Androidからひとりブレーンストーミングをするなら、PostEverが最適!
1.概要
PostEverを使えば、ひとりブレーンストーミングをすることができます。
PostEverのタイトル入力欄にブレーンストーミング対象テーマを記入して、すき間時間にAndroidのPostEverからテーマに関するアイデアをEvernoteにどんどん放り込みます。その後、まとまった時間を作り、パソコンのEvernoteクライアントで、PostEverからの投稿を並び替えたりまとめたり編集したりして、アイデアを整理します。
2.PostEverを使ったひとりブレーンストーミングのやり方
(0)PostEverの設定
PostEverをひとりブレーンストーミングに使うには、PostEverにタイトル欄を表示する設定をする必要があります。
設定から、「タイトル入力欄の表示」にチェックを入れれば、タイトル欄が表示されます。
(1)テーマの設定(ノートタイトルへの記入)
まず、ブレーンストーミングのテーマを、PostEverのタイトル入力欄に記入します。ここに記入したテーマをタイトルとするEvernoteノートが作成されます。
テーマを記載するときのコツは、以下のふたつではないかと思います。
i) 問いの形にする。
問いの形にすると、アイデアが出やすい気がします。
ii) ある程度抽象的なオープンクエスチョンにする。
Yes/Noで回答可能なクローズドクエスチョンだと、ブレーンストーミングになりません。また、発想を広げるためには、ある程度抽象的な問いの方がよいと思われます。
具体例は、以下のとおりです。
- 「Gmailを活用するにはどうしたらいいか?」
- 「論理的な文章の条件とは何か?」
- 「スマートフォンに求める条件は何か?」
- 「ブログのアクセス数を増やすには何をするべきか?」
(2)アイデアを出す(Android・すきま時間でもOK)
PostEverを開き、アイデアを投稿します。すきま時間に断続的に、でもかまいません。
この段階でのポイントは、ふたつです。
i)質より量。
ブレーンストーミングなので、質より量です。
ii)ひとつのアイデアごとにひとつの投稿にする。
どんなに細かいアイデアでも、アイデアごとにひとつの投稿にします。PostEverは、投稿ごとにタイムスタンプで区切りを入れてくれますので、アイデアごとの区切りがでます。アイデアごとに区切りを入れるのは、後のアイデア整理作業のために重要です。
(3)アイデアの整理(Windows・じっくり)
アイデアを出し終えたら、アイデアの整理をします。
アイデアを整理するために、Windowsパソコンの広い画面とキーボード・マウスを使って作業します。アイデアの整理は、手を動かす作業です。
PostEverから保存したひとつのメモをひとつの単位として、KJ法のような整理をします。ひとつのメモをひとつの単位として、メモを、くっつけたり分けたり、並び替えたり、まとめたりします。その後、編集して、ある程度まとまりのある文章にします。
a.くっつけたり分けたりする
同じアイデアを扱う複数のメモは、ひとつのメモへ、くっつけます。ひとつのメモに複数のアイデアが含まれている場合は、複数のメモに分けます。
b.並び替える
メモを並び替えます。似たアイデアを近くに並べたり、重要なものから並べたり、同じ視点によるアイデアを集めたり、適当に並び替えます。
c.まとめる
メモをまとめる上位概念を考えて、メモをまとめます。まとめたら、上位概念でタイトルを付けます。
e.編集して、文章にする
ある程度まとまったら、文章にします。文章にする手順に、特に決まりはありませんが、たとえば、以下のような流れです。
- ブレーンストーミングのテーマとして設定した問いを、具体的な問いにする(あまり抽象的だと、まとまらないので)
- 問いに対する答え・結論を定める
- 問いに対する答え・結論を導く理由をまとめる
- 理由同士の関係性を整理する
3.付記:WriteNoteでもできるか? できなくはないが、PostEverの方がよい。
(1)問題点
AndroidからEvernoteにテキストと画像を投稿するためのアプリには、PostEverのほかに、WriteNoteシリーズがあります。WriteNoteは、設定によって、PostEverのようにひとつのノートにどんどん追記する形で使用することができます。
では、Androidからのひとりブレーンストーミングに、WriteNoteシリーズを使うことはできないのでしょうか。
(2)結論
できなくはありません。しかし、PostEverの方がやりやすいです。無理してWriteNoteでやる必要はありません。
PostEverは、メモ作成画面にタイトル入力欄を表示できる上、タイトル履歴機能を持っています。ひとりブレーンストーミングには、これらの機能が便利です。これに対して、WriteNoteには、これらの機能がありません。
(3)WriteNoteでひとりブレーンストーミングをするには
WriteNoteでひとりブレーンストーミングをするには、以下の方法をとることになります。
- ノート設定を開き、「ノート名」にブレーンストーミングのテーマを記入する。
- 設定を開き、「送信後も終了しない」にチェックを入れる(これによって連続投稿が可能になる)
- 入力画面から、どんどんアイデアを投稿する
この方法には、以下の2つの欠点があるため、複数のテーマを同時並行でひとりブレーンストーミングするには、不向きです。
- 入力画面上に、ブレーンストーミングのテーマが表示されません。また、入力画面において、ブレーンストーミングのテーマを記入することができません。
- ノートタイトルの履歴機能がありません。
なお、対策として、WriteNote Proの複数ノート設定を使う方法が考えられます。考えられますが、しかし、あえてWriteNoteを使う必要はないような気がします。
スポンサードリンク
関連記事
-
-
Evernote×業務日誌 「関連するノート」で過去の経験を今に活かす
1.Evernoteを仕事に活用するなら、業務日誌がよい気がする Evernoteを仕事に活用する
-
-
Eml2Imapを使って、spモードメールも、Gmailに集約する(WindowsPC・無料)
1.spモードメールをGmailにバックアップするメリット Gmailから他のメールを送受信するこ
-
-
EvernoteのWindowsクライアントで、ノートエディタを見やすくする方法→ノートエディタのフォントを変更
Evernote for Windowsのちょっといまいちなところ EvernoteのWindow
-
-
マトリクスをやわらかい思考に使う(内観法とマトリクス)
1.マトリクスは、自分と他者との関わりを振り返るためにも使える マトリクスは、便利な思考ツールです。
-
-
「Googleカレンダーを軸としたスケジュール管理システム」を、考え始める
1.はじめに (1) Googleカレンダーのおかげで、致命的な失敗は発生していません 現在、私
-
-
この2点が備われば、WriteNoteは、私のAndroid上で、PostEver並の活躍をしてくれるはず
1.はじめに WriteNoteは、Evernoteにテキストデータを投稿することに特化した、シン
-
-
Evernoteは「大きな引き出し」。「しまう」と「響く」
1.「しまう」と「響く」 恩田陸さんの『光の帝国』に、「大きな引き出し」という短編が収録されていま
-
-
「文章群を書き続ける」というあり方が、「考える」を促す
1.「考えたい。でも、そのために何をしていいか、わからない。」 『知的生産の技術』や『思考の整理学』
-
-
Android版Evernote公式アプリのウィジェットではなく、WriteNoteを使うことの、3つのメリット
1.なぜ、WriteNoteを使うのか (1)AndroidからEvernoteにテキスト形式のメ
-
-
課題とアプローチ×具体的と抽象的のマトリクス
1.具体的な課題と抽象的な課題 課題には、具体的な課題と抽象的な課題があります。(ふたつにぱりっと分