PDCAサイクルでいちばん大切なのは、どの部分か?
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仕事の方法論
目次
1.PDCAサイクルでいちばん大切なのは、どの部分か?
(1) PDCAサイクルとは
世の中には、PDCAサイクルという考え方・手法があります。
PDCAサイクルとは、業務を改善する手法のひとつです。以下の4つの段階を繰り返すことによって、継続的に業務を改善することを狙っています。
P:Plan(計画)
最初の段階であるPは、計画です。PDCAサイクルは、計画することから始まります。
D:Do(実行)
次の段階であるDは、実行です。計画したら、その計画したことを実行する必要があります。実行しないと、PDCAサイクルは動きません。
C:Check(評価)
3つめの段階であるCは、評価です。計画して実行した結果を、評価します。
A:Action(改善)
最後の段階であるAは、改善です。計画して実行した結果に対する評価に基づいて、改善をします。
(2) PDCAサイクルでいちばん大切なのは?
私自身は、このブログについて、PDCAサイクルを実践しようと心がけています。
PDCAサイクルをブログについて回すことで、ブログを育てていきたいと思っています。
ブログのPDCAサイクルをうまく回すにはどうしたらいいんだろうか、ということを考える中で浮かんできた疑問が、「PDCAサイクルのうち、いちばん大切なのはどの部分なのだろうか」ということです。最近、これについて、計画が大切なのだろうか、評価して改善することがPDCAサイクルの肝なのだろうか、いや、やはり実行だろうか、などと、いろいろと考えています。
そんなことを考えていたら、なんとなく、私なりの方針が見えてきたため、この、「PDCAサイクルでいちばん大切なのはどの部分か」という問いについて、考えることを書きます。
2.「サイクル」が大切
私の意見は、「サイクル」です。
PDCAサイクルのうち、いちばん大切なのは、「サイクル」です。
P(計画)でも、D(実行)でも、C(評価)でも、A(改善)でもなく、大切なのは、「サイクル」です。つまり、何度もぐるぐるとPDCAを繰り返す、ということです。
3.1回1回のPDCAは不完全でも小さくてもいいけれど、何回もPDCAを回すことで、全体として、改善される
(1) PDCAサイクルは、継続的改善をめざす
PDCAサイクルがめざすのは、継続的な改善です。単発の改善をめざすのではなく、継続的な改善をめざします。
PDCAサイクルの思想は、大きな1回の改善よりも、継続的改善の方が、全体として大きな改善を実現できる、というものです。
(2) 継続的改善のためには、サイクルを回し続けることが不可欠
物事を継続的に改善し続けるためには、改善につながる仕組みを作って、その仕組みを動かし続けることが大切です。
どんなに立派な改善作業を行っても、1回で終わってしまえば、継続的改善になりません。ひとつひとつの改善はそんなに大きな改善でなくてもよいので、改善を繰り返すことが大切です。それでこそ、継続的改善になります。
継続的改善のためには、改善のためのサイクルを回し続けることが不可欠です。
(3) 「サイクル」がいちばん大切
1回1回のPDCAは、多少不完全でもかまいません。P(計画)がいい加減だったり、D(実行)が尻すぼみでも、C(評価)が不徹底でも、A(改善)が甘くても、サイクルを回しつづければ、全体としては、継続的改善になります。
極端な話、PDCAのどこかが抜けていたって、まあ大丈夫です。たとえば、
D→A→P→D→A→D→P→D→C→A→
という順番だって、このサイクルを回し続けている点で、広い意味ではPDCAサイクルです。そして、サイクルが回り続けていれば、継続的改善につながります。
PDCAサイクルは、「サイクル」がいちばん大切です。1回1回のPDCAにこだわりすぎるよりも、長い目で見て、サイクルを回し続けることが、最終的には、大きな改善を実現するのではないかと思います。
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