*

Androidの機種選びにおいて、片手フリックの優先順位が高い理由

公開日: : 最終更新日:2012/07/14 Android

1.はじめに なぜ、片手フリックが大切なのか

私は、今の機種(Galaxy S)を使い始めてもうすぐ2年となるので、docomo夏モデルのスマートフォンの中から、次の機種を選んでいる途中です。候補は、GALAXY S3、Xperia GX、Xperia SXの3機種。GALAXY S3はまだ実機を触っていませんが、Xperia2機種は実機を触りました。今のところ、Xperia SXが頭ひとつリードしているけれど、最終決定ではない、という段階です。

Xperia SXが頭ひとつリードしている理由も、最終決定には至っていない理由も、どちらも、片手フリック入力の判断がつききっていないことにあります。

Xperia SXはコンパクトサイズなので、上記3機種の中では、片手フリック入力がいちばんやりやすいのではないか、というのが、頭ひとつリードしている主因です。他方、画面が小さいため、片手フリックの際にミスタッチが増えるのではないか、画面が大きい方が安定した片手フリックが可能なのではないか、という気もすることが、最終決定に踏み切れない理由です(Xperia GXを触ったところ、意外なことに、それなりに快適な片手フリック入力をすることができました)。

どちらにせよ、私にとっての重要事項は、片手フリック入力のしやすさにあります。では、なぜ私は、ここまで片手フリックを重視するのか。考えてみたところ、以下の3点ではないかと思います。

2.片手フリックを重視する理由3つ

(1)荷物を持って立っているときでも入力可能

片手フリック入力なら、片手さえ空いていれば、Androidで文字入力をすることができます。片手に荷物を持って立っているときも、片手でつり革を握っているときも、残りの片手でフリック入力可能です。

Androidで文字を入力する状況は、椅子に座っていて両手が空いている、という状況でないことがほとんどです(そんな状況で文字入力をするなら、Androidではなく、ノートパソコンやiPadで文字入力します)。駅のホームで電車を待っているときとか、電車に揺られているときとか、お店の行列に並んでいるときとか、街角で地図を確認するときとか、そういう状況でこそ、Androidで文字入力をする機会が訪れます。

そのときに、両手を使わないと文字入力ができないとすれば、いちいち、両手を空けるために、持っている荷物をどこかに置いたり、つり革から手を離したりする必要があります。

片手で文字入力をすることができれば、片手さえ空いていれば、どんな状況でも、自由に文字入力をすることが可能です。

(2)慣れれば、両手よりも速いような気がする

次に、慣れれば、両手を使うよりも、片手フリック入力の方が、入力速度が速いのではないか、という点です。

フリック入力の練習を始めた当初、私は、両手を使ってフリック入力をしていました。ときどき、必要に迫られて片手フリック入力を試みましたが、一文字一文字よたよたと入力することになりました。このときは、やはり両手の方が断然速い、と感じました。

しかし、片手フリック入力に慣れれば、片手フリック入力をすると両手を使うよりも遅くなる、ということはないように感じます。下手をすると、両手よりも片手の方が速いかもしれません。

片手フリック入力のいいところは、スマートフォン本体とフリックする指(私の場合は右手親指です)の位置関係が、かなり安定することです。ひとつの手が、スマートフォン本体を固定しながら、右手親指の起点となっているため、どんなにその腕を動かしても、スマートフォン本体とフリックする指との相対的な位置関係は、常に安定しています。これによって、安定したフリック入力が可能になるのではないかと感じます。

(3)フリック入力の最、テンキーを注視する必要がない

最後に、片手フリック入力なら、テンキーを注視する必要がない、という点です。ブラインドタッチ的なフリック入力が可能になります。

片手フリックだとブラインドタッチ的な操作が可能になる理由も、スマートフォン本体とフリックする指との位置関係が安定しているためだと思われます。スマートフォン本体と右手親指が常におなじような位置関係にあるため、どのあたりを触ればどのキーをタッチできるのか、という感覚が安定します。目で位置を修正する必要が低いのではないかと思われます。

テンキーを注視しなければ、その分の注意を、変換候補欄に向けることができます。これによって、入力したい単語が予測変換一覧にあらわれた段階で、その変換候補をタップすれば、より速い入力が可能となります。

(なお、さらに突き詰めれば、完全なブラインドタッチも可能になるのかもしれません。ただ、スマートフォンのフリック入力は、入力装置と出力装置が非常に近い距離にあるため、ブラインドタッチを追求するメリットは、それほど多くないように思います。)

スポンサードリンク

関連記事

no image

私自身はXperia SXに大満足だけれど、この3つの条件を満たさない人には、Xperia SXをすすめない

はじめに 万人向けではないXperia SX Xperia SXを使い始めて、10日になります。大

記事を読む

no image

PenTileとは何なのか? GALAXY S3のディスプレイを検証する。

GALAXY S3のディスプレイは、ペンタイル配列を採用しているそうです。ネット上には、ペンタイル配

記事を読む

no image

まだ見ぬドコモメールを、LINEのトークと比較する

1.ドコモメール、まだ来ない 2013年3月になって、今日で1週間です。しかし、2013年3月にスタ

記事を読む

no image

サポテキ(6) 私の今の編集モード

1.はじめに サポテキというアプリを知って、10日間くらいになります。サポテキは、あっという間に、

記事を読む

no image

Android版pocketからインテント機能でEvernoteに共有しても、全文のノートにならなくなってしまったことに、若干ショックを受けています。

1.Read It Later → Pocket で、できなくなったことがある? 先日、Read

記事を読む

no image

Xperia SXを10日間使った感想(結論:私は大満足。人によっては、とても気に入ると思う。)

1.はじめに Xperia SXに機種変更して、10日ほどになります。今の段階での感想をまとめます

記事を読む

no image

Android版Evernote公式アプリのウィジェットではなく、WriteNoteを使うことの、3つのメリット

1.なぜ、WriteNoteを使うのか (1)AndroidからEvernoteにテキスト形式のメ

記事を読む

no image

docomoの普通の携帯から、docomoのAndroidスマートフォンに電話帳データを移行する手順

0.はじめに docomoの普通の携帯(回線はFOMA)から、Androidスマートフォンに電話

記事を読む

no image

Xperia AX(SO-01E)発表。年内にドコモ2012冬モデルで登場予定。優等生的端末です。

1.はじめに 2012年10月1日、ソニーモバイルコミュニケーションズは、Xperia AXを発表

記事を読む

no image

バッテリーをボトルネックにしないAndroidの使い方を考える

1.Androidのボトルネック:バッテリー Androidが抱えている課題のひとつは、バッテリー

記事を読む

スポンサードリンク

スポンサードリンク

no image
お待たせしました! オフライン対応&起動高速化のHandyFlowy Ver.1.5(iOS)

お待たせしました! なんと、ついに、できちゃいました。オフライン対応&

no image
「ハサミスクリプト for MarsEdit irodrawEdition」をキーボードから使うための導入準備(Mac)

諸事情により、Macの環境を再度設定しています。 ブログ関係の最重要は

no image
AI・BI・PI・BC

AI 『〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則』を読

no image
[『サピエンス全史』を起点に考える]「それは、サピエンス全体に存在する協力を増やすか?」という評価基準

1.「社会派」に対する私の不信感 (1) 「実存派」と「社会派」 哲学

no image
[『サピエンス全史』を起点に考える]サピエンス全体に存在する協力の量と質は、どのように増えていくのか?

『サピエンス全史』は、大勢で柔軟に協力することがサピエンスの強みだと指

→もっと見る

  • irodraw
    彩郎 @irodraw 
    子育てに没頭中のワーキングパパです。1980年代生まれ、愛知県在住。 好きなことは、子育て、読書、ブログ、家事、デジタルツールいじり。
    このブログは、毎日の暮らしに彩りを加えるために、どんな知恵や情報やデジタルツールがどのように役に立つのか、私が、いろいろと試行錯誤した過程と結果を、形にして発信して蓄積する場です。
    連絡先:irodrawあっとまーくtjsg-kokoro.com

    feedlyへの登録はこちら
    follow us in feedly

    RSSはこちら

    Google+ページ

    Facebookページ

PAGE TOP ↑