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MemoFlowyへと合流したふたつの流れについて(MemoFlowy開発チーム誕生の経緯)

公開日: : WorkFlowy

2015年12月3日、MemoFlowyというアプリが公開されました。

MemoFlowyは、山本道成さんという方の作品です。ただ、山本さんを中心に、何人かのチームで開発に取り組んでおり、私もそのチームの一員に加わってます。

このチームが生まれた経緯は、自分では、かなり面白いと思っています。MemoFlowyを使う上ではどうでもいい話なので、開発チームの一員である自分が語るのもどうかなあという気がしますが、自分で語らなければ誰にも知られないままであるのはまちがいないところ、それはもったいない気がするので、自分で語らせてください。

1.MemoFlowy開発チームは、どのように生まれたのか?

(1) MemoFlowy制作者・山本道成さん

MemoFlowyは、テキストメモをWorkFlowyに投稿することに特化したアプリです。

このMemoFlowyのことを、私は、あたかも自分が作ったアプリであるかのように宣伝しまくっております。ですが、MemoFlowyは、山本道成さんの作品です。

山本道成さんは、Evernote投稿用アプリであるWriteNoteシリーズなどを作っている方です。WriteNoteシリーズは、もともとはAndroid用アプリでしたが、今年3月にiOS版が登場しました。WriteNoteシリーズは、Evernoteへの投稿に特化したシンプルなアプリで、ノート名・ノートブック名・タイムスタンプなどを柔軟に設定できることが特徴です。PostEverのようにひとつのEvernoteノートに追記することも、FastEverのようにひとつの投稿ごとにひとつのノートを作ることも、設定次第で自由自在なので、熱心なファンが多いアプリではないかと思います。

MemoFlowyは、そんな山本道成さんによる、初のWorkFlowy用テキストメモ投稿アプリです。

さて、私は、山本道成さんを中心とするMemoFlowy開発チームの一員です。しかし、私は、山本道成さんと会ったことがありません(住所も知りません)。電話などで話をしたこともありません(電話番号も知りません)。また、私と山本さんとの間に共通の知人がいるわけでもありません。私たちが共通の組織に属しているわけでもありませんし、同じ業界で働いているわけでもありません。

では、どんなご縁で、私は、山本道成さんと知り合ったのでしょうか。そして、どんな経緯をたどり、一緒にMemoFlowyを制作することになったのでしょうか。

はじまりは、時計の針を今から3年半ほど巻き戻した、2012年5月のことでした。

(2) WriteNoteとブログがつないだ山本道成さんとのご縁

a.WriteNote(Android版)

2012年5月、私の関心事は、EvernoteとAndroidでした。

ブログや書籍で、EvernoteとAndroidの情報を読み漁り、AndroidスマートフォンからEvernoteを使いこなすためのノウハウを渇望していました。

ところが、当時、Evernote関連情報を発信されている方の多くは、Androidではなく、iPhoneユーザーでした。そのためか、ブログや書籍で紹介されるEvernote関連情報は、多くはiPhoneを前提とする情報ばかりでしたし、Evernoteに連携するアプリも、多くはiPhoneアプリでした。AndroidからEvernoteを使うことに関しては、情報も、アプリも、非常に限られていました。

こんな状況に大きな不満を抱いていた私は、暇を見つけては今でいうGoogle Playを「Evernote」で検索し、ヒットしたアプリを虱潰しにダウンロードし、自分で試しました。そして、これぞという情報を、まだ始めたばかりのブログで発信したいと意気込んでいました。しかし、Evernote公式アプリとPostEverを除くと、しっくり来るアプリは、なかなか見つかりませんでした。

WriteNoteを発見したのは、ちょうどそんなころでした。スクリーンショットもシンプルでそっけなく、それほど高機能には見えません。しかし、使ってみると、シンプルでありながら、PostEverのようにも使え、FastEverのようにも使える上に、工夫次第で第3の使い方も可能な、面白いアプリでした。

このWriteNote、当時はまだ新しいアプリのようで、Googleを検索しても、公式ページを除き、ほとんど情報がありません。私はこのアプリを皆に紹介せねば!という勝手な使命感を抱き、こんな記事を書きました。2012年5月20日のことです。

AndroidでFastEver的運用が実現!Evernoteへの投稿に特化したシンプルなアプリ「WriteNote」

最初に見つけたとき、WriteNoteは、まだ荒削りでした。たとえば、連続投稿機能がなく、また、送信エラーになったときに送信データが消えてしまいました。しかし、WriteNoteは、すごい勢いで進化していきました。

そして、その1ヶ月後の2012年6月20日には、画像投稿機能を備えたWriteNote Proがリリースされました。

WriteNote Proリリース! 画像添付機能がつき、複数のノート設定が可能になりました。

画像機能を備えたことにより、WriteNoteは、子どもの成長記録をスマートフォンからEvernoteに記録するための、2012年当時の最適解となりました。

我が家で大活躍!子育てを彩る、Evernote子ども成長記録ノートの作り方と共有方法

こうして我が家でEvernote子ども成長記録ノートが本格始動して以来、WriteNoteは、我が家の子育てを彩り続けています。

このように、2012年5月のWriteNoteリリースが、私と山本道成さんとの、最初のご縁です。

ただ、この時点では、山本さんと私は、アプリの制作者といちユーザーの関係に過ぎませんでした。

b.Toodledo×ifttt×Evernote

さて、そこから1年半ほどの月日が流れた2014年1月のことです。

当時の私は、Toodledoの完了タスク情報をEvernoteに蓄積する方法を模索していました。

Evernote×タスク管理 Evernoteに完了タスクをウェブクリップすることで、Toodledoを補完する

そんなとき、そふぁねさんによるこの記事に出会いました。

【万能感】あらゆるライフログを「1日1ノートで」Evernoteに記録できる方法があった! | ソファに寝ながら考えた

これをそのまま応用すれば、Toodledoの完了タスク情報を、自動で、Evernoteに蓄積することができます。私はたいへん喜んで、そふぁねさんの方法をそのまま取り入れ、Toodledoの完了タスク情報をiftttによってEvernoteに記録する方法をまとめたました。

それが、2014年1月29日に書いたこの記事です。iftttを使い、1日ひとつEvernoteのノートを作り、そこにiftttによってToodledoの完了タスク情報を蓄積していく、という仕組みをとっています。

Evernote×タスク管理(2) Toodledoで完了にしたタスクをEvernoteに1日1ノートで保存する

ここで、山本さんの登場です。このブログ記事を読んだ山本さんが、アドバイスのメールをくださったのでした。

いただいたメールの内容は、(他のライフログは蓄積せず、)Toodledoの完了タスク情報だけを蓄積するなら、日付ノートを作るレシピを用いず、Toodledoの完了タスク情報を蓄積するレシピ一本で同じことができるよ、という感じのアドバイスでした。実際、山本さんは、同じ仕組みを現に運用されていました。

このように、山本さんからいただいたアドバイスによって、Toodledo×ifttt×Evernoteの方法は、決定版へと進化したのでした。

Evernote×タスク管理(3) これが決定版!Toodledoの完了タスクを1日1ノートでEvernoteに蓄積する方法

このとき山本さんからいただいたメールが、私と山本さんの、実質的なファーストコンタクトです。WriteNoteという、日々お世話になっている大好きなアプリの制作者さまからメールをいただき、直接お礼を伝えることができたことに、私は、大げさに言えば、小さな奇跡のようなものを感じました。これまでに、ブログをやっていてよかったなあ、としみじみ実感したことが何度かあるのですが、これもそのひとつです。

と同時に、ちょうどこの1月、私はスマートフォンをAndroidからiPhoneに機種変更してしまったため、スマートフォンからはWriteNoteを使えなくなっていました。そこで、iOSからWriteNoteが使えたら、という要望をお伝えしました。すると、iOS版WriteNoteを開発する可能性がある、といううれしい回答をいただいたのでした。

c.iOS版WriteNote&App Extension対応

次は、さらにそこから1年ちょっと経った、2015年3月です。

それまでAndroid版しかなかったWriteNoteに、新たにiOS版が加わりました。2014年1月にiOS版WriteNoteの要望をお伝えしていたからか、山本さんから、お知らせのメールをいただきました。

さらに、2ヶ月後の2015年5月には、iOS版WriteNoteに、App Extension機能が搭載され、そのことのお知らせをいただきました。

そんなわけで、私は今でも、iPhoneからWriteNoteを愛用しています。

このように、山本さんと私は、基本的には、WriteNoteというアプリの制作者といちユーザーという関係です。しかし、ブログのおかげで、直接メールでやりとりできるような関係を育むことができていました。

(3) WorkFlowy上のHandyFlowy開発チーム

a.WorkFlowyでメタ・ノート

それからまたしばらくの時が流れ、次は2015年9月です。

その間、私の関心事は、EvernoteからWorkFlowyへと、大きく舵をきっていました。iPhoneからテキストメモを書くときも、2014年まではWriteNoteやPostEverからEvernoteに投稿していたのですが、2015年になってからは、できるかぎりWorkFlowyにメモしたいと考えるようになりました。

ところが、iPhoneから使うWorkFlowyは、必ずしも快適ではありません。何かよい方法はないだろうかと、私は試行錯誤を続けていました。この試行錯誤の一環として書いたのが、『思考の整理学』の「メタ・ノート」という手法をWorkFlowyで実践する方法を模索した、この記事です。

WorkFlowyで「メタ・ノート」

この記事の中で、私は、iPhoneで着想をメモに捕らえ、WorkFlowyに放り込む方法として、こんなことを書きました。

Evernote投稿用アプリWriteNote Proに、WorkFlowyへの入り口用のルールを用意してメモし続け、定期的にEvernoteからWorkFlowyにImportする(このやり方は、後日、丁寧に説明する予定です)

このやり方は、(MemoFlowy登場によって、)結局日の目を見ずにお蔵入りとなったのですが、ともあれ、このとき私が考えていたのは、

  • WriteNoteにWorkFlowy投稿用ルールを作って、WriteNoteからメモし続ける
  • パソコンで、EvernoteからWorkFlowyへ、手作業でペーストする

というだけのシンプルな仕組みです。

つまり、この記事を書いた2015年9月17日時点で、私は、iPhoneからWorkFlowyにテキストメモを書くことについての、よい解決策を見つけられずにいたのでした。

b.いただいた1通のメール

この記事を公開して数日後の9月21日、山本さんから、再び、メールをいただきました。内容は、概ね、

  • 山本さんもWorkFlowyを使い始めたこと
  • WorkFlowy版のWriteNoteのようなアプリが欲しいと思っているのだが、WorkFlowyへ自動でペーストする方法が見つかっていないこと
  • ブックマークだけの試作品があるのだが、使ってみるか?というお誘い

でした。

WorkFlowyアプリの試作品と聞けば、試さないわけにはいきません。「ぜひお願いします!」と即答し、翌9月22日、試作品を触らせていただきました。

試作品ですので、アイコンもなければ、メニューも整っていません。しかし、私は、ここに大きな可能性を感じました。

そこで、自分が感じた可能性や改善の提案をWorkFlowyにまとめ、このトピックを、編集可能で山本さんに共有しました。このときのトピック数は、だいたい100くらいだでした。それが9月23日のことです。

これに対して、山本さんが、「ちゃんとしたアプリに育ててみましょう。」と返事をしてくださったことから、WorkFlowyの共有トピックの上に、山本さんと私からなるアプリ開発チームが生まれました。

以後、今に至るまで、WorkFlowyの共有トピックで意見交換をし、その内容を山本さんが取り入れてアプリを制作する、という仕組みで、アプリ開発が進んでいます。

c.アプリの名前は「HandyFlowy」

WorkFlowyで意見交換をし、試作品を作り、というサイクルを細かく回すことで、試作品はどんどん育っていきました。

2タブ機能を獲得し、画面内移動機能を獲得し、閲覧モード機能を獲得しました。そして、9月25日ころ、試作品は、「HandyFlowy」という名前を獲得しました。

この段階で、私はHandyFlowyの成功をほとんど確信していました。このアプリはすごい、WorkFlowyを愛用している方になら、確実に受け入れられるだろう、と。

同時に、WorkFlowyの共有トピックは、少人数でアプリを開発するためのなかなかよいツールである、ということがわかってきました。

これなら開発メンバーを2人に限定する必要はない、ということになり、9月末頃、開発チームを増員する流れになりました。

(4) Twitterからうまれたつながりが、HandyFlowy開発チームに合流し、MemoFlowy開発チームが生まれる

ちょうど、10月初旬、私は、Twitterで知り合った何人かの方と、東京で飲むことになっていました。皆さん、WorkFlowyを愛用されていますので、私は、常々、HandyFlowyのことをお話したくて仕方ありませんでした。そこで、山本さんとも相談し、皆さんとお目にかかったタイミングで皆さんにHandyFlowyを使ってもらい、開発チームへの協力をお願いすることとしました。

こうして、るうさんはじめ何人かの方が、WorkFlowy共有トピックに参加することで、HandyFlowy開発チームに加わってくださいました。

ところが、パワーアップした開発チームは、HandyFlowyを仕上げる、という方向には進みませんでした。というのも、テキストメモをWorkFlowyに放り込むための機能を検討するうちに、むしろこの機能に特化したアプリを別に作るほうがよいのではないか、という意見が、主にるうさんから浮上したためです。

意見交換を進めるうちに、テキストメモ投稿機能は、HandyFlowyから独立したアプリの方が望ましいことが明らかになりました。そこで、開発チームは、テキストメモ投稿に特化したこちらのアプリを先に育てることになりました。これが、るうさんによって「MemoFlowy」と名付けられたアプリです。HandyFlowy開発チームは、こうして、HandyFlowy&MemoFlowy開発チームへと進化しました。

これが、MemoFlowy開発チームが生まれた経緯です。そして、MemoFlowy開発チームが、それから約2ヶ月後の2015年12月3日にMemoFlowyを世に送り出したことは、ご存知のとおりかと思います。

2.MemoFlowyへと合流した、ふたつの流れ

これが、MemoFlowy開発チームが生まれた経緯です。

ふり返ってみると、ここには、ふたつの流れが存在しています。

ひとつは、山本道成さんとのご縁の流れです。この流れは、WriteNoteをブログで紹介することから、生まれました。

もうひとつは、Twitterを起点とする流れです。主に「#段差ラ部」の方々となのですが、Twitterのおかげで、アウトライナーやWorkFlowyについての突っ込んだやりとりをすることができます。自分の中にこの流れが生まれたのは、ブログに知的生産やWorkFlowyのことを書き続けたからかなあ、と思います。

MemoFlowyは、この2つの流れが合流たところに生まれました。

この記事には、教訓や実用的なノウハウはありません。「こうすればアプリを作ることができますよ」とか「こうすればWorkFlowyの共有トピックでプロジェクトを進められますよ」という話がしたいわけではありません。

でも、この記事で書いたことは、個人がブログを続けることに関する、幸運な恩恵の一例なのではないかと思います。

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