WorkFlowyを育てる
公開日:
:
WorkFlowy
1.WorkFlowyは、育つ
何を言っているんだと思われるかもしれませんが、WorkFlowyは、育ちます。
たとえば、WorkFlowyのアカウントを作って数日で、トピックの数が10や100くらいしかないときと、WorkFlowyを使うようになってからしばらくの期間が経ち、他のアウトライナーで作っていたアウトラインなんかも全部放り込んで、トピックの数が数千、数万になったときとを比べれば、後者の方が、WorkFlowyは育っています。
WorkFlowyを使い続ければ、WorkFlowyは育ちます。毎日、いろんな用途にWorkFlowyを使えば、それだけ、WorkFlowyの中にいろんな情報が蓄積されます。
新しいトピックをひとつ作れば、トピックの数がひとつ増えるのと同時に、WorkFlowyが育ちます。トピックを移動したり、ハッシュタグやブックマークを使ってトピックを整理すれば、トピックの階層やハッシュタグやブックマークが増えるのと同時に、WorkFlowyが育ちます。
2.WorkFlowyを育てる
(1) 育ったWorkFlowyは、大きな価値を生み出す
WorkFlowyは、個人が知的生産から生み出す価値を高めるための道具です。
よく育ったWorkFlowyは、あんまり育っていないWorkFlowyよりも、多くの価値を生み出します。
たとえば、よく育ったWorkFlowyなら、自分が何かを知りたいと思ったとき、WorkFlowyの中にその答えが見つかる可能性が高いですし、また、自分が何かを生み出したい(書きたい)と思ったときに、WorkFlowyの中にその書きたいことの核となるアイデアが見つかる可能性が高いです。
個人がよい知的生産をするため、WorkFlowyを育てることには意味があります。
(2) WorkFlowyを育てること自体に意義を感じる
これと同時に、私は、WorkFlowyを育てることそれ自体が好きです。WorkFlowyを育てることによって大きな価値を生み出す、ということは関係なく、WorkFlowyを育っていくこと自体が、楽しくて、うれしいです。
私がWorkFlowyに入れているのは、ブログの原稿や、日記や、大学の講義メモや、その他いろんな自分の思考に言葉を与えたものです。以前、これらはいろんなところに分散していて、そのうち散り散りになってしまって失われていたのですが、今は、これら全部がWorkFlowyの中に、ちゃんと蓄積されます。
これらは、全部私にとって大切なものなので、WorkFlowyの中にこれらがどんどん蓄積されていること、そしてこれによってWorkFlowyの唯一のアウトラインがどんどん豊かになっていることを想像すると、WorkFlowyが育っているんだなあと思って、うれしくなります。
また、WorkFlowyには、ハッシュタグやURLといった面白い機能がたくさんありますので、WorkFlowyに蓄積したたくさんのトピックから価値を汲み取る仕組みには、いろんな可能性があるように感じます。これを試行錯誤することも、またうれしくて楽しいことです。
私が毎日一生懸命WorkFlowyを使っているいちばんの理由は、WorkFlowyを育てたいからかもしれません。
あとがき
ここで書いた文章は、次の文章から生まれています。
「Evernoteを育てる」の「Evernote」を「WorkFlowy」に、「ノート」を「トピック」に置き換えると、ほぼこの「WorkFlowyを育てる」になります。
Evernoteは、私にとって、思考のOSです。同じように、WorkFlowyも、私にとって、思考のOSです。
私が抽象的に確信しているのは、「思考のOSとしてのEvernoteとWorkFlowyは、普通の個人が知的生産を継続するための、大きな力になる」ということです。では、具体的にどんなふうに助けてくれるのか、それを身をもって試行錯誤し、継続的に発信していくことが、今の私が大切にしているテーマのひとつです。
スポンサードリンク
関連記事
-
-
【ご報告とお礼】WorkFlowyで、WorkFlowyの本(の原稿)を書きました。
いつも「単純作業に心を込めて」をお読みいただき、ありがとうございます。おかげさまで、毎日楽しく好きな
-
-
『WorkFlowy文章作法』の「はじめに」
本書について こんにちは。本書『WorkFlowy文章作法』では、 WorkFlowyで文章を書く
-
-
WorkFlowyによる「ブログ原稿を育てる畑」から、見出しタグで構造化されたHTMLを収穫するための、知的生産の治具(Mac・AppleScript)
1.WorkFlowyを、「ブログ原稿を育てる畑」にする WorkFlowyは、クラウドアウトライナ
-
-
『クラウド時代の思考ツールWorkFlowy入門』の詳細目次と元記事の紹介
『クラウド時代の思考ツールWorkFlowy入門』は、このブログのWorkFlowy記事全体の中から
-
-
クラウドアウトライナーWorkFlowyの説明
1.はじめに (1) EvernoteからWorkFlowyへ 大学生のころからずっと、私は本を
-
-
WorkFlowyの真価を引き出す必読文献『アウトライナー実践入門~「書く・考える・生活する」創造的アウトライン・プロセッシングの技術~』(Tak.著)
出ました。待望の一冊。 アウトライナー実践入門 ~「書く・考える・生活する」創造的アウトライン・プ
-
-
WorkFlowyで作る紙の本の読書ノートの実例:『[超メモ学入門]マンダラートの技法』
1.はじめに 読書からの収穫を増やすために、当たりだと感じた本と出会えたときには、「読書ノート」を作
-
-
「#ただしペーストは除く」から「#ただしペーストは1行のみ」へ/MemoFlowy ver.1.2の小さいけれど大きな一歩
MemoFlowyはWorkFlowyへのテキスト入力に特化したメモアプリです。ぱっとアプリを立ち上
-
-
「コンテナ」と「トピック」〜WorkFlowyの中に知的生産のフローを流すシステム〜
1.[はじめに]知的生産のフローと『コンテナ物語』をつなぐもの 次の2つの記事を書きました。 知的
-
-
なぜ、MemoFlowyを使うのか?(3) 書いたメモを、WorkFlowyのアウトラインの中の好きな場所へ簡単に放り込める
MemoFlowyは、WorkFlowyにテキストメモを投稿するためのiOS用アプリです。ぱっとアプ