まずは、自分にとって要となる基礎だけに絞って、高いレベルで身につける
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仕事の方法論
1.スポーツで基礎が大切であるのと同じように、人生全般でも基礎は大切
スポーツにおいて、上級者になるためには、基礎が大切です。スラムダンクにおいて、赤木が桜木に対して盛んに基礎基礎と繰り返すのは、スポーツにおける正しい戦略だと思います。
スポーツというのは、定められたルールの中で、成果を出すことを目指してなされるゲームです。一定のルールが定められていることと、何らかの成果を出すことが大切である点で、人生全般も、スポーツと共通します。そのため、スポーツで基礎が大切であるのと同じように、人生全般でも、基礎は大切なのだと思います。
2.ポジションによって、要となる基礎が異なる
基礎が大切だといっても、すべての基礎がすべての人にとって同じくらい大切であるわけではありません。要となる基礎は、異なります。何によって異なるのかと言えば、「ポジション」によって異なるのではないかと思います。
ドリブルの基礎、パスの基礎、シュートの基礎は、ポイントガードにとっても、センターにとっても、フォワードにとっても、大切な基礎だと思います。しかし、その重要度は、異なるのではないかと思います。さらに、リバウンドの基礎となると、重要度の違いはさらに際立つのではないかと思います。
これは、ポジションによって期待されている役割が異なるために、その役割を果たすために大切な基礎がより重要となる、ということです。ポジションによって、要となる基礎は異なります。
3.まずは、自分にとって要となる基礎だけに絞って、高いレベルで身につける
ポジションによって要となる基礎が異なるのであれば、自分にとっての要となる基礎は何だろうかと問い、まずは、その要となる基礎だけに絞って、その基礎をできる限り高いレベルで身につけるのが大切ではないかと思います。
基礎をきちんと身につけるためには、それなりにたくさんのエネルギーと時間が必要です。ですから、すべての基礎を完璧に身につけることは難しいです。
他方で、基礎は、大切ではあるけれど、まあ、基礎なので、ひとつふたつに絞って、それだけを完璧に身につけることを真剣に願って取り組めば、ある程度までなら、きちんと身につけることができます。自分にとって要となるひとつふたつの基礎だけでも、高いレベルで身につけていれば、他の基礎や応用技が今ひとつでも、とりあえず何らかの価値は生み出る可能性が高いです。リバウンドの基礎だけは高いレベルで身につけていた初心者桜木が、スーパースター花形と互角以上に戦っていたように。
そうであれば、自分にとって要となる基礎を把握して、まずはその基礎をできる限り高いレベルで身につけるのが賢い選択ではないかと思います。
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