Kindleが、本棚のスペースというボトルネックを、解消した
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Kindle
目次
1.読書における、本棚というボトルネックについて
(1) 本は、買って読むもの、という感覚
小さいころから、本が好きでした。本が好きだった両親の影響だと思います。読書が好きだったことで、多くの楽しみと、多くの実益を得てきました。
高校生までは、本というのは、図書館で借りて読むものだと思っていました。小中学生のころは、公立図書館や学校の図書室で、高校生のころは、学校の図書館で、おもしろそうな本をたくさん借りて、読んでいました。特に、高校の図書館には、たくさんの本と親切な(若干おせっかいな)司書さんがいらっしゃったので、司書さんにすすめられるまま、いろんなジャンルの本を読みました。
大学生になって、大学生協の本屋さんを知りました。大学生協の本屋さんには、いろんな本が置いてありました。大学生の知的好奇心を刺激するようなPOPが飾られ、この本を買って読まずして大学生にあらず、というような雰囲気を醸し出していました。
この雰囲気につられて購入したいくつかの書籍は、本は買って読むものだ、と説いていました。私は、すぐにその主張に影響され、本は買って読むもの、という感覚を身につけました。そして、食費や飲み代を節約して書籍購入予算を捻出し、気前よく本を買うようになりました。
(2) 本棚というボトルネック
大学生のころは、一人暮らしでした。ワンルームの壁1面を本棚にして、その本棚に、片っ端から買った本を並べていきました。本棚がいっぱいになったら、机の下やクローゼットの中など、スペースを見つけて、本を並べました。本を収納するスペースを気にして本を買うことをためらう、ということは、皆無でした。
これに対して、その後、私は、社会人になり、結婚し、そして、子どもが生まれました。結婚してからは、自分のスペースは縮小を余儀なくされました。子どもが生まれると、自分のスペースを進んで子どものために捧げたくなりました。これによって、今の住居には、私の本を無尽蔵に並べられるスペースは、ありません。そのため、最近の私が本を買うことを検討するときに、まず検討することは、「この本を置くスペースがあるか?」です。
この検討によって、「本棚はもういっぱいだから、この本を買うのはやめておこう。」と断念したことは、たくさんあります。そのため、ここ1,2年の、私が本を買うペースは、大学生のころと比べると、かなり低調なものでした。大学生のころは、1ヶ月10冊20冊購入することはざらでしたが、結婚後は1ヶ月4,5冊がいいところ、子どもが生まれてからは、年間10冊程度しか買っていません。
私にとって、本は、買って読むものです。本を買わなければ、本を読むというサイクルは始まりません。そのため、本を購入する冊数が減ると言うことは、新しく読む本が減る、ということを意味します。つまり、生活環境の変化によって、私の読書には、本棚のスペースというボトルネックが発生しました。
2.Kindleが、本棚というボトルネックを、解消した
(1) Kindleという救世主
本棚のスペースというボトルネックによって、新しい本をなかなか買えなくなっていた、ひいては新しい本をなかなか読めなくなっていた私に、救世主が現れました。それが、Kindleです。
Kindleは、電子書籍サービスです。Kindleストアで売っている本(Kindle本)は、データです。データなので、どれだけ増えても、物理的な空間を必要としません。物理的な空間を必要としないので、本の収納を考える必要がありません。10冊だろうが、100冊だろうが、1000冊だろうが、どれだけ増えても、本棚のスペースは必要ありません。
(2) 本棚というボトルネックが消え、読書量が増えた
本棚を気にせずに本を買うことができる。これは、私にとって、衝撃的な出来事でした。これまでは、本棚のスペースを気にして購入を控えていたのに、Kindle本なら、本棚のスペースを気にする必要がありません。そのため、これまでよりもたくさんの本を、買うようになりました。
購入量が増えたことによって、読書量も増えました。読みたい本を逃さず買えるようになったため、読書をしたい気分になったときに、その気分を逃さずに、本を供給することができるようになったことが要因です。
結果として、読書量は増えました。
(3) 読書をするための道具に過ぎないけれど、読書を変える力を持っている
Kindleは、読書に伴ういろんな制約を取り払ってくれます。私の場合は、本棚のスペースという制約が大きかったのですが、この制約をきれいさっぱり取り払ってくれました。
Kindleは、読書をするための道具に過ぎません。しかし、Kindleは、紙の本の読書に伴ういろんな制約を取り払うことによって、読書という営みのあり方を、大きく変える力を持っています。
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