Androidをどう使うかの転換~情報を消費するツールから思考と生産を補助するツールへ~
1.いちばん身近にある道具の使い方
先日ふと気づいたのですが、私にとって、いちばん身近にある道具は、Androidスマートフォンです。朝起きてから夜寝るまでの大部分の時間、Androidスマートフォンは、自分を中心とする半径2,3メートル内に存在しています。そして、私は、毎日数時間は、Androidスマートフォンを触って、何らかの操作をしています。
いちばん身近にある道具がAndroidなので、Androidをどう使うかは、何を大切に生きるかを、少なからず表現しているのだと思います。その観点から、自分のAndroidの使い方を振り返ると、改善すべき点を発見しました。これまでの私は、Androidを、情報を消費するためのツールとして使っていたのではないか、そうではなくて、思考と生産を補助するツールとして使うべきではないか、ということです。
2.情報消費ツール?
これまで、私は、Androidを、情報を集めて味わうツールとして使っていました。その軸は、GoogleリーダーとPocketという2つのサービスであり、NewsRobとPocketという2つのアプリでした。
私のGoogleリーダーには、300程度のいろんな情報サイトやブログがRSS登録されています。そのため、AndroidでNewsRobを開けば、いつでも新しい記事がたくさん届いています。また、私は、Googleリーダーでスターを付けた記事をPocketに飛ばしています。そのため、AndroidでPocketを開けば、自分が興味を持った記事が、豊富に蓄えられています。
GoogleリーダーとPocketには、私の興味関心に合致した情報がどんどん集まってくるため、私にとって、GoogleリーダーとPocketを見ることは、とても楽しいことでした。
ですから、これまでの私は、少しでも空き時間ができたら、Androidを取り出してNewsRobやPocketを起動し、そこに届けられた記事を読んで時間を過ごしていました。ぜんぜん退屈しませんでした。通勤電車で立っているときも、銀行ロビーで順番を待っているときも、お店の行列に並んでいるときも、Androidさえあれば、どれだけでも時間を過ごすことができました。
しかし、AndroidでNewsRobやPocketを触って時間を過ごしている自分を観察すると、情報を消費しているだけであり、そこに思考や生産がないのではないかと感じました。ライフハックの知識や新しいITサービスに詳しくなることはできるかもしれませんが、それだけです。単なる時間つぶしです。
GoogleリーダーとPocketを連携する仕組みを作って喜んでいた私は、知らず知らずのうちに、自分のAndroidを、情報消費ツールへと育てていたのかもしれません。
3.思考と生産を補助するツールへ
(1)私にとっての、文章を書くことの重要性
私が大切にしたいのは、何かを生み出したり、日々の生活や仕事をよくすることや、物事を自分なりに考えることです。
私にとっての生産の基本は、文章を綴ることです。また、生活や仕事をよくするための工夫も、文章を書いて試行錯誤することから始まります。物事を考える上でも、頼りになるのは文章を書くことです。
つまり、私の場合、思考も生産も生活改善も、全部文章を書くことからスタートします。ですから、私が大切にしたい具体的な行動は、文章を書くことです。
(2)Androidで文章を書く
そこで、身近なツールであるAndroidの使い方においても、文章を書くことを中心に置くことにしました。
Androidは、文章を書くための、優れたツールです。フリック入力を使えば、片手だけで、不自由ない速度で、文字を入力できます。Androidで書いた文章は、とりあえずEvernoteに放り込んでおけばよいので、書いた文章の管理の面でもシンプルです。書くのも楽だし、書かれた文章の管理にも気を遣わなくてよいため、Androidさえあれば、いつでもどこでも、自然に文章を書くことができます。
このAndroidの強みを、これまで以上に活かしていきたいと思います。
(3)思考と生産を補助するツールへ
Androidで文章を書くことによって、自分の思考や生産が前向きに動くなら、Androidは、私の思考と生産を補助するツールとなってくれます。思考と生産を補助するためのベストなツールとなるように、これからも、アプリを探したり、設定を変えたりして、Androidを育てていこうと思います。
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