを投稿することに特化した、シン

記事を読む

no image

なぜ、文章書きとしての私は、アウトライナーよりもEvernoteを贔屓しているのか?

1.はじめに この記事を読みました。 Evernoteとアウトライナーの融合に対する試案(201

記事を読む

no image

Evernoteで文章を書くようになって約3年、Evernoteは私の知的生産をどう変えたか?

1.はじめに 〜Evernoteは、私の知的生産を、どう変えたか?〜 (1) 「ずっと完成しないで

記事を読む

no image

サーバーと同期できなくてもEvernote for Windowsの便利さは損なわれないけれど、「関連するノート」が使えないのが味気ない

1.Evernoteのサーバーとつながらなかった 一昨日の夜8時半ころ、ブログ記事でも書こうかなと

記事を読む

no image

Evernoteの育て方。子どもの成長記録・知的生産・セルフマネジメントのノート具体例とあわせて。

1.Evernoteの中に具体的なノートが増えることで、Evernoteが育つ いつのころからか、

記事を読む

no image

なぜ、「書く」ワークスペースとして、Evernoteを使うのか?

1.なぜ、文章を「書く」ためのワークスペースとして、Evernoteを使うのか? (1) 「自分の

記事を読む

no image

Evernote子ども成長記録ノートを、タグで整理する

1.Evernote子ども成長記録ノートをもっと価値あるものにするために、タグを活用 我が家では、子

記事を読む

no image

Evernote×大学の講義。講師の立場から考える「Evernoteで講義ノートをとる方法」

1.講師の立場から「Evernoteで講義ノートをとる方法」を考える (1) 自分が大学生のときにE

記事を読む

no image

「倉庫としてのEvernote」「作業場としてのEvernote」

1.「作業場としてのEvernote」は、私にとって、革命だった こんな記事を書きました。 Ev

記事を読む

no image

WorkFlowyで大切なことは、すべてEvernoteから学んだ

1.EvernoteからWorkFlowyへの転向 2014年11月から2015年1月までの2ヶ月間

記事を読む

スポンサードリンク

スポンサードリンク

no image
お待たせしました! オフライン対応&起動高速化のHandyFlowy Ver.1.5(iOS)

お待たせしました! なんと、ついに、できちゃいました。オフライン対応&

no image
「ハサミスクリプト for MarsEdit irodrawEdition」をキーボードから使うための導入準備(Mac)

諸事情により、Macの環境を再度設定しています。 ブログ関係の最重要は

no image
AI・BI・PI・BC

AI 『〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則』を読

no image
[『サピエンス全史』を起点に考える]「それは、サピエンス全体に存在する協力を増やすか?」という評価基準

1.「社会派」に対する私の不信感 (1) 「実存派」と「社会派」 哲学

no image
[『サピエンス全史』を起点に考える]サピエンス全体に存在する協力の量と質は、どのように増えていくのか?

『サピエンス全史』は、大勢で柔軟に協力することがサピエンスの強みだと指

→もっと見る

  • irodraw
    彩郎 @irodraw 
    子育てに没頭中のワーキングパパです。1980年代生まれ、愛知県在住。 好きなことは、子育て、読書、ブログ、家事、デジタルツールいじり。
    このブログは、毎日の暮らしに彩りを加えるために、どんな知恵や情報やデジタルツールがどのように役に立つのか、私が、いろいろと試行錯誤した過程と結果を、形にして発信して蓄積する場です。
    連絡先:irodrawあっとまーくtjsg-kokoro.com

    feedlyへの登録はこちら
    follow us in feedly

    RSSはこちら

    Google+ページ

    Facebookページ

PAGE TOP ↑