Evernoteのノートブックを整理した結果の記録(2014.6段階)
公開日:
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最終更新日:2014/06/28
Evernote
1ヶ月ほど前から取り組んでいたEvernoteの整理が、一段落しました。
今回、Evernoteを整理した基本方針は、
- Evernoteに収納する情報を、フロー・ストック・アーカイブという枠組みで管理する
- Evernoteを整理する目的は、「検索を補助」「だけ&もれなく一覧表示」「頭と心を整える」という3つ
という2つです。
自分用の記録のために、現段階(2014年6月末)でのEvernoteを、ノートブックの視点から、まとめます。(タグや保存された検索は、現在試行錯誤中なので、割愛します。)
目次
1.基本方針
(1) Evernote情報処理システムに収納する情報を、フロー・ストック・アーカイブで分類する
フロー、ストック、アーカイブ。Evernote情報処理システムに収納する情報の分類。
(2) Evernoteを整理する目的は、「検索を補助」「だけ&もれなく一覧表示」「頭と心を整える」の3つ
Evernoteを整理する3つの目的「検索を補助」「だけ&もれなく一覧表示」「頭と心を整える」
2.ノートブックとスタック
今回の整理を経て、私のEvernoteは、こんなノートブックとスタックになりました。
ひとつずつ見ていきます。
(1) 「@inbox」
「@inbox」は、デフォルトノートブックです。
デフォルトノートブックの扱いについては、
- フロー・ストック・アーカイブの分類を重視して、新しいノートは基本「フロー」なので、「フロー」の中にデフォルトノートブックを作る
- インボックスゼロの考え方を重視して、まずインボックスに入れてから、フロー・ストック・アーカイブに分類する
という2つの選択肢を検討しました。
結論として、このように、デフォルトノートブックは、フロー・ストック・アーカイブの分類の外に出しました。理由は2つです。
ひとつは、フロー・ストック・アーカイブへの分類を意識的に行う方が、この3分類がうまく機能する気がしたことです。
もうひとつは、頭と心を整えるという意味では、インボックスにノートが残っているか否か、というわかりやすい指標がある方がよいだろう、と考えたためです。
Evernoteを気持ちよく使い続けるための、「受信箱を空にするというルール」
(2) 「@フロー」
「@フロー」は、「フロー」のノートを扱う、スタックです。
フローのノートは、カテゴリごとに分けたほうが便利ではないかと考えたため、ノートブックではなく、スタックを使いました。
今のところ、「@フロー」のスタックの中には、このブログの原稿を放り込んでおくノートブック(tjsg-kokoroの畑)、大学の講義を準備するノートブック、子育て関係のメモ(この夏の旅行の計画を立てるための資料など)を保存するノートブックが入っています。
- Evernote×ブログ記事。すき間時間を活用してブログ記事を栽培する方法
- Evernote×大学の講義(2) 講師という立場で、Evernoteをどう使っているか
- [Evernote×旅行]Evernoteを旅行に使って、旅行全体をEvernoteにしまう
(3) 「a_日記・日誌」
「a_日記・日誌」は、日記と日誌を保存するノートブックを束ねるスタックです。この中には、「PostEver」「Toodledo」「整理した日記と日誌」という3つのノートブックが入っています。
「PostEver」は、iPhone&Androidのアプリ「PostEver」から投稿したテキストが入るノートブックです。私は、PostEverを日記に使っています。1日1ノートの日記ノートが入ります。
Androidからさっとメモし、パソコンからじっくりと日記へ仕上げる、Evernote日記システム
「Toodledo」は、Toodledoの完了タスク情報から自動生成される電子業務日誌が保存されるノートブックです。私は、Toodledoの完了タスク情報を、IFTTTによって、Evernoteに蓄積しています。いくつかの形で蓄積しているのですが、そのひとつが、1日1ノートで、その日の完了タスクを時系列で記録する、というノートです。
【Toodledo×IFTTT×Evernote】電子業務日誌を自動的に作成する
「PostEver」と「Toodledo」の日記・日誌は、いわば、未整理の日記や日誌です。日記や日誌を書く効果は、読み返したり書き加えたりすることによって、倍増します。そこで、できるかぎり、読み返したり書き加えたりする気になるような仕組みを作るのが望ましいです。
そこで私は、「整理した日記と日誌」というノートブックを作りました。「PostEver」と「Toodledo」に保存された未整理の日記や日誌を読み返し、1日1つに合体させて、多少の追記をしたものを、この「整理した日記と日誌」ノートブックに入れることにしています。
「a_日記・日誌」は、フロー・ストック・アーカイブの分類によれば、ストックです。そのため、ストックの中に入れることも検討しました。
しかし、日記や日誌は、これ「だけ」を「もれなく」「一覧表示」させることに意義がある情報ではないかと思います。そのため、「だけ&もれなく一覧表示」を重視して、「a_日記・日誌」というスタックを独立させました。
Evernote×日記。書き続ける仕組み、リターンを大きくする工夫。
(4) 「c_ストック」
「c_ストック」は、ストックのノートブックを入れておくスタックです。ストックなので、「進行中ではない&あとから見返すことが想定されている」です。
a.*ID
*IDは、いろんなウェブサービスの登録情報などを入れています。IDやパスワードなどです。
Evernoteにパスワードなどを入れることについては、賛否両論だと思います。私は、
- Evernoteに2段階認証プロセスを設定する
- 大事なアカウントは、IDをGmail、パスワードをEvernoteに分散する、などによって、Evernoteだけを見てもわからないようにしておく
- Evernoteの暗号化を利用する
という3つの対策をすれば、まあ大丈夫ではないかと思っています。
b.基本システム
『7つの習慣』を最初に読んだとき、感動して一生懸命作ったミッションや役割を発掘したので、保存してあります。
あとは、『「超」整理法』で紹介されていた、西暦・自分の年齢・家族の年齢を並べた表を作ってあります。
こんな使い方については、もう少しなんかできそうな気がするので、『7つの習慣』や『ザ・コーチ』なんかも参考に、考えてみようかと思っています。
c.個人サイト管理
このブログについてのメモです。
ブログのPDCAサイクルを回すため、いつどんなカスタマイズをして、その結果どうだったのか、ということを、できる限りメモしようと思っています。どんな問題意識を持って、どう改善しようと思ったか、具体的に、いつどんなカスタマイズをしたか、Feedly購読者数やGoogleアナリティクスのレポート、とか、そういうものを入れています。
また、このブログを始める直前、どんなブログにしたいかとか、どんなブログタイトルにしようか、とかを考えるために作ったノートを、記念に、入れています。初心を忘れないためには、これらのノートも役に立ちます。
d.大学の講義メモ
講師として担当している大学の講義のメモです。
Evernote×大学の講義(2) 講師という立場で、Evernoteをどう使っているか
e.確定申告
確定申告のメモです。
e-taxを利用しているのですが、申告データそのものは入れてません。
入れているのは、自分が引っかかったところのメモです。支払調書の源泉徴収金額を入力するのはどこからか、とか。
f.Book
最近開始した、読書記録のためのノートです。
今のところ、Toodledo経由で作成される読書リスト、同じくToodledo経由で作成される読書メモ集約用のノート、Kindleの個人ページのハイライト箇所をウェブクリップしたもの、などを入れています。
Evernoteに読書経験のすべてを蓄積するとっかかりとして、ToodledoとIFTTTを使う
Kindleの個人ページをウェブクリップして、Evernoteに読書メモを残す
読書とEvernoteとが相乗効果を発揮するような方法が見つかるといいなと思っています。
(5) 「s_アーカイブ(自動)」
「s_アーカイブ(自動)」は、自動でEvernoteに入ってくるアーカイブ情報(進行中ではない&見返すことが想定されていない)を保存するためのスタックです。IFTTTが多いです。
「IFTTT Pocket」は、IFTTTの「Pocketでスターを付けた記事の抜粋をEvernoteに保存する」のためのノートブックです。
「IFTTT Toodledo」は、IFTTTの「Toodledoの完了タスクを、1タスク1ノートでEvernoteのノートブックに保存する」ためのノートブックです。
【Toodledo×IFTTT×Evernote】Toodledoの完了タスク情報を、Evernoteに蓄積し、タグで管理する
「ReceReco」は、iPhoneアプリ「ReceReco」のデータを保存するためのノートブックです。
「Skitch」は、Evernote社のアプリ「Skitch」にEvernoteアカウントを連動させたらできたノートブックです。データが入るみたいですが、「Skitch」をほとんど使っていないので(というか、Evernoteのクライアントから画像編集すれば十分では、と思っている)、ノート数も、最初に試しに作ってみた2つだけです。
「twitter」は、IFTTTの「自分のツイートを時系列でEvernoteに追記」するためのノートブックです。
「www.tjsg-kokoro.com」は、IFTTTの、「「単純作業に心をこめて」のRSSを取得して、1記事1ノートでEvernoteに保存する」ためのノートブックです。
(6) 「s_アーカイブ(手動)」
「s_アーカイブ(手動)」は、手動でアーカイブするためのノートブックをまとめたスタックです。
基本は全部「アーカイブinbox」に放り込みます。このノートブック内での分類には、タグを使っています。もっとも、今のところ、タグの運用ルールは全然固まっていません。
「tjsg-kokoro出荷後」は、ブログ記事を書き上げたあとのノートを保存するノートブックです。
(7) 「t_試験的」
Evernoteをアプリと連動させたり、他のクラウドサービスと連動させたりすると、新しいノートブックができることがあります。
その場合、しばらくはこの「t_試験的」スタックに入れておき、そのアプリやサービスを使い続けることが決まった段階で、然るべき場所に分類する、ということにしています。
(8) 「z_共有している」
友達と遊びに行ったときの写真や親戚と一緒に旅行するときの旅のしおり的なものをEvernoteで共有することがあります。
パパ友に子どもの写真と動画を共有したとき、ひと手間加えたら、よろこばれた(EvernoteとRoadMovies)
そのときに、共有していることがわかりやすいように、共有しているものを「z_共有している」スタックの下にまとめています。
(9) 「子ども成長記録ノート」
Evernote子ども成長記録ノートを保存するノートブックをまとめています。
いちばん大切な、子どもの成長記録を、Evernoteにしまい続ける
ノートブックが複数あるのは、おいっこ・めいっこのEvernote子ども成長記録を共有してもらっているからです。
3.感想
3ヶ月ほど前、私は、Evernoteを整理することをやめました。すると、そこから2か月後の今から1ヶ月ほど前、私のEvernote内は、混沌とした状態になりました。
Evernote内のエントロピーが増大しているけれど、意外と困っていないのは、なぜなんだろうか。
それから少し経って、私は、Evernoteに新しい秩序を与えることを模索しました。
この過程で、Evernote内のノートブックを「フロー・ストック・アーカイブ」で分類することや(フロー、ストック、アーカイブ。Evernote情報処理システムに収納する情報の分類。)、Evernoteを整理する目的はなにか(Evernoteを整理する3つの目的「検索を補助」「だけ&もれなく一覧表示」「頭と心を整える」)を考えました。
並行して、私は、自分がEvernoteをどう使っているかを、継続的に観察しました。ここから、
- 日記(Evernote×日記。書き続ける仕組み、リターンを大きくする工夫。)
- Evernote子ども成長記録ノート(我が家で大活躍!子育てを彩る、Evernote子ども成長記録ノートの作り方と共有方法)
- ブログ記事の栽培(Evernote×ブログ記事。すき間時間を活用してブログ記事を栽培する方法)
- Toodledoの完了タスク情報蓄積による電子業務日誌(【Toodledo×IFTTT×Evernote】電子業務日誌を自動的に作成する)
がとくに重要だ、という結論に達しました。
そこで、基本的には「フロー・ストック・アーカイブ」の枠組みで整理はするものの、上の4つはちょっと特別扱いすることにしました。
その結果が、このノートブック構成です。
●
今後やりたいのは、タグの使い方を自由に試行錯誤することと、自分の使い方にあった「保存された検索」を考えだすことです。
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