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Evernoteマニアになる秘訣

公開日: : Evernote

1.「エバーノートマニア」!

先日、紙の本の読書ノートをどんなふうにEvernoteに蓄積しているか、を説明した文章を、このブログに書きました。

紙の本の読書ノートを、Evernoteに蓄積する

この記事は、望外にたくさんの方に読んでいただきました。ありがとうございます。

たくさんの方に読んでいただけたこと自体、すごくうれしかったのですが、はてなブックマークでいただいたコメントのなかで、顔がにやけてしまうほどうれしい言葉をただきました。それは、「エバーノートマニア」です。

今でこそ、私は、Evernoteをかなり頻繁に使っています。Evernoteをいろんな場面で使うことで、Evernoteからたくさんの恩恵を受けています。大げさに言えば、Evernoteのおかげで、私の人生は、主観的にも客観的にも、かなり豊かになりました。

でも、2年ほど前は、そうではありませんでした。Evernoteの可能性を感じながら、どうにもうまくEvernoteを使いこなせないというモヤモヤ感を抱き続けていました。

そんな私にとって、自分のことを「エバーノートマニア」と読んでくださることが現れたということは、素直に、うれしいことです。

そこで、「エバーノートマニア」を呼んでいただいたことを自分で勝手に記念して、Evernoteマニアになる秘訣を、自分の経験ベースで抽出してみます。

2.Evernoteマニアになるには

Evernoteマニアになるための秘訣は、次の3つです。

(1) Evernoteを好きなものでいっぱいにする

ひとつめは、Evernoteを自分が好きなものでいっぱいにすることです。

Evernoteを好きなものでいっぱいにすれば、Evernoteの使用時間が増えます。Evernoteの使用時間が増えれば、Evernoteをいろんな領域で使えるようになりますし、Evernoteをどんどん上手に使えるようになります。Evernoteをいろんな領域で上手に使えるようになれば、Evernoteのことが好きになり、いつしか自然と、Evernoteマニアになっています。

この好循環の最初に来るのは、Evernoteを自分の好きなものでいっぱいにすることです。

Evernoteには、何でも入れられます。旅行が好きなら旅行に関するもろもろを、本が好きなら本に関するもろもろを、映画が好きなら映画に関するもろもろを、特定の歌手やタレントが好きなら彼・彼女に関するもろもろを、どんどんEvernoteに入れて、Evernoteを好きなものでいっぱいにすることができます。

これが、Evernoteマニアになる第1の秘訣です。

私の場合、子どもの成長記録をEvernoteに入れたことで、この秘訣を実行してきました。1日1つのEvernoteノートに、写真と文字で子どもの成長を記録しはじめたのが、その最初でした。

我が家で大活躍!子育てを彩る、Evernote子ども成長記録ノートの作り方と共有方法

Evernoteに子どもの成長記録を保存しはじめたことで、Evernoteがぐんと特別な存在になりました。また、Evernoteを毎日必ず開くようになりました。

いちばん大切な、子どもの成長記録を、Evernoteにしまい続ける

子どもの成長記録をEvernoteに保存するという選択をしなければ、私はいまでも、Evernoteの可能性を感じつつもEvernoteをうまく使えない、という状態にとどまっていたかもしれません。

(2) Evernoteを倉庫としてではなく、作業場として使う

ふたつめは、Evernoteの使い方に関するコツです。このコツを比喩的に言えば、「Evernoteを倉庫としてではなく、作業場として使う」ということです。

Evernoteは、デジタルデータでさえあれば、およそ何でも保存できます。おまけに、Evernoteはクラウドサービスなので、どこにいてもEvernoteに保存したものを引き出すことができます。

そのため、Evernoteは、デジタルデータを保存する場所として、大変優れています。Evernoteは、魔法の倉庫のようなものです。

しかし、Evernoteを倉庫として使うことは、Evernoteが持つ可能性を制限してしまいます。

まず、倉庫の役割は、基本的には、価値の保存です。価値を増やしたり生み出したりするのではなく、すでに存在する価値を減らさないようにすることが倉庫の役割です。Evernoteを倉庫として捉えると、Evernoteで新しい価値を生み出す可能性が制限されます。

また、倉庫はしょせん倉庫です。倉庫に対して強い愛着を抱く人は少数派です。いくら魔法の倉庫だとしても、Evernoteを倉庫として捉えると、Evernoteに対する愛着は、たぶん、それほど湧いてきません。

それよりも私がおすすめするのは、Evernoteを作業場として使うことです。つまり、Evernoteを、完成したデータやそのまま置いておきたいデータを保管する場所として使うのではなく、Evernoteを、データを作ったり編集したりするために使う、という使い方です。

Evernoteを作業場として使えば、Evernoteが持つ可能性が発揮されます。

まず、Evernoteは、とくにテキストデータを扱うなら、優れた作業場になります。(多少の物足りなさはあるものの、)エディタとしての必要機能をひととおり備えていますし、ファイルを保存するという動作が必要ないので、新しいノートをどんどん作成することができます。自分がどこにいても、常に同じ環境の作業場を利用できる、というのも大きいです。Evernoteは、魔法の作業場です。

また、作業場は、一般的には、倉庫よりも愛着を持ちやすい場所です。Evernoteを作業場として捉えれば、より快適な作業場になるように手を掛ける気にもなりますし、作業場であるEvernoteに対する愛着が湧いてきます。

さらに、Evernoteを作業場として使えば、その自然な結果として、Evernoteの中に、作業に関するすべてが保存されます。結果として、Evernoteは、魔法の作業場であるのと同時に、魔法の倉庫にもなります。

Evernoteを、倉庫としてではなく、作業場として使うこと。これが、Evernoteマニアになる第2の秘訣です。

私が、Evernoteを作業場として使い始めたのは、ブログ原稿としての文章をEvernote上で書くようになったときでした。

それ以前は、テキストエディタや紙copiを使って文章を書いていたのですが、ブログ原稿としての文章はすべてEvernoteで書くことにしました。

Evernoteを文章を書く道具として使うことで、それまであまり実感していなかったEvernoteの便利さを、たくさんたくさん感じました。そして、自分の知的生産にとって、Evernoteがなくてはならないツールになりました。

文章を書くツールとしてEvernoteを使うことのメリット テキストデータのポケットひとつ原則

文章をアウトプットする仕組み

(3) 自分のEvernote自体を育てるイメージを持つ

みっつめは、Evernote自体を育てるイメージを持つことです。

Evernoteは、いろんな電子データを保存できるクラウドメモサービスです。自分のEvernoteは、Evernote社が用意するサーバーに保存された、電子データです。自分のEvernoteは、それ以上のものではありません。

でも、Evernoteを使っていると、自分のEvernoteのことを、単なる電子データの集まりのようには思えなくなります。自分のEvernote自体が、ひとつのまとまった主体のような気がしてきます。そして、Evernoteを使うことで、Evernote自体が育っていることを感じます。

Evernoteマニアになるための最後に秘訣は、ここにあります。つまり、自分のEvernote自体をひとつのまとまった主体と捉えた上で、Evernoteを使うことによって、自分のEvernote自体を育てる、というイメージを持つことです。

自分のEvernote自体を育てるイメージを持つには、Evernoteをメタファーで捉えるのが有効です。畑だったり、地層だったり、研究所だったり、いろんなメタファーがあり得ます。どんなメタファーでもかまわないのですが、Evernote自体を育てるイメージを持って、Evernoteを使い続けることが、Evernoteマニアになるための第3の秘訣です。

私が、「Evernoteを育てる」というイメージを持ったきっかけは、Evernote上でブログ原稿を書くことが、畑で作物を育てるようなものだと感じたことです。

Evernote×ブログ記事。すき間時間を活用してブログ記事を栽培する方法

この記事で書いたのは、Evernoteを畑というメタファーで捉えて、Evernoteの中で個々のブログ原稿を栽培する、ということです。

でも、Evernoteを畑と捉えて、Evernoteで個々のブログ原稿を栽培する、というイメージを持ってEvernoteを使っていたら、これによってEvernoteという畑自体が豊かに育つ、ということを実感しました。

具体的に説明します。

私がEvernoteでブログ原稿を書き始めた当初、私のEvernoteには、ブログ記事のネタとか書きかけの原稿は、全然ありませんでした。

でも、私の場合、ひとつのアイデアをブログ原稿という形にする過程で、そのブログ原稿に盛り込めなかった別のアイデアを、いくつか思いつきます。

そのため、私がブログ原稿を栽培するために使っているEvernoteノートブックには、ひとつのブログ原稿を完成させるたびに、アイデアや書きかけの文章を含むノートが、複数、増えます。

これらのアイデアや書きかけの文章が、Evernoteで新しいブログ原稿を書いている途中に、「関連するノート」機能によって浮かび上がることがあります。こうして浮かび上がったノートから、大きなヒントを得て、新しいブログ原稿が一気に書き上がる、ということが、たまに生じます。

これが、Evernoteという畑で個々のブログ原稿を栽培することで、Evernoteという畑自体が育つ、ということです。

いま、私は、Evernoteという畑で個別のブログ原稿を栽培することによって、日々耕し、日々肥料をまき、Evernoteという畑自体を育てています。

3.おわりに

冒頭にも述べたように、Evernoteを使い始めたころの私は、Evernoteに大きな大きな可能性を感じながら、Evernoteをうまく使うことができませんでした。

インターネットでEvernoteの使い方を調べ、「Evernote活用例 使い方まとめ | ごりゅご.com」や「Evernoteの超具体的使用例 〜ノート総数「4100」私のノートブックを公開します〜 | OZPAの表4」を読んで、圧倒されても、それを自分の使い方に活かすことができません。

Amazonで『EVERNOTE情報整理術』(北真也)『たった一度の人生を記録しなさい』(五藤隆介)を書い、線を引きながら一生懸命読んで、書かれているとおりにマネをしても、続きません。

スキャナでたくさんの名刺をEvernoteに保存しても、それっきりです。まとまった時間を費やして30個以上のノートブックを一度に作っても、まもなく混沌状態になってしまいます。あまり数も多くないノートの大半はEvernoteの肥やしになっていて、見返すこともありませんでした。

うまく使えば絶対に大きな価値を生み出すはず、と思いながら、でも自分にしっくりくる使い方を見つけることができず、私は、モヤモヤした感覚を抱き続けていました。

コメントでいただいた「エバーノートマニア」という言葉が、どんなニュアンスなのかは、よくわかりません。

でも、しばらくのあいだEvernoteを使いこなせないモヤモヤを抱き続けていた私にとって、自分のことを「エバーノートマニア」と表現してくださる方が出現したことは、すごくうれしいことです。(ありがとうございます!)

日本には、世界に誇るEvernoteマニアが、たくさんいます。上で触れさせていただいた@goryugoさん、@OZPAさん、@beck1240 はもちろん、Evernoteを核にした知的生産システムを確立している@rashita2さん(R-style » Evernoteリンク集)や、サードパーティ製のiPhone用Evernoteアプリにやたらと詳しい@ika621さん(Evernote連携アプリまとめ(In Punksteady) – NAVER まとめ)などなど、皆さん、筋金入りのEvernoteマニアです。

これらの皆さんに比べたら、私はまだまだひよっこマニアです。また、私がEvernoteマニアになれた秘訣は、万人に効く秘訣ではないと思います。

でも、この3つの秘訣が効く方も、少ないとしても一定割合はいらっしゃるんじゃないかなあと感じます。いま、日本のどこかにいる、Evernoteを使いこなしたいのにうまく使えないというモヤモヤ感を抱いているどなたかが、いつか「エバーノートマニア」になれるといいなと思い、この「Evernoteマニアになる秘訣」を書いてみました。

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