*

現役効果を発揮させるための手段としてのブログ

公開日: : ブログ

1.ブログを持つ効用 by WRM 第214号

倉下忠憲さんのメールマガジン「Weekly R-style Magazine 〜プロトタイプ・シンキング〜」の第214号で、「現役効果」が紹介されていました。

『「超」文章法』で野口悠紀雄さんは、「書き始めれば書ける」という旨のことをおっしゃっています。一度着手し始めると、上のようなプロセスが働いて、文章が膨らんでいく、というようなことでしょう。こういうのを「現役効果」と野口さんは名付けられました。

そこで私は思います。ブログを持つ効用について、思いを馳せます。

ブログを持つことは__言い換えれば、ブロガーであるということは__、日常的に何かしらの現役効果を発揮することになるのではないか、と。ブログを運営することで、何かしらの思考が__無意識レベルで__促進されることになるのではないか、と。

もちろん、検証しようもない仮説ですが、体感としてはとてもありそうなことのようにも思えます。

そう思います。ブログを持つことには、日常的に何かしらの現役効果を発揮するという効用があります。自分自身、この「単純作業に心を込めて」というブログを続けることで、日々、ブログの現役効果を実感してきました。

2.「現役効果を発揮させるための手段としてのブログ」という捉え方

(1) 現役効果は、ふつう、ブログを持つことの直接の目的ではない

「ブログを持つと、日常的に何かしらの現役効果が発揮される」。自分の実感として、これは正しいです。

しかし、現役効果を発揮させることは、通常、自分のブログを持つことの直接の目的ではありません。人が自分のブログを持つ目的は、ふつう、自分が伝えたいメッセージを伝えるとか、自分が生み出した創作を世に問うとか、セルフブランディングして新しい世界に生きるとか、そういったことであって、現役効果を発揮させることではありません。

つまり、現役効果が発揮されることは、自分のブログを持つことの直接の目的ではなく、結果として得られる副次的な効果です。

(2) 現役効果を発揮させるための手段としてのブログ

しかし、別の発想もありえます。現役効果を直接の目的として自分のブログを持つ、という発想です。

この発想では、自分のブログを持つ目的は、メッセージを伝えることやセルフブランディングではなく、現役効果を発揮することです。自分のブログは、現役効果を発揮させるための手段です。

このブログのあり方は、「現役効果を発揮させるための手段としてのブログ」と表現できます。

3.「現役効果を発揮させるための手段としてのブログ」のすすめ

「現役効果を発揮させるための手段としてのブログ」は、自分のブログを持つことの意義を、大きく変える可能性を持っているような気がします。自分のブログを持つにしても、自分のブログを「現役効果を発揮させる手段」として捉えているかそうじゃないかによって、ブログから生み出す価値や、ブログから得る収穫に、大きなちがいが生じるのではないか、ということです。

なぜこのちがいが生じるかといえば、ブログを「現役効果を発揮させる手段」と捉えているか否かによって、ブログに書くエントリのテーマや書き方が変わってくるからです。

たとえば、エントリのテーマについていえば、自分のブログを「伝えたいメッセージを伝えるための手段」と捉えていれば、エントリのテーマは自分が伝えたいメッセージを含むテーマになりますし、「セルフブランディングのための手段」と捉えていれば、エントリのテーマは自分が目指す自分のブランド構築に役立つテーマになります。

これに対して、自分のブログを「現役効果を発揮させるための手段」と捉えていれば、エントリのテーマは、自分が現役効果の発揮を望むテーマです。自分が考えを進めたいテーマ、新しい知見が得られると自分の人生が豊かになるテーマ、自分が解消したい問題に関連するテーマなど、自分にとって大切なテーマについて書くことになります。

私自身、このブログを「現役効果を発揮させるための手段」として捉えて、自分にとって関心のあるテーマについて、意図的に現役効果を発揮させるてきました。Toodledoを軸とするタスク管理システムを整えたいと思ったらToodledoのことを書き、Evernoteで文章を書くことをもっとうまく進めたいと思ったらEvernoteと文章作成の関係を書きました。これによって、Toodledoでタスク管理をしたり、Evernoteで文章を書くことについての理解が深まり、いくつかのコツを掴んだような気がします。

自分のブログを持つことの効用は、たくさんあります。交友関係が広がるなどのセルフブランディング、広告収入やアフィリエイト収入などのお金のこと、自分の考えや行動を記録するというログの役割などは、どれも大きな効用だと思います。

しかし、とくにひとりの無名の個人が自分のブログを持つことを想定すれば、現役効果が発揮されることは、確実に得られる効用です。自分のブログとのひとつのつきあい方として、私は、「現役効果を発揮させるための手段としてのブログ」をおすすめしたいなと思っています。

■関連■

普通の個人が、自分の毎日に、「その時点までの考察をアウトプットして、フィードバックを得る仕組み」を組み込む

スポンサードリンク

関連記事

no image

2012年に始めた習慣のうち、いちばん効果の高い習慣は、ブログを書く習慣

1.はじめに 「2012年に始めた習慣のうち、いちばん効果が高い習慣は何ですか?」と自分に問えば、

記事を読む

no image

2014年1月に書いたブログエントリ一覧コメント付き段差バージョンと、OmniOutlinerの段差を一瞬でHTML化するAppleScript

1.はじめに 12月になったので、自分なりにぼちぼちと2014年をふり返っているところです。私にと

記事を読む

no image

Google Chromeの機能拡張「Adblock Plus」を、Google AdSenseでは無効、Gmailでは有効にする方法

1.Adblock Plusを使うと、Google AdSenseのページを表示できない (1)

記事を読む

no image

思考の枠組みに従って考えることの実践(2)「ブログを毎日更新するべきか?」(後半)

1. はじめに ~これまでの振り返り~ (1) 判断すべき問いと判断の基準 考えるには、問いが必

記事を読む

no image

さくらのレンタルサーバでは、ライトプランからスタンダードプランへのプラン変更ができないそうです。

1.はじめに さくらのレンタルサーバスタンダードプランを利用して、Wordpressを使ってみたい

記事を読む

no image

『実存からの冒険』から受け取った〈実験=冒険としての生〉というイメージが、ブログによって現実になっていた。

1.「積極的な社会参加」としてのブログ 好きなブログを告白する11月は昨日で終わっちゃいましたが、

記事を読む

no image

「単純作業に心を込めて」を、『千夜一夜物語』みたいなブログにしたい。

1.『千夜一夜物語』の構造 (1) 『千夜一夜物語』 『千夜一夜物語』という物語があります。『ア

記事を読む

no image

ブログは、ひとつの記事をひとりの読者に届けるための限界費用が、おそろしく低い

1.ブログによる情報発信と紙による情報発信は、属する世界が違う WordPressによるブログを1年

記事を読む

no image

一冊の読書から得る果実を増やすために、読書記事の型を作った

1.読みっぱなしは、もったいない気がしてきた (1) Kindle Paperwhiteを使ったら、

記事を読む

no image

変化循環システム・試行錯誤の実験場・守るべき完成品と捉えないこと

1.「ブログは人生を変えるのか?」 『ブログを10年続けて、僕が考えたこと』の中に、こんな問いが出て

記事を読む

スポンサードリンク

スポンサードリンク

no image
お待たせしました! オフライン対応&起動高速化のHandyFlowy Ver.1.5(iOS)

お待たせしました! なんと、ついに、できちゃいました。オフライン対応&

no image
「ハサミスクリプト for MarsEdit irodrawEdition」をキーボードから使うための導入準備(Mac)

諸事情により、Macの環境を再度設定しています。 ブログ関係の最重要は

no image
AI・BI・PI・BC

AI 『〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則』を読

no image
[『サピエンス全史』を起点に考える]「それは、サピエンス全体に存在する協力を増やすか?」という評価基準

1.「社会派」に対する私の不信感 (1) 「実存派」と「社会派」 哲学

no image
[『サピエンス全史』を起点に考える]サピエンス全体に存在する協力の量と質は、どのように増えていくのか?

『サピエンス全史』は、大勢で柔軟に協力することがサピエンスの強みだと指

→もっと見る

  • irodraw
    彩郎 @irodraw 
    子育てに没頭中のワーキングパパです。1980年代生まれ、愛知県在住。 好きなことは、子育て、読書、ブログ、家事、デジタルツールいじり。
    このブログは、毎日の暮らしに彩りを加えるために、どんな知恵や情報やデジタルツールがどのように役に立つのか、私が、いろいろと試行錯誤した過程と結果を、形にして発信して蓄積する場です。
    連絡先:irodrawあっとまーくtjsg-kokoro.com

    feedlyへの登録はこちら
    follow us in feedly

    RSSはこちら

    Google+ページ

    Facebookページ

PAGE TOP ↑