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HandyFlowyの文字選択モードの基本(HandyFlowy Ver.1.4)

公開日: : WorkFlowy

HandyFlowyは、スマートフォンから使うWorkFlowyを快適にするアプリです。スマートフォンから使うWorkFlowyを便利にするちょっとした機能が詰まっています。

さて、スマートフォンからWorkFlowyを使うときに感じる不自由な点のひとつに、「文字選択」があるように思います。WorkFlowy内のテキストのうち、特定範囲にある文字列だけを選択する、というやつです。

このためには、タッチパネルを長押しした後、選択範囲前後のバーを動かして調整する、という手順をとる必要がありますが、これがなかなかうまくいきません。

HandyFlowy Ver.1.4は、この対策として、「文字選択モード」を備えました。

この記事では、「文字選択モード」のことを紹介します。

1.モバイル版WorkFlowyの課題=文字選択

スマートフォンで、特定範囲の文字を選択することは、必ずしも簡単ではありません。

このために必要な動作は、通常、

  • (1) 文字を長押しして、文字選択モードにする
  • (2) ドラッグで範囲を指定する
  • (3) 調整が必要な場合、選択範囲の最初と最後にあるバーをドラッグして、範囲を調整する

という3つのステップです。

しかし、最初の長押しも、2番めのドラッグ範囲指定も、最後のバーによる範囲調整も、いつも思い通りに行くわけではありません。一度もストレスを感じたことがない、という方のほうが、むしろ少ないんじゃないかと思います。

おまけに、モバイル版WorkFlowyの場合は、WorkFlowyが持つ「トピック」という枠組みが、問題をさらにややこしくします。長押しによってトピック移動モードになってしまうとか、操作の過程でキーボードが引っ込んでしまって範囲選択が解除されるとか、トピックを超えた文字選択ができないとか、いろいろと面倒なのです。

この問題は、カーソル移動と似ています。カーソル移動は、スマートフォンの大きな課題であり、しかも、モバイル版WorkFlowyでより顕著です。

これに対して、HandyFlowyを使えば、カーソル移動にまつわるストレスは大きく減ります。スワイプによるカーソル移動とカーソル移動ボタンによるカーソル移動という抜本的な対策を実現したためです。

強化されたスワイプカーソル移動で、トピック間移動も可能に(HandyFlowy ver.1.1)

今回、HandyFlowyに新たに搭載された文字選択モードは、スワイプによるカーソル移動とカーソル移動ボタンによるカーソル移動を、文字選択に使うための機能です。スワイプやカーソル移動ボタンによって、選択範囲の終点を動かすことができます。

2.文字選択モードの使い方

文字選択モードの使い方は、以下のとおりです。

(1) 選択範囲の始点にカーソルを移動する

まず、選択範囲の始点にカーソルを合わせます。

始点に置く

スワイプやカーソル移動ボタンを使えば、カーソル移動は簡単です。

(2) 文字選択モードボタンをタップする

始点にカーソルを置いたところで、カスタマイズツールバー内にある文字選択ボタンをタップします。

すると、ボタンのアイコンの白黒が反転します。これが、選択モードに切り替わった印です。

アイコンが反転したら、選択モード

(3) 選択範囲の終点を動かす

この状態で、左右にスワイプしたりカーソル移動ボタンを押したりすると、文字選択範囲の終点が文字単位で移動します。

終点にカーソルを合わせる

ストレスなく、選択範囲を文字単位で調整することができます。これが、文字選択モードです。

(4) 選択範囲に対する操作

特定範囲の文字を選択した後は、その文字に対して何らかの操作をすることになるはずです。

たとえば、以下のような操作が考えられます。

a.テキストをコピー

選択した範囲のテキストをペーストボードにコピーしたいことがあります。

このときは、再度、文字選択ボタンをタップしてください。すると、選択モードが解除されるのと同時に、選択範囲のテキストがペーストボードにコピーされます。

ペーストボードにコピーする

b.選択範囲を削除

選択モードのまま、キーボードの削除ボタンを押せば選択範囲が削除されます。

c.選択範囲を置き換える

選択モードのまま、文字を入力すれば、選択範囲が入力した文字に置き換わります。

3.まとめ

文字選択は、カーソル移動と並んで、モバイル版WorkFlowyの大きな課題でした。

今回、HandyFlowy Ver.1.4が備えた文字選択モードは、モバイル版WorkFlowyの文字選択をぐっと快適にする機能です。

こうして説明するとややこしそうですが、実際に使ってみれば、とても簡単です。一度お試しください。

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