Googleカレンダーを記録に使う
公開日:
:
最終更新日:2013/11/13
Google Googleカレンダー
目次
1.はじめに
Googleカレンダーは、スケジュール帳として使うのが一般的です。すなわち、未来のイベントをあらかじめ記入しておき、そのときが来たときに、今何をするべきかを忘れないようにする、という使い方です。
しかし、Googleカレンダーは、未来のイベントだけでなく、過去のイベントを作成したり編集したりすることも可能です。そのため、Googleカレンダーに過去のイベントを記入することで、Googleカレンダーを記録のために使うことができます。
そこで、Googleカレンダーを記録に使うことについて、考えてみます。
2.記録のために使う場合の、Googleカレンダーの強み
記録のために使うことを考えたときにも、Googleカレンダーには、以下の強みがあるのではないかと思います。
(1)記録できるデータに制限がない
まず、Googleカレンダーには、記録できるデータに制限がありません。厳密にはあるのでしょうが、その制限に引っかかるような記録を残すことは、あまりないと思われます。
記入スペースの制約がありません。同じ時間帯に10個の記録をすることもできます。5分間のスペースに、まとまった文章を記録することができます。
無限の過去を記録できます。Googleカレンダーなら、1年前も、10年前も、100年前も、記録できます。ですから、10年先も、20年先も、ずっと、Googleカレンダーへの記録を続けることができます。
さらに、Googleカレンダーは、ファイルを添付することも可能ですので、写真やワードファイルなど、様々な形式のデータを保存することができます。
記録できるデータに、事実上、制限がないことが、記録のために使うときのGoogleカレンダーの強みのひとつめです。
(2)汎用的なデータ形式でエクスポート可能
Googleカレンダーのデータは、エクスポートすることが可能です。しかも、エクスポートしたデータは、Googleカレンダーだけの形式ではなく、他のサービスでも利用可能な形式としてエクスポート可能です(iCalendar形式という汎用的なデータ形式です)。
したがって、今後、万一、Googleカレンダーというサービスが終わってしまっても、Googleカレンダーに蓄えた記録は、他のサービスに引き継ぐことができます。
また、ときどきエクスポートをすることで、バックアップにもなります。(ただし、Googleカレンダーはクラウドサービスなので、パソコン内のローカルデータとして記録を取ることと比べれば、バックアップの必要性は、格段に少ないと思います。)
(3)複数カレンダーを使える
Googleカレンダーなら、複数のカレンダーを使うことができます。
複数のカレンダーを使うことができるために、記録用のカレンダーを、通常のスケジュール用のカレンダーと分けることができます。これによって、記録を取ることによってスケジュール帳としての機能が落ちてしまう、という事態を防止することができます。
(4)どこからでも参照可能
Googleカレンダーはクラウドサービスなので、端末を選ばず、どこからでも参照可能です。過去の記録というのは、どの場面で参照したくなるか、前もって予想することが困難です。ふと確認したくなったときに、手元のスマートフォンからでも、iPadからでも、WindowsPCからでも、どこからでも参照可能であることは、Googleカレンダーに記録をする強みだと思います。
3.記録のためにGoogleカレンダーを使うためのヒント
(1)とりあえず記録する
a. とりあえず記録する意味
まずは、とりあえず記録することから始めるのがよいのではないかと思います。
自分の経験上、過去の行動記録が、将来どんな場面で役に立つのかを、前もって想定することは、かなり困難です。自分の生活を見直すなどの目的があるならともかく、そうでない場合は、とりあえず記録する、ということから始めれば十分だと思います。
Googleカレンダーは、記録できるデータに制限がない上、どこからでもアクセス可能なので、とりあえずいれておけば、いつか役に立つかもしれません。役に立つのは、10年後や20年後かもしれません。とりあえず記録する価値はあると思います。
b. 自動的に記録がたまる仕組みを作る
とりあえず記録する上では、Googleカレンダーと連携するアプリやサービスを利用して、自動的に記録がたまる仕組みを作ることが大切だと思います。
たとえば、Androidには、通話履歴カレンダーというアプリがあります。これは、通話履歴をイベントとしてカレンダーに追加してくれるアプリです。通話履歴カレンダーで、Googleカレンダーの「通話履歴」というカレンダーに、通話履歴を保存しておけば、何かのときに役立つかもしれません。
また、Toggleの結果をGoogleカレンダーに渡すこともできますし、NozbeのタスクをGoogleカレンダーに表示することも可能です。これらをうまく組み合わせれば、労せずして、Googleカレンダーに記録がたまっていくはずです。
c. 未来の予定は、過去の記録になる
ただし、Googleカレンダーに記録をためるために一番良い方法は、Googleカレンダーをスケジュール帳として使うことです。Googleカレンダーに未来のイベントを入力すれば、そのイベントが過去のものになったとき、そのイベントにかかるデータは、すべて記録になります。
スケジュール帳としてのGoogleカレンダーに、自分が行うべきすべてのイベントを入力し、予定と実際との間に食い違いが生じたときは、それとわかるように修正をしておく。このことだけをしておけば、時が経つにつれて、どんどん重要な記録がたまっていきます。
(2)Googleカレンダーに記録があるということを意識する
Googleカレンダーにある記録は、たまればたまるほど、自分にとって有益な情報になるはずです。
しかし、自分から見に行かなければ、Googleカレンダー内の記録は、ただ存在しているだけです。そのため、適宜のタイミングで、自分から、Googleカレンダーに情報を探しに行く必要があります。
このために一番大切なことは、Googleカレンダーの中にいろんな記録があるんだ、ということを、意識することです。まずは、ここに記録があるんだ、ということを自覚する必要があります。
(3)個人情報管理の観点
このように、多くのメリットがあるとしても、Googleカレンダーにいろいろな情報を保存することに抵抗感を感じる方もいると思います。個人情報管理の観点からの危うさがあるためです。
Googleカレンダーに記載された細かな行動記録は、その人のすべてを丸裸にする力を持っています。年齢、性別、家族構成、仕事、生活習慣、交友関係などが、Googleカレンダーの記録から浮かび上がります。
また、Googleカレンダーに記載された記録の多くは、誰かと一緒のイベントなので、その誰かの情報も、ある程度わかってしまいます。
そのような個人情報の固まりのようなデータを、Googleのサーバーに預けてもよいのか、という観点は、あり得ると思います。
私としては、Gmailを使っている時点で、相当な個人情報をGoogleに預けているのだから、Gmailを使わないならともかく、Gmailを使っている以上、Googleカレンダーだけを特別視しても仕方ない、と考えています。
ただし、以下の2つの事項には、慎重にならなければ行けないと思っています。
- Googleアカウントのパスワード管理
- カレンダーの共有設定でミスしないこと(間違って一般公開にしないこと)
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