持ち歩いて使用するノートパソコンの購入を、もう1年以上検討しているけれど、購入に踏み切っていない理由
目次
1.VAIO Xを新調したいと思っていたのに、まだ使っている
(1) 2012年1月に、どんなVAIO Xを使っていたか
今から1年以上前の2012年1月、私は、「今年(2012年)中に、持ち歩いて使用するノートパソコンを新調しよう」と思いました。
そのとき私が使っていたのは、VAIO Xという、VAIOの薄型モデルでした。2010年1月1日、SonyのオンラインショップであるSony Styleで、多少カスタマイズをして購入しました。おおむね、以下の構成でした。
- CPU:Atom Z550 2.00GHz
- メモリ:2GB
- ストレージ:SSD128GB
- OS:Win 7 pro
- 価格:約12万8000円
VAIO Xは、軽さと薄さを最優先したような、かなり尖ったモデルです。ネットブックに多く使われていたAtomというプロセッサを採用して価格を抑えるとともに、ストレージにSSDを選択可能とすることによって、持ち運び時の耐久性と処理速度の向上を狙ったのではないかと思います。
(2) VAIO Xの使い心地
VAIO Xには、おおむね、満足していました。
a.いいところ
まず、起動時間がそれほど長くないのがお気に入りでした。電源を付けて30秒程度で使用可能でした。
動作も、秀丸エディタやEvernoteなら、おおむねサクサク使うことができました。
何より、薄くて軽くて小さい点が、最高でした。ケースに収納した本体だけなら、重さは1kg以下、分厚さ1.5cm程度、大きさA4クリアファイル以下でした。
b.不足を感じていたところ
他方で、動作については、やはり若干の物足りなさを感じました。Microsoft Officeを動かすには、多少の引っかかりを感じましたし、Google Chromeでたくさんのタブを開くと、ページ読み込みがうまくいかないことがありました。
WordやExcelはともかく、Google Chromeの使用がそれほど快適ではない点は、問題でした。私がパソコンでする作業のうち、Googleカレンダー、Gmail、Toodledoの確認は、かなりの部分を占めます。Google Chromeの使用が快適ではないということは、これら3つへのアクセスが快適ではないことを意味するからです。
ここから、私は、持ち歩いて使用するノートパソコンを新調したいと思うに至りました。
(3) それにもかかわらず、今でもVAIO Xを使っている
それにもかかわらず、2012年が終わり、2013年になっても、私は、VAIO Xを使い続けています。購入の検討自体は、断続的に、1年以上続けてきましたが、購入に踏み切ることができませんでした。
購入に踏み切れなかったこの期間を振り返ってみると、購入に踏み切れなかった理由は、必ずしも消極的な理由だけではありませんでした。VAIO Xを使い続けることに、それなりのメリットがあったために、踏み切ることをしなかったのだろうと思います。
なぜ自分は新調に踏み切らなかったのか。これを検討することは、いずれ来るであろう新調にとって有益だと思いますので、以下、整理します。
2.VAIO Xを使い続けている理由
(1) あまり不足を感じない
まず、VAIO Xを使い続けている理由を検討します。第1は、あまり不足を感じない、という点だと思います。
a.Evernote for Windowsを快適に使うことができる
私が外出先でノートパソコンを使ってする作業の大部分は、文章を書くことです。そして、私は、文章を書くという作業の大部分を、Evernote for Windowsから行っています。したがって、私が外出先でノートパソコンを使ってする作業の大部分は、Evernote for Windowsによって行われます。
これに対して、VAIO Xは、Evernote for Windowsを、文章を書くために動かすならば、十分な性能を持っています。文章を書くためにEvernote for Windowsを使うためならば、VAIO Xは、十分快適に動作します。
したがって、Evernote for Windowsを快適に使うことができる点で、VAIO Xに、それほど不足はありません。
b.Google Chromeの役割は、スマートフォンやiPadが果たしている
これに対して、Google Chromeを動かすには、VAIO Xは、不十分でした。
しかし、Google Chromeで行っていたことの大部分は、スマートフォンやiPadによって代替可能です。場合によっては、Google Chromeよりも快適に作業をすることができます。
前述の通り、私がGoogle Chromeで行うことの大部分は、GmailとGoogleカレンダーとToodledoです。GmailはAndroidスマートフォンのGmailアプリによって、GoogleカレンダーはAndroidスマートフォンのBusiness Calendarというアプリによって、ToodledoはAndroidスマートフォンのUltimate T0-Do Listというアプリによって、快適に使用することができます。
Androidスマートフォンからだと、文字入力に若干の不自由がありますが、フリック入力に慣れてしまえば、それほどの負担でもありません。
また、インターネット閲覧ならば、VAIO XのGoogle Chromeよりも、iPadの方が便利です(iPadでもGoogle Chromeを使っています)。
したがって、VAIO XからGoogle Chromeが使えなくても、そんなに不自由はありません。
(2) 小ささと薄さと軽さに、メリットがある
2013年1月段階でも、VAIO Xの小ささと薄さと軽さに匹敵するノートパソコンは、あんまりありません。VAIO Xのディスプレイサイズは、11.1インチです。最近はやりのウルトラブックは、12インチや13インチなど、VAIO Xよりも一回り大きいディスプレイを採用しているものが多いです。
(3) 壊れてもいいや、劣化してもいいやと、気楽に使うことできる
VAIO Xを使い続けている最大の理由は、この点にあるかもしれません。VAIO Xを購入したのは、2010年1月です。現時点ではすでに3年が経過しています。ノートパソコンは毎年確実に進歩する製品なので、2年間使えれば、まあ十分ではないかと思います。したがって、3年が経過した私のVAIO Xは、いわば、すでに購入金額だけの元を取りきった道具です。
すでに購入金額だけの元を取りきった道具なので、今後の使用は、すべて、上乗せの利益です。いつ壊れても後悔はないし、使用によっていろんな部分が劣化しても気になりません。したがって、私は、このVAIO Xを、気を遣わないで遣うことができます。自転車で持ち運ぶと壊れるじゃないかとか、充電サイクルに気をつけないとバッテリーが劣化するんじゃないかとか、そんなことは全然気にしません。
ちょっとひどい言い方かもしれないのですが、大切に使わなくてもよい道具なだけに、気楽に使えるため、使用場面が拡大している、という面があるのは事実です。
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