「はじめて本を書いた人からの手紙」
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本
目次
1.はじめに
こんにちは。
本を執筆されるそうですね。おめでとうございます。
今、どんな気持ちでしょうか。きっと、いろんな感情が渦巻いているのではないかと思います。本を書き始める前に、そんな自分の気持ちと丁寧に向き合って、フリーライティングなどをしてみるとよいかもしれません。
さて、私は、この手紙で、あなたにいくつかのアドバイスを贈ります。本を書くためのアドバイスです。
あなたはびっくりされるかもしれませんし、呆れるかもしれません。なにせ私は、はじめての本をたった1冊書き上げただけの人間なのですから。
でも、少しだけ耳を傾けてください。たった1冊の本しか書いていない者だからこそ、はじめての本を書き上げたばかりの者だからこそ、言えること、言いたいこと、そして伝えたいことがあるのです。
●
とはいえ、私のアドバイスは、だいそれたものではありません。たった一言です。
『これから本を書く人への手紙』を読んでみてはどうでしょうか?
『これから本を書く人への手紙』は、物書きの倉下忠憲さんによる電子書籍です。倉下さんが発行するメールマガジン「Weekly R-style Magazine ~プロトタイプ・シンキング~」において、2015年9月28日から始まった連載をベースにしています。
●
少し個人的な話をさせてください。
先日、私は、1冊の本を書きました。『クラウド時代の思考ツールWorkFlowy入門』という、WorkFlowyと知的生産についての本です。
私がこの本の原稿を書いていたのは、2015年9月下旬から10月末までのことでした。そう、ちょうど、倉下忠憲さんがメールマガジン「Weekly R-style Magazine ~プロトタイプ・シンキング~」において、「これから本を書く人への手紙」を連載している時期と重なっています。
2015年9月28日発行のメールマガジンを開き、「こんにちは。お久しぶりです。噂に聞きました。近々、本を書かれるそうですね。おめでとうございます。」という一節を読んだとき、私は、「この連載を、自分に宛てられた手紙だと思い込み、この手紙を何度も読み返しながら原稿を書き進めよう。」と決めました。そして、倉下さんからの手紙を何度も読み返しながら、1か月ちょっとかけて、『クラウド時代の思考ツールWorkFlowy入門』の原稿を書き上げました。
倉下さんからの手紙には、実際、本を書く上で大切なことが、たくさん、記載されていました。
もちろん、すべてを実践できたわけではありません。それどころか、正直に告白すれば、ある部分などは、手紙を読むと心がざわついてしまうため、あえて読むのを避けていたこともあります。
でも、この手紙を読み返しながら1冊の本を書いたおかげで、1冊の本を書くという体験が、すばらしいものになりました。これはまちがいありません。この手紙を読んでよかった、と思います。
だから私は、これから本を書くあなたに、「『これから本を書く人への手紙』を読んでみてはどうでしょうか?」というアドバイスを贈るため、この手紙を書いています。
以下、私は、この手紙の中で、『これから本を書く人への手紙』のことを、次の2つのポイントに分けて、紹介します。
- 「本を書く」ということについての、基本的な考え方
- 「本を書く」ということを助けてくれる、有益な具体的アドバイス
2.「本を書く」ということについての、基本的な考え方
『これから本を書く人への手紙』には、「本を書く」ということについての基本的な考え方がいくつか紹介されています。
抽象的といえば抽象的で、即効性はありません。でも、これらの考え方は、それぞれ、ちょっとずつ、「本を書く」という体験をすばらしいものにしてくれるのではないかと思います。
(1) 本は著者から読者への贈り物である
あなたがこれから本を書くのは、何のためでしょうか?
伝えたいことがあるからでしょうか?
セルフブランディングでしょうか?
原稿料や印税で金銭的な対価を得たいからでしょうか?
それとも、サラリーマンをやめて独立する足がかりでしょうか。
どのようなものを求めて本を書くにしても、最初に、ひとつの問いを考える必要があります。
最初に、このことについて考えてください。 「本は著者から読者への贈り物である」
十分に考えた上で、納得できるならどうぞ続きをお読みください。そうでないのならば、ここからのアドバイスは無意味です。いっそ耳障りですらあるでしょう。何か別の言葉に耳を傾けてくだされば、時間の無駄が省けます。
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「本は著者から読者への贈り物である」、これが、『これから本を書く人への手紙』の基底を流れるもっとも基本的な考え方です。
逆に、きちんと読者について考えられた本であれば、たとえその販売部数が小さくても、読者の心の奥に必ず──いいですか、必ずです──届いてくれます。それは、本としては成功と言えるでしょう。そう言っていいはずです。
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(2) 不完全でもいいから、書く
これからあなたは本を書くところです。ちょっとそのことを考えてみてください。あなたは、これから、自分の本を書こうとしています。
どうでしょうか。ちょっと怖くなりませんでしたか?
私は、とても怖くなりました。いろんな怖さが湧いてきましたが、大きかったのは、2つです。ひとつは「自分は、WorkFlowyの魅力を、きちんと表現できるだろうか?」で、もうひとつが「自分は、原稿を書き切ることができるだろうか?(〆切までに間に合うだろうか?)」です。
こんな恐怖心にとらわれて動きが鈍くなっていた私を、倉下さんのおまじないが救ってくれました。
よって、このことを心に刻んでおきましょう。
「人間は、不完全な存在である。よって、その人間の手で紡がれる本もまた不完全である」
もちろん、これを手抜きの理由にしてはいけません。あくまで恐怖におびえる手の震えを止めるための言葉です。ちょっとした呪文です。おまじないです。
完璧さを目指すあまり、足を止めてはいけません。最初の一歩でそこにたどり着ける人は誰もいないのです。というか、どこまで歩いてもきっとたどり着けないでしょう。されども、それを目指す歩みを止めてもいけません。
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一つ、覚えておいてください。作品の答えは、頭の中にはありません。
それは書き出されたものの中にあるのです。
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不完全でもいいから、書くこと。頭の中にある何かに文章の形を与え、書くこと。その積み重ねで、少しずつ怖さが消えました。
(3) 一本の筋を通す
あなたが書こうとしている本は、ひょっとしたら、すでにあなたがブログなどで公開してきた記事をベースにしているのかもしれません。私も、そうでした。ブログに書いてきたWorkFlowyについての記事を並べかえ、組み立てて、1冊の本へとまとめました。
この書き方で本を書くとき、頭の片隅から離れない疑問があります。「すでに公開している一連のブログ記事と、これから書こうとしている1冊の本の間には、どんなちがいがあるんだろうか?」というものです。
この疑問に対する答えも、倉下さんの手紙の中にヒントがありました。
一冊の本を背景で支えるもの。それは、筋です。一本の筋です。
一本の筋がまっすぐ通っていること。それこそが本と本でないものを分けると言っても過言ではありません。
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『クラウド時代の思考ツールWorkFlowy入門』を書くにあたって、私が一番迷ったのは、1冊の本の筋をどのように描くのか、でした。
とても恵まれていたことに、同書は、本邦はじめてのWorkFlowy本でしたので、WorkFlowyの機能説明に徹するべきかなあ、という気持ちもありました。でも、結局、私が書きたいコアは、「個人がWorkFlowyを使って継続的な知的生産に取り組むこと」なんだと考えて、「個人の継続的な知的生産」という一本の筋を通しました。
この一本の筋を通したことの是非は、きっと両面あるのだろうと思います。でも、一本の筋を通そうとしたことからの収穫もたくさんありましたので、後悔はしてません。
(4) 〆切を福音としても捉える
あなたが書こうとしている本に、〆切はありますか?
何らかの企画に乗っかって本を書くなら、他者が設定した〆切があるんじゃないかと思います。また、KDPなどで自分主体で出版する場合も、現実的なスケジュールとか自分の計画とかからくる〆切があるのかもしれません。
〆切のことを考えると、憂鬱になるかもしれません。〆切までの残り日数は着々と減り続けるにもかかわらず、原稿は着々とは進まないためです。
でも、〆切は、必ずしも、憂鬱なだけの存在ではありません。ある意味、〆切は、福音でもあるのです。
なぜなら、どれほど長い時間が与えられても、完璧な本を仕上げることはできません。また、自分が言いたいこと、自分に言えることの全部を、その1冊の本に詰め込むことはできません。〆切によって半ば強制的に切り出されるからこそ、1冊の本が1冊の本として完成する、という側面があります。
一冊の本で、「すべて」を伝えることは不可能なのです。それに、仕事によっては定期的にアウトプットを提出しないと、成り立たないようなものもあるでしょう。
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もちろん、〆切を手抜きの言い訳にしてはいけません。
ただ、ここには微妙な問題が潜んでいます。そのことにお気づきでしょうか。
締切があることは、手抜きの理由にはなりません。完璧さを目指すことを放棄する理由にもなりません。書き手は、自分の持ちうる時間の中で、最大限できることやるべきです。しかし、それと共に終わりの時間もまた意識しなければなりません。
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しかし、〆切は単に憂鬱なだけの存在ではないこと。これを自覚するだけで、〆切が迫ってくるストレスは、随分と軽くなるのではないかと思います。
(5) 販促を読者との「接面」と考える
あなたが書こうとしている本は、いずれ、商品として、本屋さんに並びます。紙の本として本屋さんの本棚に並ぶのか、電子書籍としてどこかの販売ストアに並ぶのか、それはわかりませんが、いずれにせよ、あなたが書こうとしている本は、いずれ、商品として、どこかの本屋さんに並びます。
ところで、あなたの本は、あなたから読者への贈り物なのでした。
では、この贈り物を読者に届けるためには、何が必要でしょうか。いうまでもありません。読者に、あなたの本を、商品として、買ってもらうことです。
『これから本を書く人への手紙』は、倉下さんらしく、販促に1章を割いています。実際的な話です。でも、倉下さんは、販促を大切に考えています。なぜなら、販促は、あなたの本と読者の「接面」だからです。
最後の手紙はずいぶん実際的な話になりました。でも、それは「接面」なのだから仕方がありません。 何の接面かと言えば、あなたの頭の中にあるものと、それを受け取る人の接面です。
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あなたはひょっとすると、こんなことを考えているかもしれません。
「本を書くことは面白いし、意義を感じる。でも、販促は、それ自体が新しい価値を生み出すわけでもないし、面倒だし、なんか利己的な気もする。だから、販促はやりたくない。」
でも、販促は、何も意地汚い利己的な行動ではありません。あなたからの贈り物を、あなたが届けたいと願う読者に届けるための、とても大切な行動です。
あなたの頭の中にあるものは、もやもやとしていて実体がありません。そして、それを受け取る人は現実に存在しています。この二つが接するには、二つのジャンプが必要となります。
最初のジャンプは、「本」という形あるものを作ることでした。これはこれで大いに苦労されたことでしょう。
そして、次なるジャンプは、その「本」を売るという行為になります。これもまた難しいものがありますが、避けては通れません。そうしないと、接面は構築できないのですから。
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販促を読者との「接面」と考えることも、これから本を書く人にとって、大切な考え方です。
3.「本を書く」ことを助けてくれる、有益で具体的な行動
『これから本を書く人への手紙』には、具体的なアドバイスが盛り沢山です。多くのアドバイスは、やる気になればすぐにでも実行できて、しかも、実行すれば確実に役に立つ、という意味で、よいアドバイスの条件を満たしたアドバイスばかりです。
いくつか、ご紹介します。
(1) 本を書くことは、文章を書くこと
あなたにとって、「本を書く」ことは、はじめての経験です。はじめてなので、一体何をしたらいいのか、途方に暮れることもあるかもしれません。私も途方に暮れました。
でも、心配ありません。まずはともかく書きしょう。文章を書きましょう。
それまでは、ともかく書くことです。本を書くことは、文章を書くことです。
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「本を書く」ことは、「文章を書く」ことです。もちろん、「文章を書く」だけでは「本を書く」ことにはなりません。でも、「文章を書く」は、「本を書く」ことにつながっています。
何をしていいかわからなくて途方に暮れたときは、とりあえず「文章を書く」ことをおすすめします。
(2) とにかく、とりかかる
「よし、書く」と決意が固まったなら、あとは行動あるのみです。さっそく作業に取りかかりましょう。
これは早ければ早いほどよいと考えておくのが賢明です。
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正直に言います。このアドバイスを読むたびに、心がざわついていました。私自身は、なかなか作業にとりかかることができなかったためです。
でも、とにかく早くとりかかることは、とても大切ですし、実際、メリットがあります。
ひとつは、いわゆる「現役効果」(野口悠紀雄『「超」文章法』より)です。
また、取りかかってみることで、思考のフォーカスがそちらに向く効果も期待できます。脳が原稿モードへとシフトし、意識でも無意識でも、いままさに書かんとしている原稿についてのアイデアが見つかりやすくなるのです。
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それから、書き始めれば進むことがたくさんある、ということ。
書き始めることは難しいものですが、一度書き始めてみれば進むことはたくさんあります。これは「いま目の前にある原稿」という実務レベルの話でも、「本を完成させる」というプロジェクトレベルの話でも同様です。着手すれば、原稿もプロジェクトも、思っている以上に進みます。
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本当に、思った以上に進みます。
自分自身全然実践できなかったので、ほんとうは偉そうなことは言えないのですが、むしろ自分自身が実践できずに最後でとても苦労したので、このアドバイスを、特に強調したいと思います。
どちらにせよ、スタートは早く切り、小さく気軽に書きだしてみることです。これは、とても大切な心がけだと、私は思います。
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(3) 「場所」を作る
本を書くための「場所」を作ることは、すぐにできますし、実際、役に立ちますので、ぜひやってみてください。
では、実際に何をすればよいのでしょうか。たとえば、プロジェクトであれば「場所」を作ることです。
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私は、WorkFlowyで本を書きました。だから、WorkFlowyに「場所」を作りました。具体的には、本のためのトピックを立てて、そのなかにいろいろと書いたわけです。
もちろん、WorkFlowyである必要はありません。Evernoteでもよいですし、OSのフォルダとかテキストエディタのテキストファイルでもよいと思います。何にしても、とにかく「場所」を作りましょう。
(4) 「毎日書く」というリズムを作る
本を書くのは、長丁場です。長丁場を乗り切るには、短期間の瞬発的な爆発だけではなく、ある程度長期間持続する何かが求められます。
タイプにもよるのですが、私の場合「毎日書く」というリズムに乗ることが大切でした。
しかし、基本的な路線として、「毎日、同じ時間に机に座り、同じ時間だけ原稿を書く」を厳守するのがよさそうです。でないと、言い訳という小さな穴から、習慣という大きな壁は崩れ去っていきます。
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本を書いていると、頭の動き方が、なんというか、本を書くモードになります。「毎日書く」というリズムに乗っていると、この本を書くモードが持続する気がします。
だから、「基本的な路線として、「毎日、同じ時間に机に座り、同じ時間だけ原稿を書く」を厳守する」という倉下さんのアドバイスは、一見、非現実的でストイックですが、とても現実的です。
(5) 「(仮)」の気持ちで形にしてみる
どこからとりかかっていいかわからないときは、「(仮)」の気持ちで、書きやすい場所の原稿を書いてみるのがよいと思います。
誰に読ませるつもりもなく、「はじめに」(仮)を書いてみましょう。「おわりに」(仮)でも構いません。第一章第一項(仮)を書いてもよいですし、どこか書けそうな部分の(仮)を書いても構いません。
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「はじめに(仮)」や「第1章(仮)」は、うまく書き上げる必要はありません。ボツにしたってかまいません。それでも、形にしてみると、課題が見えます。課題が見えれば、前に進みます。
そうして書いてみると、頭の中に貯まっていた得体の知れないモヤモヤしたものが氷解し、もっと具体的な課題となって立ち現れてきます。少なくとも、そういうことがよくあります。そうした課題を手に入れられれば、行動はぐっと容易になります。むしろ、人は手に取れるサイズの問題を目にしたとき、放ってはおけない性質があります。そうなれば、滑車は回り始めるでしょう。
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4.おわりに
いかがでしたでしょうか。あなたが今から取り組もうとする「本を書く」ということに、『これから本を書く人への手紙』は、なにかしら参考になりそうでしょうか。
『これから本を書く人への手紙』には、この手紙で私が紹介したことのほかにも、たくさんのアドバイスが詰まっています。もし、あなたが、「本は著者から読者への贈り物である」 という言葉に納得されるのであれば、きっと、『これから本を書く人への手紙』から、たくさんの収穫を得られるはずです。
●
私はたった1冊の本を書いただけの経験にもとづいて、えいやと断言してしまうのですが、1冊の本を書くという体験は、とてもすばらしいものです。
大変なことはたくさんあります。こんなことやらなきゃよかった、と感じることだってあるでしょう。でも、それらのネガティブなことすべてに値する、すばらしい体験です。少なくとも、私にとっては、そうでした。
『これから本を書く人への手紙』には、1冊の本を書くという体験をすばらしいものにするために大切なことが詰まっています。あなたが今から取り組もうとしている「本を書く」という長丁場の支えとして、この本を傍らに持っておくとよいんじゃないかなと思います。
それでは、あなたの本がよき読者に届くことと、本を書くというあなたの体験がすばらしいものになることを祈って、この手紙を終えます。
あなたの本が、楽しみです。はじめて本を書いた人からの手紙でした。
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