Evernoteで思考を育てることによって、Evernoteを育てる
目次
1.私は、Evernoteという場所で、思考を育てる
私は、Evernoteを、思考をするための場所として使っています。
Evernote×思考。Evernoteで、考えを捕まえ、育て、寝かせる。
私がやっているのは、Evernoteという場所で、自分の思考を育てることです。思いついたことをEvernoteのノートにメモすることで考えを捕まえて、そのノートに文章を書き加えたり、表を作ったり、リストを作ったりすることで、考えを育てて、まとまりのある文章で表現された考えを記したノートをEvernoteに保存することで考えを寝かせています。
Evernoteは、いろいろな形式のデータを保存することができます。また、Evernote for Windowsは、とても使いやすいアプリケーションなので、使っていて快適です。さらに、Windowsパソコンからだけでなく、Androidスマートフォンからでも、iPadからでも、Evernoteに保存したデータを参照・編集することができます。
そのため、Evernoteは、私にとって、思考を育てるための、最適の場所です。
Evernoteを毎日のように使うようになって、私は、それ以前よりも、たくさんの思考をするようになりました。
2.Evernoteで思考を育てることによって、Evernoteという場所を育てる
(1) Evernoteが目的、思考を育てるのが手段、という関係
このように、私は、Evernoteを、思考を育てるという目的のための手段として、使っています。思考を育てるのが目的、Evernoteが手段、という関係です。
しかし、Evernoteを愛用しているときの自分の気持ちや考えを観察すると、逆方向の目的・手段の関係もあるのかなと思います。Evernoteが目的、Evernoteを使って思考を育てるが手段、という関係です。
Evernoteが目的で、Evernoteを使って思考を育てるのが手段、というのは、どういうことでしょうか。特に、Evernoteが目的とは、どういうことでしょうか。
Evernoteが目的というのは、Evernoteを育てることが目的、という意味です。Evernoteは、使えば使うほど成長します。この成長はなかなか目に見えませんが、毎日Evernoteを使っていれば、何となく分かります。Evernoteを使っていると、Evernoteが成長すること自体に、価値を感じるようになります(少なくとも、私はそうなりました)。Evernoteを育てることは、育ったEvernoteから受けられるメリットからは独立に、それ自体が目的となり得る事柄です。
Evernoteの成長は、Evernoteに何を入れるかによって決まります。Evernoteを使って思考を育てれば、Evernoteの中に、思考に関するいろんなものを入れることになります。そのため、Evernoteを使って思考を育てれば、これは、Evernoteを育てる手段になります。
(2) Evernoteの成長の方向は、Evernoteに何を入れるかで決まる
ところで、Evernoteの成長の方向は、Evernoteに何を入れるかで決まります。
Evernoteには、何でも入れることができます。
ファイル形式の制限はありません。アップロード容量の制限さえクリアすれば、保存容量は無制限です。プレミアムプランなら、アップロード容量の制限すら気にする必要が(ほとんど)ありません。
Evernoteに何かを入れる手段は豊富なので、入れようと思えば、ありとあらゆるものを入れることができます。iftttやツイエバ、メール転送などを使って、自動でどんどんEvernoteに何かを入れることもできます。ウェブクリップ機能を使えば、インターネット上のあらゆるコンテンツをEvernoteに入れられます。連携するスマートフォンアプリも豊富なので、スマートフォンで作成するデータのほとんどは、Evernoteに保存できるのではないかと思います。
この、何でも入れられるEvernoteに、何を入れるかによって、Evernoteの成長の方向性が決まります。
ライフログを入れたEvernoteと、子どもの成長記録を入れたEvernoteと、ゲームの攻略メモを入れたEvernoteと、ライフハック記事のウェブクリップを入れたEvernoteは、異なった方向で成長しています。
(3) 私は、Evernoteを、自分の思考で、育てたい
私は、Evernoteという場所を、自分の思考を入れることで育てたい、と思っています。何でも入れることによって育てるのではなく、自分が考えたこと、考えていること、考えたいこと、を入れることによって、Evernoteを育てたいと思っています。
そして、これを実現するための手段として、いちばん手っ取り早いのが、「Evernoteを思考を育てる場所として使う」ということです。
思考するときはEvernote以外のものを使って、それをEvernoteに保存する、ということだって、もちろん、可能です。たとえば、紙copiで思考して、適宜紙copiのファイルをEvernoteにバックアップする、とか、あるいは、Twitterにメモした思考をツイエバでEvernoteに保存する、Wordで文章を書いてWordファイルをEvernoteに保存する、思考を全てブログで公開してブログの全文をiftttでEvernoteに自動バックアップする、なども可能です。
しかし、Evernoteを思考を育てるための場所として使って、思考に関する基本的な作業の中心をEvernoteに置けば、何もしなくても、自然と、Evernoteに自分の思考が蓄積されます。つまり、Evernoteを使って思考をすることは、Evernoteに自分の思考を入れるための、もっともシンプルで確実な手段です。
3.Evernoteをどう育てたいか?から、Evernoteをどう使うか?を考える、という方向性もある
このエントリでは、「Evernoteを使って思考をすることによって、Evernoteを育てる」という方向性もありなんじゃないか、ということを書きました。
Evernoteは、使えば使うほど育ちます。そして、Evernoteが育っていくことは、わりと楽しいことです。
これを逆手にとって、どのようにEvernoteを育てたいか?から、Evernoteをどう使うか?を考える、という方向性もあります。Evernoteをもっと活用したいんだけれど、どう使っていいかわからないと感じている場合、この方向性でEvernoteの使い方を考えることは、わりと有効な対策です。
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