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AndroidからEvernoteへテキストを入力するなら、PostEverが一番だと思う。PostEverの設定例と使用例

公開日: : 最終更新日:2013/11/12 Android, Evernote

1.PostEverのすすめ

(1) はじめに

AndroidでEvernoteを使う方法をまとめた記事にも書いたように、私は、AndroidからEvernoteにテキストを入力するときは、すべて、PostEverを使っています。

PostEverは、機動が速く、動作が軽く、UIがシンプルですっきりしており、しかも、PostEverエンジンという便利な機能を備えている点で、AndroidでEvernoteを使うなら、入れておいて損はないアプリだと思います。

(2) PostEverの特長

まず、PostEverの特長を簡単にまとめておきます。

ア、Evernoteへテキストを投稿することに特化しており、連続投稿が可能

PostEverは、「Evernoteへテキストを投稿すること」に特化したアプリです。秀逸なのは、連続投稿が可能なことです。バックグラウンドで送信処理をしてくれますので、ひとつの投稿をしている間に、次の投稿を入力・投稿することが可能です。また、ネットワークがオフラインの状態でも投稿をすることが可能なので、ネットワークの状態を気にする必要がありません(ネットワークにつながったときに、いつのまにか投稿してくれているようです)。

イ、PostEverエンジン 同一タイトルのノートへどんどん追記

PostEverの特長は、PostEverエンジンです。PostEverエンジンとは、同じタイトルで投稿されたテキストを、Evernote上で、1つのノートにまとめる機能です。投稿先のEvernoteノートブックに、投稿するテキストと同一タイトルのノートがあった場合に、そのノートに追記していく仕組みになっています。

ですから、タイトル指定の有無によって、既存のノートに追記することも、新しいノートを作成することも、どちらも可能になります。

(3) 設定例・使用例のメモ

以下、私がPostEverをどのように設定し、どのように使っているかをメモします。

2.PostEverの設定例

PostEverの設定項目は、それほど多くありません。しかし、PostEverを便利に使うためには、やっておいた方がよい設定ばかりです。

(1) Evernoteアカウント

これさえ登録すれば、PostEverを使い始めることができます。

(2) 保存先ノートブック

デフォルトでは、「PostEver」というノートブックになっていると思います。なにも指定しなければ、PostEverがEvernoteに「PostEver」という名前のノーとブックを作成し、以後、そこにすべてのノートを放り込んでくれます。

私は、Evernoteのノートブックを並び替えるために、「@010.PostEver」という名前にしています。

Evernoteのデフォルトのノートブックに入れるように設定するのも、ひとつの方法だと思います。

(3) ぞうさんアニメ

送信中に、像が歩くアニメーションが表示される機能です。右上に像のアニメが、下に「送信中…続けて入力できます。」というアナウンスが表示されます。表示のあるなしの違いなので、お好みで。

私は、オフにしています。

(4) タイトル入力欄の表示

私の考えでは、これが一番重要な設定項目です。

これをオンにすると、タイトル入力欄が表示されます。タイトル入力欄を表示すれば、投稿ごとに、タイトルを決めることができます。

デフォルトのタイトルは、日付です。「2012/04/07」という形式です。この形式を設定することは、できないようです。

PostEverを使って、特定の内容のメモを取ったり、独立のノートを作ったりする場合は、タイトルを入力する必要があります。したがって、「タイトル入力欄の表示」は、必ずオンにしましょう。

(5) 時刻を挿入する

これをオンにすると、投稿ごとに、投稿の下に、小さく、時刻が挿入されます。日付は入りません。時刻だけです。

私は、オンにしています。

(6) 最新を上に挿入する

これをオンにすると、最新が上に挿入されます。オフの場合は、下に付け加えていく方式です。

私は、オフにしています。下に順番に付け加えていく方が、私の使い方にあっているので。

(7) 位置情報を自動付与

投稿ごとに、位置情報を自動付与する機能です。

ライフログ目的でPostEverを使うのであれば、便利かもしれません。

しかし、この機能をオンにすると、いちいちPostEverがAndroidシステムから位置情報を取得しなければいけないため、PostEverの強みである軽さが失われます。また、(私の端末だけかもしれませんが、)しばしば位置情報取得に失敗します。

そのため、私は、位置情報を自動取得を、オフにしています。

(8) 起動方法の設定

PostEverの設定ではありません。しかし、ある意味で一番大切なのは、PostEverをどうやって起動するか、という、Androidの設定です。

PostEverは、単機能のアプリであり、起動すれば、即入力画面になります。起動も速いです。このPostEverの機動の速さを最大限に生かすには、PostEverを起動しやすい設定にしておくことが望ましいです。

私は、シンプルに、ドックの真ん中に置いています。ホーム画面にいるときなら、一瞬でPostEverを起動し、メモをすることができます。

さらにこだわるなら、Swipepadなどのランチャーアプリなどを使うことで、別のアプリを起動しているときでも、どこからでも、ひとつの動作だけでPostEverを起動するように設定することも可能です。

自分のAndroidの使い方にあわせて、PostEverを起動するまでのハードルをできる限り低くすれば、それだけ、PostEverを立ち上げることへの心理的な抵抗が少なくなり、PostEverの、ひいてはEvernoteの活用が進むのではないかと思います。

3.PostEverの使い方の一例

私の使い方をメモしておきます。

(1) テーマのない雑多なメモ

【タイトル】今日の日付

【内容】テーマのない雑多なメモ。ライフログのような記録。どこに行ったとか、なにを食べたとか、どんなことを思ったとか。

【目的】その日一日のメモをとりあえず放り込んでおく。ライフログ的なもの。

【運用方法】

(i) 気が向いたらPostEverを立ち上げて、メモをしておく。一日分のメモが、ひとつのノートにあつまる。

(ii) 翌朝、パソコンのEvernoteを立ち上げて、そのノート(「2012/04/07」等のタイトルを持ったノート)を見直す。その上で、

  • ・独立のメモにした方がよいものがあれば、コピペして、独立のノートを作る。
  • ・そのノートの冒頭に、その日の日記を簡単に記載する。
  • ・「PostEver日記」という名前のノーとブックに移す。

(2) 特定のメモ

【タイトル】特定の内容

【内容】特定のメモ

【目的】独立のノートとして、特定のノートを残す

【運用方法】

  • 思いついたときに、メモを取る。テーマがありそうなら、タイトル欄をタップして、タイトルを入力する。
  • 日付ノートに入れるか、独立のノートにするかは、適当です。日付ノートであっても、一応、翌朝ざっと見て、ピックアップしたいものは、独立のノートにします。なので、それほど深く考えません。

(3) 特定テーマの思考

【タイトル】考えたい特定のテーマ たとえば「ToodledoのFieldをどのように使うか」など。

【内容】特定のテーマに関連したことを、何でもかんでも投稿する。

【目的】特定のテーマのアイデア出しが目的。ブレインストーミングのようなもの。

【運用方法】

  • (i) 特定のタイトルを付けて、PostEverで投稿をする。そのテーマに関連することを、思いつくまま、連続投稿する。
  • (ii) 少し時間があいたときも、再度そのテーマを考えたくなったら、タイトル履歴からそのタイトルを選択し、どんどん追記する。
  • (iii) ある程度投稿がたまったところで、パソコンのEvernoteを立ち上げて、そのノートを整理する。コピペで並び替えたり、グルーピングして小見出しをつけたりする。KJ法のようなもの。
  • (iv) もう少し考えたいと思ったら、またPostEverから投稿を追加する。そして、パソコンのEvernoteでコピペによって並び替えて整理する作業をする。
  • (v) ある程度整理できたら、Evernoteの別のノートブックにそのノートを移動する。

これは、考えたいテーマを記載した紙の上に、思考の断片を記載した付箋を、並べて貼り付けるイメージです。紙がEvernoteのノート、付箋のひとつひとつがPostEverからのひとつの投稿に相当します。

思いつくことは、何でも書きます。手軽にテキストを投稿できるPostEverならではです。並び替えは、パソコンのEvernoteからするのが楽です。キーボードがあれば、iPadからでもわりと楽にできます。

(4) ブログ記事の下書き

【タイトル】ブログ記事のタイトル(仮)

【内容】ブログ記事の下書きを書く。書きたい内容、言い回し、参照リンク、項目などを、順番を考えずに、どんどん投稿する。

【目的】ブログ記事の下書き。(3)特定テーマの思考と、ほぼ重なります。

【運用方法】

「(3)特定テーマの思考」と同じ方法で、ブログ記事を書くための下書きにも使えます。

書きたいテーマの仮タイトルをPostEverに入力し、あとは、そのテーマに関して、いろいろと入力します。ある程度まとまったら、パソコンのEvernoteか、iPadのATOK Padで、並び替えたりしながら、記事を書きます。

4.Android版PostEverを使いこなすためのポイントまとめ

  1. PostEverエンジンの仕組みを理解し、使いこなす。そのために、タイトルを表示させること
  2. PostEverをすぐに起動できるようにする
  3. 位置情報は付与しない
  4. タイトル履歴を活用する

【関連する過去記事】

AndroidでEvernoteを使う際の工夫~iPhoneとの比較~

Androidの使い方の一例(機種・キャリア/使い方・アプリ・設定)

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