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体験を深める手段として、Evernoteを使う。「深めたい体験をEvernoteに記憶させる」という方針。

公開日: : Evernote

1.Evernoteに体験を記憶させると、結果として、体験が深まる

(1) Evernoteの強みは、「Evernoteに体験を記憶させると、結果として、体験が深まる」ということ

Evernoteは、優れた情報管理ツールです。Evernoteを使えば、どんなものでも、文字や写真や動画や音声などによって、簡単に保存できます。Evernoteは、すべての体験を記憶します。

でも、すべての体験を記憶することだけが、Evernoteの強みではありません。Evernoteの大きな強みは、「Evernoteに体験を記憶させると、結果として、体験が深まる」ということにあります。

何らかの体験をしたとします。この体験を記憶したいと感じたとします。そのとき、私は、その体験をEvernoteに記憶させるために、その体験に関するいろんなもの(たとえば、写真とか、日記とか、動画とか)を、Evernoteに保存します。これで、私のEvernoteは、その体験を記憶してくれました。目的達成です。万歳。

でも、これによって生じる結果は、Evernoteにその体験が記憶されること、だけではありません。Evernoteにその体験を記憶させることで、自分自身が、その体験を深められる、という結果が生じます。

これが、「Evernoteに体験を記憶させると、結果として、体験が深まる」ということです。

(2) 旅行の体験をEvernoteに記憶させることで、旅行の体験が深まる

具体的に説明します。

先日、私は、仲のよい友達と一緒に、旅行に行きました。すごく楽しかったので、この旅行の記憶を忘れたくないと思いました。そこで私は、その旅行のもろもろを、Evernoteに記憶させることにしました。

デジカメで撮った写真の中から、よさそうな写真をピックアップし、Evernoteに放り込みました。

旅行中にPostEverで投稿した日記的メモを集め、行程を整理しました。友達と旅行を計画している途中のラインのログを保存しました。

旅行の下調べで参照したウェブサイトやお昼ご飯を食べたお店の食べログをウェブクリップしました。

立ち寄ったスポットのパンフレットと、るるぶのページと、電車の切符と、宿の本日のメニュー紹介を、iPhoneで撮影して、Evernoteに入れました。

買ってきたお土産を写真に撮って、リストも作り、Evernoteに保存しました。

旅行に関するもろもろを集めて、テキストや画像にして、Evernoteに保存しました。この作業によって、私は、この旅行を、Evernoteに記憶させました。

でも、この作業によって私が得たのは、Evernoteの中に保存された記憶、だけではありませんでした。

Evernoteに旅行の体験を記憶させる作業を通じて、私は、この旅行の体験を、たくさん反芻しました。写真を集めたり、行程メモをふり返ったりするたびに、私はこの旅行を追体験しました。この体験の反芻によって、私は、この旅行の体験を深めました。

これが、Evernoteに体験を記憶させると、結果として、体験が深まる、という現象です。

2.体験を深めること自体を意図して狙って、Evernoteを使う

(1) 「体験が深まる」ことは、それ自体が、価値ある事柄

「Evernoteに体験を記憶させると、結果として、体験が深まる」という現象において、「体験が深まる」ことは、結果として生じることです。意図して狙ったのは、「Evernoteに体験を記憶させること」であって、「体験が深まる」ではありません。

しかし、「体験が深まる」ことは、「体験を記憶させる」こと、つまり、その体験を忘れることなくいつでも思い出せることと、同じくらい価値ある事柄です。いや、ひょっとすると、「体験が深まる」ことの方が大切かもしれません。

(2) 体験を深めるための手段として、Evernoteを使う

であれば、「体験が深まる」ことを意図的に狙って、このためにEvernoteを使うのはどうでしょうか。

「Evernoteに体験を記憶させると、結果として、体験が深まる」が生じるメカニズムは、「Evernoteに体験を記憶させるための作業をすることで、体験を反芻するために、体験が深まる」というものです。

Evernoteに体験を記憶させるためには、その体験を記録し、編集し、読み返す、という作業をします。

記録は、パンフレットを撮影したり、旅行の行程を思い出してメモしたり、ということです。編集は、写真にコメントを加えたり、複数の写真をまとめたり、画像に書き込んだりすることです。読み返しは、Evernoteの記録を整理する過程で読み返したり、完成したEvernoteのノートを折に触れて読み返したりすることです。

Evernoteに体験を記憶させるには、これらの作業が必然的に生じます。

これらの作業は、いずれも、体験の反芻になります。

パンフレットの写真を撮影すれば、そのイベントのことを思い出します。旅行の行程を書き起こせば、どんな旅行だったか思い出します。イベントで撮影したたくさんの写真から、Evernoteに保存する写真をピックアップすれば、それぞれの写真を撮影したときの体験がありありと浮かびます。写真や画像に、そのとき思ったことやそのとき起きたことを文字で書き込めば、そのときの頭や心の動きを再体験できます。その過程で何度も読み返すことで、何度も体験を反芻できます。

体験を反芻すれば、その体験が深く記憶に刻まれます。その体験が別の体験と関連づけられます。その場で一度だけ体験するよりも、何度も思い出して反芻する方が、その体験は、深まります。

「Evernoteに体験を記憶させると、結果として、体験が深まる」が生じるメカニズムは、Evernoteに記憶させる作業による体験の反芻にあります。

ポイントは、その作業をすることによる体験の反芻です。「Evernoteに体験を記憶させる」を狙うかどうかは、本質的なことではありません。

ですから、Evernoteに記憶させるための作業を行いさえすれば、そこから体験の反芻が生じて、体験が深まります。

つまり、Evernoteで体験を深める、という結果そのものを、意図して狙うことができます。これは、体験を深めるための手段としてEvernoteを使う、というEvernoteの使い方です。

(3) 「深めたい体験をEvernoteに記憶させる」という方針

このように、Evernoteは、体験を深めるための手段でもあります。

ここから、Evernoteを使うひとつの方針が考えられます。それは、「深めたい体験をEvernoteに記憶させる」という方針です。

通常、Evernoteに何らかの体験を記憶させるのは、その何らかの体験を後で思い出したり見返したりしたいからです。これは、「忘れたくない体験、あとで見返したい体験をEvernoteに記憶させる」という方針です。

この「忘れたくない体験、あとで見返したい体験をEvernoteに記憶させる」という方針は、わりと一般的な方針ではないかと思います。でも、この方針をまじめに考えると、どんな体験をEvernoteに記憶させるか、しばしば戸惑います。忘れたくないか、あとで見返したいかと自分に問えば、だいたいが、よくわからない、となるからです。

これに対して、Evernoteに何らかの体験をを記憶させることには、その何らかの体験を深める、という効果があります。そこで、(忘れたくないかとか、後で思い出したいかとかはともかくとして、)「深めたい体験をEvernoteに記憶させる」という方針もあり得ます。

この「深めたい体験をEvernoteに記憶させる」という方針は、Evernoteの用途を広げる可能性を持っています。

たとえば、おもしろい本を読み終えたとき。たとえば、おいしい料理を食べたとき。たとえば、お店で見つけたカバンを気に入って買ったとき。たとえば、子どもが絵を描いたとき。

忘れたくないかといえばよくわからず、あとで見返すかといえばそれもよくわからないにせよ、自分にとって少し大切なこれらの体験を、より深く味わうことができれば、それだけでも、すごくうれしいことです。

「深めたい体験をEvernoteに記憶させる」という方針を持てば、何にEvernoteを使うのかに迷うことはなくなりますし、また、Evernoteによって、いろんな体験を深めることができます。

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