『文章教室』(結城浩)練習問題実践記録・第5回「語順を変えてみましょう」
公開日:
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書き方・考え方
この文章は、『文章教室』の練習問題に取り組んだ記録です。
『文章教室』は、結城浩先生がご自身のウェブサイトに公開しているコンテンツです。よい問題・解答例・丁寧な添削が掲載されていますので、文章を書くための練習として、この上ない教材です。
結城先生の『文章教室』は、こちらです。
→文章教室
第1回~第4回の記録は、こちらです。
- 『文章教室』を『数学文章作法 練習問題編』として使う。 (第1回)
- 『文章教室』練習問題実践記録・第2回「適切な単語を選びましょう」
- 『文章教室』練習問題実践記録・第3回「パラレリズムを使いましょう」
- 『文章教室』(結城浩)練習問題実践記録・第4回「自然な順序で書きましょう」
『文章教室』2014期生は、いつでも、新入生募集中です。
結城浩先生の『数学文章作法 基礎編』を読んでから、『文章教室』2014期生のクラスメイトができるまで(あるいは、『文章教室』2014期生へのお誘い)
目次
1.第5回「語順を変えてみましょう」
(1) ポイント
第5回のテーマは、「語順を変えてみましょう」です。
第4回「自然な順序で書きましょう」では、言葉の順序の大切さを学びました。第5回「語順を変えてみましょう」では、どのようにすれば自然な順序で書けるのか、がテーマです。結城先生は、以下のように答えます。
何度も何度も読んでみる。 そして「何か引っかかる」と感じる部分があったら、 ためしに語順を入れ替えてみる。 そしてまた読み返す。 繰り返し、語順を入れ替えて読み返すうちに、 だんだん「引っかかる」部分が少なくなります。 そうやって自分の文章を磨き上げていくのです。
(第5回 問題編より)
なるほど! 自然な順序で書くには、読み返して、語順を変えてみる、ということを繰り返すのが大切なんですね。
(2) 問題
ということで、今回の問題はこちらです。
この喫茶店は禁煙席は手前の方にある20席で、喫茶店の奥の方に見える20席が、喫煙席です。 煙草は吸いますか、とお客様をご案内する前にはお客さんに詰問してください。 またお客さんのうち、案内する前に席に自分からついてしまった人に関する質問は 禁煙席(喫煙席)はこちら、ですが、よろしいですか、と詰問します。 多くのお客さんは煙草に対しては神経質になってしまうお客様は多いので 注意を十分にしてお客さんには不快感を与えないようにします。
(第5回 問題編より)
2.私の解答
(1) 解答その1:素直に
まずは、素直に取り組みます。淡々と、冷静に。
——–
この喫茶店は、手前20席が禁煙席で、奥20席が喫煙席です。
お客様をご案内する前に、お客様に、「煙草はお吸いになりますか」と尋ねてください。また、ご案内前にご自分で席についたお客様には、「この席は禁煙席(あるいは喫煙席)です。よろしいでしょうか」と確かめてください。
煙草を気にされるお客様は多いです。お客様に不愉快な思いをさせないよう、十分に注意してください。
——–
最初の一文は、第4回のパラレリズムを使ってみました。パラレリズム大好きです。
問題とは関係ありませんが、敬語がむずかしいです。「お煙草」か「煙草」か、どちらが適切なのだろうか。
(2) 解答その2:自由に、のびのびと。
次に、自由に、のびのびと、やってみます。
私は名古屋人なので、喫煙席ありの喫茶店というと、某コメダコーヒーを連想します。そこで、この文章を、ムギダコーヒーの接客マニュアルとして書いてみることにします。
——–
【ムギダコーヒー接客マニュアル(禁煙席・喫煙席の案内編)】
1.禁煙席と喫煙席
手前20席が禁煙席で、奥20席が喫煙席。
2.案内の手順
(1) 基本手順
お客様を席にご案内する前に、「煙草はお吸いになりますか」と質問する。
お客様の回答に応じて、禁煙席と喫煙席に分けて、ご案内する。
(2) 例外のQ&A
- Q1 ご案内前に、ご自分で席についたお客様がいたら、どうするか。
- A1 「この席は禁煙席(あるいは喫煙席)です。よろしいでしょうか」と確認する。移動をご希望の場合、対応のこと。
- Q2 ……
- A2 ……
(3) 心がけ
煙草を気にされるお客様は多い。お客様に不愉快な思いをさせないよう、十分に注意すること。
——–
3.解答編を読んで
解答編を読みます。
結城先生の解答例を読んで、私の解答の「ご案内前にご自分で席についたお客様には」はこなれない書き方だと感じました。「自分で席についたお客様には」でも意味は通りますね。
柴田純一さんの解答は、セリフをなくすことで、すっきりした文章に仕上がっています。なるほど。勉強になります。
今回は、修正は割愛。
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