*

彩郎版のKindleハイライト取得ブックマークレットを構想する

公開日: : Kindle

1.はじめに

hilotter(@hilotter)さまによるブックマークレット「KindleHighlight」を使うと、kindle.amazon.co.jpで表示できるKindle本のハイライト一覧を、コピー&ペーストだけで、他のツールに取り込むことができます。

(もともとのkindle.amazon.co.jpは、コピー&ペーストだけでは、他のツールに引用箇所を取り込むことができません。)

[kindle]読書メモ(Highlight)をEvernoteにいい感じに保存できるブックマークレットをつくった | hello-world.jp.net

このブックマークレットのすばらしさに感動して、紹介エントリを書いていたところ(ブックマークレット「KindleHighlight」で、「kindle.amazon.co.jp」から、Kindle本のハイライト箇所を、シンプルなデータで、クリップボードに取り込む)、ブックマークレットを自分の使い方に特化したかたちで作れば、kindle.amazon.co.jpのハイライト一覧を、まさに私が求めているようなかたちで取得できるじゃないか、と思いつきました。

現状、私は、読書の8割方はKindleからです。私の「kindle.amazon.co.jp」には、すでにたくさんのハイライト箇所が蓄積されており、その量は日々増殖中です。

まさに私が求めるかたちでハイライト箇所を取得できるブックマークレットを作れば、読書からの収穫を、今よりももっともっと増やすことができるかもしれません。

WorkFlowyにKindleのURLを書いて、「読書ノート」を育てる

そこで、もし、私が、私のために、Kindleのハイライトを取得するブックマークレットを作るなら、どんな機能を求めるか、構想してみます。

2.彩郎版のKindleハイライト取得ブックマークレットの構想

(1) WorkFlowyの「読書ノート」の完成イメージ

私が求めるのは、次のようなブックマークレットです。

  • 以下の操作をしたときに、
    • 「kindle.amazon.co.jp」のハイライト一覧ページでブックマークを実行し、
    • そのページをWorkFlowyにコピー&ペーストしたとき
  • WorkFlowyに、次のようなトピックを貼り付けることができる
    • bq
      • 引用部分
      • location番号
      • KindleのURLの文字列

WorkFlowyのkindle本の読書ノート。

要するに、ひとつの引用ごとに、「bq」という親トピックの下に、「引用部分」、「Location番号」、「そのLocation番号へのKindleのURLの文字列」という3つテキストデータが、3つの子トピックとして並ぶ、というかたちです。

(3) なぜ、こんなトピックを作りたいのか?

なぜ、こんなトピックを作りたいのでしょうか。

それは、WorkFlowyに作ったこの構造のトピックは、「自分のブログに、自分の言葉で、文章を書く」という読書後のアウトプットを、強力に促してくれるためです。

私は、「自分のブログに、自分の言葉で、文章を書く」という読書後のアウトプットを、もっとも効果的な読書術だと思っています。

「自分のブログに自分の言葉で文章を書く」という読書後の行動

そのため、私が「読書ノート」に求めているもののなかでいちばん大きいのは、「読書後のアウトプットを促してくれること」です。

となると、「いかに読書後のアウトプットを促してくれるか」が、「読書ノート」の価値を決めるのですが、上で説明したトピック構造でWorkFlowyに作った「読書ノート」は、以下のように、「自分のブログに、自分の言葉で、文章を書く」という読書後のアウトプットを、とてもとても強力に促してくれます。

a.「bq」という親トピック

まず、「bq」という親トピックの下に、引用にかかわる情報が集まっているというトピック構造には、2つの意味があります。

ひとつは、引用部分をひとまとまりで扱いやすくすることです。読書後に本に関する文章を書くときは、WorkFlowy上で、引用部分をいろんな場所に動かします。

そのときに、ひとつの引用部分に関する情報のすべてが、ひとつの親トピックの子トピックとしてまとめっているほうが、動かしやすいため、便利です。

もうひとつは、WorkFlowyで書いたブログ原稿をHTMLへ変換するためです。マロ。さん作の次のブックマークレットなら、「bq」という親トピックの子トピックは、HTMLに変換される際、blockquoteタグで囲まれます。

WorkFlowyのexportをブログ用のタグに変換するbookmarklet(引用を使う人向け)|マロ。|note

b.Location番号

次に、Location番号は、ブログに引用をするために、出典を明示するために必要です。

c.KindleのURL文字列の表示

最後に、KindleのURLの文字列は、引用箇所を再確認したくなったときに、すぐにKindleアプリで本そのものの該当箇所を確認するために便利です。

たとえば、こんなことを感じたとします。
この引用は、どんな文脈で出てきたのだろうか。
この引用は、どの章・どの節だっただろうか。
この引用の後に、具体例や反論が書いてあった気がするから、そこを確認したい。
このとき、WorkFlowyの「読書ノート」にKindleのURLが書いてあれば、一瞬にして、そのURLから、Kindleアプリを立ち上げて、Kindle本の該当箇所を確認することができます。

引用元:WorkFlowyにKindleのURLを書いて、「読書ノート」を育てる

読書後、自分のブログに公開する前提で、自分の言葉で文章を書いていると、読んでいるときは気づかなかったことに気づいたり、考えなかったことを考えたりします。そのときにすぐにKindleアプリでKindle本そのものを確認するために、KindleのURL文字列を、引用部分と一緒にWorkFlowyに書いておくことには、大きな意味があります。

(4) どのようなデータを取得できれば、この状態を実現できるか?

さて、では、どのようなデータを取得できれば、この状態を実現できるでしょうか。

結論としては、次のようなデータです。

取得したいテキストデータ

ひとつの引用部分について次の4行で、各行は、こんな感じです。

  • 1行目は、「bq」のみ
  • 2行目は、行頭の全角スペースに続いて、引用部分。
  • 3行目は、行頭の全角スペースに続いて、Location番号。
  • 4行目は、行頭の全角スペースに続いて、KindleのURLの文字列。

テキストデータの説明

この形式のデータをWorkFlowyにコピー&ペーストすれば、上にも書いたこんな状態を実現できます。

WorkFlowyのkindle本の読書ノート。

なぜかというと、WorkFlowyは、複数行に渡るテキストデータをコピー&ペーストでインポートする場合に、行頭のスペースの個数によってトピックの階層構造を判断する、という機能を持っているためです。

(このWorkFlowyへのインポートのルールについては、近々、整理したいと思ってます。)

3.今後の計画

今の私は、JavaScriptを使えず、ブックマークレットを作ることができません。

でも、ブックマークレットを使えば、「kindle.amazon.co.jp」のハイライト一覧を、上に書いたデータに書き換えることは、できるはずです。そして、多分ですが、これはそんなにむずかしくありません。

そこで、私は、まずJavaScriptの初歩を学び、次に上のブックマークレットを作ってみようと思います。うまくできましたら、何らかのかたちでご報告し、共有したいと思っております。

【関連】

WorkFlowyにKindleのURLを書いて、「読書ノート」を育てる

ブックマークレット「KindleHighlight」で、「kindle.amazon.co.jp」から、Kindle本のハイライト箇所を、シンプルなデータで、クリップボードに取り込む

WorkFlowyで、Kindle本の「読書ノート」を作る

スポンサードリンク

関連記事

no image

kindle.amazon.co.jpで、パソコンからKindle本に書き込む(が、現時点では保存できない。)

1.kindle.amazon.co.jpで、パソコンから、Kindle本に書き込むことができる!

記事を読む

no image

Kindle Paperwhiteで、テキスト選択と文字入力をちょっとでも快適にするコツ

1.Kindle Paperwhiteの、難点 (1) Kindle Paperwhite礼賛 Ki

記事を読む

no image

Kindleのいいところを活かすために、4つのエリアのKindle本をそろえる

1.Kindleのいいところを活かすために、本のバランスを整える (1) Kindleのいいところ

記事を読む

no image

Kindle Paperwhite Wi-Fiを持っていたけれど、Kindle Paperwhite 3Gを買い足した理由

1.Kindleで文字中心の電子書籍を読むなら、Kindle Paperwhiteがいい Kindl

記事を読む

no image

Kindle Paperwhiteが特別に活躍する3つの場面

0.Kindle Paperwhiteが特別に活躍する3つの場面 Kindle Paperwhite

記事を読む

no image

敷居の低いKindleのはじめ方

1.はじめに 昨年末から、Kindleを利用しはじめました。電子書籍デビューです。 私は、以下の

記事を読む

no image

Kindleが、本棚のスペースというボトルネックを、解消した

1.読書における、本棚というボトルネックについて (1) 本は、買って読むもの、という感覚 小さ

記事を読む

no image

新しいKindle Paperwhiteは、基本性能を重視した堅実なバージョンアップ

1.新しいKindle Paperwhiteが、発表&予約開始 2013/09/04、Ama

記事を読む

no image

Kindle本の返品方法

1.子どもがKindle Paperwhiteで、Kindle本を誤注文 うちの子は、iPadやK

記事を読む

no image

本を、「思考する場所」として捉える

1.「本は読者と作者が一堂に会する場所となる」 (1) 『本は死なない』の予言 『本は死なない

記事を読む

スポンサードリンク

スポンサードリンク

no image
お待たせしました! オフライン対応&起動高速化のHandyFlowy Ver.1.5(iOS)

お待たせしました! なんと、ついに、できちゃいました。オフライン対応&

no image
「ハサミスクリプト for MarsEdit irodrawEdition」をキーボードから使うための導入準備(Mac)

諸事情により、Macの環境を再度設定しています。 ブログ関係の最重要は

no image
AI・BI・PI・BC

AI 『〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則』を読

no image
[『サピエンス全史』を起点に考える]「それは、サピエンス全体に存在する協力を増やすか?」という評価基準

1.「社会派」に対する私の不信感 (1) 「実存派」と「社会派」 哲学

no image
[『サピエンス全史』を起点に考える]サピエンス全体に存在する協力の量と質は、どのように増えていくのか?

『サピエンス全史』は、大勢で柔軟に協力することがサピエンスの強みだと指

→もっと見る

  • irodraw
    彩郎 @irodraw 
    子育てに没頭中のワーキングパパです。1980年代生まれ、愛知県在住。 好きなことは、子育て、読書、ブログ、家事、デジタルツールいじり。
    このブログは、毎日の暮らしに彩りを加えるために、どんな知恵や情報やデジタルツールがどのように役に立つのか、私が、いろいろと試行錯誤した過程と結果を、形にして発信して蓄積する場です。
    連絡先:irodrawあっとまーくtjsg-kokoro.com

    feedlyへの登録はこちら
    follow us in feedly

    RSSはこちら

    Google+ページ

    Facebookページ

PAGE TOP ↑