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WorkFlowyでテキストを削除するときに僕が使う削除じゃない機能のこと(その1)

公開日: : WorkFlowy

1.はじめに〜WorkFlowyでテキストを削除するときに僕が使う削除じゃない機能のこと〜

『WorkFlowyの説明書』を完成させるべく、WorkFlowyの基本機能をちまちまと整理する作業を再開しています。

この一環で、先日、WorkFlowyの削除機能のことを書きました。

【連載】WorkFlowyのテキスト入力に関するキー操作の基本(4) 削除(「文字単位の削除」と「トピック単位の削除」)

これを書きながら感じたことは、「WorkFlowyには、削除機能ではないけれど、削除機能と同じような役割を果たす機能がたくさんあるなあ」ということです。そして、「WorkFlowyで削除のような役割を実現するなら、削除機能そのものよりも、別の機能を使ったほうが、もっとWorkFlowyの真の力を引き出せるんじゃないか」ということです。

どういうことでしょうか。

削除機能は、ツールが管理するテキストデータの一部を消すための機能です。ですが、テキストデータを消すことそれ自体に意味があるわけではありません。テキストデータを消すことは、何らかの目的を果たすための手段です。達成したい何らかの目的が先行していて、この目的を達成するために、削除機能でテキストデータを削除しているわけです。

であれば、この同じ目的を達成できるのであれば、必ずしも削除機能によるテキスト消去を使う必要はありません。削除機能ではない機能によって、削除機能が果たすのと同じような役割を果たすことができれば、それで何ら問題ないわけです。

WorkFlowyには、このような、削除機能と同じような役割を果たすために使える機能が、たくさん備わっています。そして、これらの機能は、使いようによっては、削除機能そのものによってテキストデータを削除するよりも、もっと上手に、もっと適切に、ここで達成したい目的を達成してくれます。

さらに、削除によって達成したい目的を達成するために機能、という観点で、WorkFlowyの機能全体を見渡してみると、WorkFlowyには、削除などによって達成したい目的を達成することを補佐するために使える機能が、いくつか見つかります。

そこで、以下では、WorkFlowyでテキストを削除するときに僕が使う削除じゃない機能のことを、考察します。

  • 削除と同じような役割を果たす、削除機能ではない機能
  • 削除を補佐し、削除が果たす役割を促進させる、削除機能とは一見関係のなさそうな機能

の2部構成です。

この記事では、前半の「削除と同じような役割を果たす、削除機能ではない機能」のことを検討します。

2.削除と同じような役割を果たす、削除機能ではない機能

WorkFlowyで、削除と同じような役割を果たす、削除機能ではない機能として、私が愛用している機能は、主に次の4つ(折りたたみとZoomは別機能なので、正確には5つ)です。

  • トピック移動機能
  • トピック折りたたみ機能&Zoom機能
  • Complete機能
  • Export機能

順に説明します。

(1) 「トピックの移動機能」によって、「未使用」&「「子ファイル」方式のごみ箱」

a.別の場所に移動して、削除する

テキストデータを削除するときに達成したい状態は、「その場所から」テキストを削除することです。

であれば、必ずしもそのツール全体からテキストデータを削除する必要はありません。「ツール内部の別の場所に移動する」でもよいわけです。

そこで、「別の場所にテキストデータを移動する」ことを、削除機能のかわりに使うことが考えられます。

ある面では、「別の場所にテキストデータを移動する」の方が、「ツール全体からテキストデータを削除する」よりも優れています。移動であれば、「しまった、削除してはだめだった!」と後で気づいたときに、元に戻すことができます。このことの効果として、削除することの心理的なハードルが下がりますので、たとえば文章の推敲などで、大胆な削除を試すことが簡単になります。

WorkFlowyは、テキストを「別の場所に移動する」ことが得意です。とても得意です。というのも、WorkFlowyには、「トピック移動機能」が備わっているからです。

テキストを「別の場所に移動する」ことにかけては、WorkFlowyは大半のツールに負けません。ですから、WorkFlowyでテキストデータを削除したいなら、WorkFlowyそのものからテキストを削除するのではなく、「トピック移動機能」を使って、削除したいテキストデータを、その場所から別の場所に移動することができます。

b.トピック移動機能による削除と親和的な2つの考え方

トピック移動機能によってテキストデータを削除することについては、いくつかの本などでも、これと親和的な考え方が紹介されています。ここでは、次の2つを紹介します。

  • 「未使用」by『アウトライン・プロセッシング入門』
  • 「「子ファイル」方式のごみ箱」by『「超」整理法』
(a) 「未使用」by『アウトライン・プロセッシング入門』

『アウトライン・プロセッシング入門』は、Tak.さんによる、アウトライン・プロセッシングの教科書のような本です。この中で、「未使用」というトピックを立て、「未使用」トピックの下に「とりあえず移動」することで、不要な部分を削除する、という考え方が紹介されています。

だから予定外の内容が出てくることをあらかじめ想定しておきます。具体的には、アウトラインの末尾に「未使用」という項目を作っておきます。既存のアウトラインに収まらないものは、いったん「未使用」の下に入れておきます。面倒であれば、遠慮せずその場に書いてしまって後から「未使用」に動かします。

location 396

文章を引き締めるためには不要な部分をカットすることが不可欠ですが、せっかく書いたものを消すのは勇気がいるものです。でも「未使用」見出しの下に「とりあえず移動」という形を取ることで、その勇気とコストをほぼゼロにできます。これは野口悠紀雄氏が提唱されていた「バッファーボックス」(捨てるのに抵抗のある書類をとりあえず入れておく箱)と同じ考え方です

location 821

(b) 「「子ファイル」方式のごみ箱」by『「超」整理法』

野口悠紀雄氏が『「超」整理法』シリーズの中で、「「子ファイル」方式のごみ箱」というものを提唱されています。

本文から削除する際の「廃棄バッファー」としての役割を担うのが、この「子ファイル」方式のごみ箱です。

WorkFlowyのトピック移動機能を削除のために使えば、野口氏が提唱される「「子ファイル」方式のごみ箱」が満たすべき要件を、概ね、満たすことができます。

(※以下は、『「超」整理法2』からの引用です。)

「子ファイル」方式のごみ箱がほしい

私の経験からいうと、パソコンで本当に必要とされる「ごみ箱」は、現在あるものとは異なる形態のものである。

文章を書いている途中で、不必要な箇所や冗長な箇所を見出すことがある。あるいは、話題が本題からずれて進行している箇所も見つかる。こうした箇所は、本文から削除する必要がある。

location 1734

しかし、「もしかすると、あとで必要になるかもしれない」と思う。つまり、「一応は目につかぬところに移したいが、取り戻せるようにはしておきたい」のだ。まさに、「廃棄バッファー」が要求されているわけである。

location 1737

このような場合、私は、削除した文章をファイルの末尾に移すことにしている。しかし、この作業は若干面倒である。「削除箇所指定→削除→カーソルをファイル末尾に移動→貼り付け→カーソルを元の箇所に戻す」という手続きを踏まなければならないからだ(マクロプログラムを書いて一括処理するようにしておけばよいのだが、面倒なのでいつになってもできない)。

location 1739

もし、「ごみ箱ファイル」を元のファイルに付属する「子ファイル」として作成でき、元のファイルを開くと「ごみ箱ファイル」も自動的に開かれるようになっていると、こうした問題に対処できる。つまり必要なのは、何でも投げ込める一般用のごみ箱ではなく、特定のものだけを入れる「分別ごみ箱」である。  このようなケースにかぎらず、複数のファイルを連携して扱える仕組み(エクセルにおける「ブック」のようなもの)があると、非常に便利に使えると思う。このようなファイル管理ができるワープロ(あるいはエディタ)が作れないものだろうか?

location 1745

c.トピック移動による削除・基礎編

WorkFlowyでトピックを移動するなら、何よりもまず、キーボードからショートカットキーを使うことをお勧めします。多少の練習が必要ですが、一旦なじんでしまえば、その後は、ストレスフリーで思いのままにトピックを動かせるようになります。

WorkFlowyのキーボードによるトピック移動機能の基本

テキストの大きな塊をごっそりと削除したいのなら、カット&ペーストもおすすめです。

つまり、削除したい範囲のテキストをトピック単位で選択して、control+xでカットし、他の場所にペーストするわけです。

WorkFlowyのアウトラインの中であれば、カット&ペーストは、トピック移動と解釈されますので、「WorkFlowyのURL」も維持されます。

トピックを選択するときに、altキー(Win)・optionキー(Mac)を押しながらトピックをクリックすれば、離れた場所にあるいくつかのトピックを飛び飛びで選択することだって可能です。

【連載】WorkFlowyのテキスト入力に関するキー操作の基本(2) テキストの選択(文字単位の選択とトピック単位の選択)

d.トピック移動による削除・応用編

(a) 折りたたみ・展開

トピックの折りたたみ機能を使うと、たくさんのトピックをまとめて移動したり、長い距離を移動したりすることが簡単になります。

(b) 検索

移動対象のトピックと、移動先トピックを、同時に検索すれば、検索結果画面で少しトピックを移動するだけで、長い距離を移動することも可能です。

(c) Tile Tabsで、ひとつのタイルから別のタイルへ、カット&ペースト

「WorkFlowy専用Firefox」のアドオン「Tile Tabs」を使えば、ひとつのタイルで開くWorkFlowyのアウトラインから、別のタイルで開くWorkFlowyのアウトラインへと、カット&ペーストで作り移動することも可能です。

大きな文章を書くときに、削除したい部分を遠くまで移動したいときは、この方法がとても便利です。

ただし、「Tile Tabs」によるカット&ペーストは、WorkFlowy内のカット&ペーストとは解釈されませんので、トピック移動ではなく、単なるカット&ペーストです。それゆえ、「WorkFlowyのURL」は維持されません。

(2) 「トピックの折りたたみ機能」&「Zoom機能」によって、一時的に視界から外す

a.視界から追い出して、削除する

テキストデータを削除する目的のひとつは、「不要なものを視界から消す」です。

文章を書いているときでも、買い物リストに従って買い物をしているときでも、今書いているテーマと関係のない一節や既に買い物かごに入れた食材が目に入ると、邪魔ですし、ミスや失敗の原因にもなります。

視界から不要なものを消すという目的を達成するための手段は、必ずしも削除機能だけではありません。スクロールをする、別ファイルを開く、非表示にする、などいろいろとありえますが、階層構造を特徴とするWorkFlowyでは、折りたたみとZoomという2つの機能を活用することができます。

折りたたみ機能とZoom機能は、WorkFlowyが備えるいくつかの本質的な基本機能のうちの2つなのですが、重要な共通点がひとつあります。それは、これらの機能は、アウトラインの秩序を変更することなく、その表示だけを切り替えるための機能である、という点です。

たとえば、トピック移動機能やトピックを立ててトピックにテキストを格納する機能は、アウトラインの秩序を変更する機能です。トピックを移動したりトピックにテキストを格納すれば、アウトライン全体が持つ秩序が変わります。

しかし、折りたたみ機能とZoom機能をどれだけ使っても、アウトラインが持つ秩序は、ちっとも変わりません。折りたたみ機能とZoom機能は、アウトラインの「表示」だけに影響する機能です。

WorkFlowy基本5原則【第4原則】「トピック」を手で動かして秩序をつくり、ひとつの秩序をいろんな視点で表示する

※なお、折りたたみとZoomが、アウトライン表示に影響する対となる機能であることを、私は、gofujitaさんによる以下の記事によって教わりました。

Core functions enduing outliners to be dynamic media. December 26 2014| gofujita notes

3. 折りたたみ

ある項目に含まれる下位の項目すべてを隠す機能で、その下位にある情報は見えないだけで保存されている (図4)。幹から細枝までのすべてを一度に見渡すのが難しいような複雑な樹を整形するとき、この機能が役立つ。たとえば、太枝 b と e で折りたたんでそこからのびた細枝を隠してしまえば、太枝の配置が適当か確認しやすくなる。

4. ズーム

これは、ある項目に含まれる項目だけを表示する機能で、折りたたみと逆に、ある項目と同じ階層にある他の項目や、より上位の項目を隠す (図5)。たとえば、ある太枝だけに注目してそこからのびる細枝の配置や形を整えたいとき、他の太枝は見えない方がよい。これも、複雑な樹の形を整えるときに有効な機能である。フォーカスと呼ばれることも多い。

b.折りたたみによる鳥の目

(a) 折りたたみで、下位階層を視界から追い出す

折りたたみ機能は、対象トピックの子トピックを見えなくする機能です。消すのではなく、一時的に非表示にします。親トピックの中に子トピックを折りたたんでいるように見えるため、「折りたたみ」といいます。

WorkFlowyのトピック折りたたみ機能の基本

折りたたみ機能を使えば、枝葉となる下位階層を非表示にすることによって、幹となる上位階層だけを表示することができます。イメージとしては、鳥の目でリストの全体構造を鳥瞰するための機能です。

下位階層を折りたたんで非表示にすることによって、下位階層を視界から追い出すことができます。これによって、瑣末な部分を削除して全体の骨組みを見通すことと同じような役割を果たします。

(b) 3種類の折りたたみ

折りたたみを使いこなすには、次の3つの折りたたみを使い分けるとよいです。それぞれ特徴があり、別々の得意分野を持っています。

c.Zoomによる虫の目

(a) Zoomで、上層を視界から追い出す

Zoom機能は、アウトラインの中に存在するひとつの対象トピックを、あたかもリストの最上位階層であるかのように表示する機能です。

Zoom機能を使うと、対象トピックの子孫トピック以外のトピックを、視界から追い出すことができます。これによって、文章執筆なら、現在書いている章だけに集中することができますし、買い物リストなら、今いる食品売り場で買うべきものだけのリストを表示することができます。

イメージとしては、全体のうち一部分を拡大表示する虫の目を利用する機能です。

(b) Zoomは4種類

Zoomは、WorkFlowyにとって本質的な機能です。WorkFlowyの基本思想は「ただひとつのアウトライン」なのですが、この基本思想が現にうまく機能する最大の理由は、使いやすいZoom機能にあります。

WorkFlowyのZoom機能は、次の4つに分けると、理解しやすいように思います。

  • Zoom in
    • 子孫トピックへのZoom
  • Zoom out
    • 先祖トピックへのZoom
  • Slide
    • 兄弟姉妹トピックへのZoom
  • Jump
    • 「WorkFlowyのURL」によるZoom

続・WorkFlowyのZoomの基本「Zoomの本質と4つのZoom」

(3) 「Complete機能」によって、“見え消し”する

a.「消す」と「残す」の間に「見え消し」状態を作って、いろんなレベルで削除する

テキストデータを削除したいと思うとき、求める削除には、いくつかのレベルがあるように思います。

たとえば、

  • 書き間違えた文字を削除する
  • 書いてみたけれど、文章の本筋から外れているので、削除する
  • もっとわかりやすい表現を書くことができたので、以前に書いた表現を削除する
  • 同じことを複数の書き方で書いてみて、どちらか一方のよい方だけを残し、他方を削除する

などは、同じ削除でも、レベルにちがいがあります。

これらいろいろなレベルの削除を、「消す」と「残す」の二分法だけで担うのは、若干不自由です。「消す」と「残す」の間のレベルを使うことはできないでしょうか。

WorkFlowyの「Complete」を使えば、これが可能です。私はこれを、@camomille0206さんによる一連のTweetで教わりました。

b.「Complete」機能による削除のいろいろ

「Complete」機能については、以下の記事でまとめました。

WorkFlowyの「Complete」の基本

その中で、「Complete」機能を削除のために使うことを整理しました。

WorkFlowyの「Complete」の基本→削除のために使う

ポイントだけを抜き出すと、以下のとおりです。

  • 「Completed」にする対象は、トピック単位
    • 文字単位ではない
    • トピックの一部だけを「Complete」にすることはできない
  • 「Complete」の操作
    • キーボードからは、[Ctrl+Enter]
    • マウス・タッチパネルからは、Bulletメニューの「Complete」をクリック
    • 同じ動作で、解除できる
  • 「Complete」の表示・非表示
    • 上部メニューバーの「Completed:」から、「Visible」と「Hidden」を切り替えることができる
    • 「Completed:Visible」のとき
      • トピックの文字色がグレーになり、トピック本文のテキストに打ち消し線が入る
      • 「Completed」トピックも、そうでないトピックと同じように操作できる
    • 「Completed:Hidden」のとき
      • 「Completed」トピックが非表示になる
      • 「Completed」トピックの子孫トピックも非表示になる
      • Export・検索の対象外になる

(4) 「Export機能」によって、目的に対応した部分だけを“切り出す”

a.WorkFlowy全体からの切り出し対象から除外することで、削除する

WorkFlowyは、ひとつのアウトラインにすべてを同居させる設計になっています。WorkFlowyのアウトラインは、いわば全体なので、アウトライン全体で何らかの特定の目的を達成することはありません。

全体と一部分(それより上の階層がない・それより上の階層がある)

「個人の継続的な知的生産」と、「全体・一部分」&「それより上の階層がない・それより上の階層がある」

しかし、WorkFlowyは、いくつもの特定の目的のために、現にうまく機能します。

いったいどういうことかというと、WorkFlowyのただひとつのアウトラインという全体から、特定の目的に対応した一部分を切り出す、ということによって、WorkFlowyは、特定の目的のためにうまく機能するのです。

このように、WorkFlowyによる知的生産は、「アウトライン」という全体から、目的に応じた一部分を切り出すというあり方をとっています。

WorkFlowy基本5原則【第2原則】「アウトライン」という全体から、目的に応じた一部分を切り出す

WorkFlowyによる知的生産が、全体から一部分を切り出すというあり方なのであれば、切り出す一部分を調整することで、削除が達成したい目的と同じようなことを達成することができます。ある部分を削除したいと思ったとして、WorkFlowyのアウトライン全体から削除しなくても、切り出し対象からその部分を除外すれば、切り出された暫定的な作品群には、その削除したいと思った部分は含まれません。であれば、WorkFlowyのアウトラインから削除する必要はなく、切り出し対象を調整すれば用は足りることになります。

この方法を用いるために使うWorkFlowyの機能は、Export機能です。ここでのExportには、Bulletメニューの「Export」だけでなく、普通のコピー&ペーストで外部ツールに書き出すものと、ハサミスクリプトというツールを使うものを含みます。

b.切り出す一部分の調整・基礎編(階層構造の組み立て・Zoom・折りたたみ)

では、アウトラインから切り出す一部分を調整するには、どうしたらよいでしょうか。

基本となるのは、階層構造を組み立てた上で、Zoom機能と折りたたみ機能を使うことです。

(a) 階層構造の組み立てと切り出し

まず、Bulletメニューの「Export」は、Bulletメニューを選択したトピックと、そのトピックの子孫トピックを対象とします。

そのため、切り出したい一部分だけを、ひとつのトピックの下に集めれば、一部分だけをExportできます。

また、このような構造を作れば、トピック単位の選択で、簡単に、書き出したい一部分だけを選択することができます。

(b) Zoomと切り出し

次に、Zoom機能は、ハサミスクリプトによる切り出しのため、大切です。というのも、多くのハサミスクリプトは、Zoomしたリストの全体を切り出しの対象とするからです。

たとえば、次の、プレーンテキストで書き出すハサミスクリプトは、Zoomしたリスト全体に含まれるトピック本文を対象とします。

WorkFlowyからインデントのないプレーンテキストを出力するbookmarklet|マロ。|note

(c) 折りたたみと切り出し

折りたたみと切り出しの関係は、少し注意する必要があります。折りたたんで非表示になった部分が切り出しの対象となるか否が、切り出しのために利用する機能によって異なるためです。

たとえば、BulletメニューのExportは、折りたたみによって非表示になった部分も対象とします。

他方で、単なるコピー&ペーストによる外部ツール(EvernoteやGmail)への書き出しは、折りたたみによって非表示になっている部分は対象外です。

ハサミスクリプトは、種類によって異なります。概して、アウトラインそのもので用いるブックマークレット版は折りたたみ部分を対象から外しますが、BulletメニューのOPMLファイルを用いるものは、BulletメニューのExportと同じです。

c.切り出す一部分の調整・応用編(Complete・検索・タグ)

切り出す一部分を調整するためには、これ以外の機能を使うこともできます。

Complete、検索、タグの3つです。いずれも少しマニアックで、それほど幅広い場面で活躍するわけではありませんが、それぞれちょっとした役割を果たします。

(a) Completeと切り出し

ひとつめは、Completeです。

Completedとなったトピックが、切り出しの対象に含まれるかどうかは、主に、Hidden・Visibleというモードによって変わります。

Hiddenつまり非表示モードでは切り出しの対象外となり、Visibleつまり表示モードでは切り出しの対象に含まれます。

また、Visibleのときに、Completedトピックの打ち消し線が一緒に切り出されるかは、どんなツールへと切り出すかによって変わります。

参考:WorkFlowyの「Complete」の基本→削除のために使う

(b) 検索と切り出し

WorkFlowyの検索機能は、

  • 検索条件に該当するトピック以外を折りたたみ、
  • 検索条件に該当する文字を黄色くハイライトする、

という機能です。

WorkFlowy検索の基本と応用

そのため、検索機能を使えば、普通では実現できない、ちょっと変わった折りたたみ状態を作ることができます。

そして、検索機能の折りたたみによって非表示となったトピックは、コピー&ペーストやハサミスクリプトによる場合だけでなく、BulletメニューのExportによる場合でも、書き出し対象外になります。

検索機能は、WorkFlowyの全体から切り出す一部分を柔軟に調整するための、かなり便利な機能です。

(c) タグと切り出し

WorkFlowyのタグは、「@」または「#」から始まる文字列です。

WorkFlowyのタグの基本

タグは、基本的には、検索を強化する機能であって、書き出しとは関係ありません。

しかし、多くのハサミスクリプトは、 タグの文字列を書き出し対象から外す仕様になっています。(たとえば、プレーンテキストで書き出す次のハサミスクリプトなどです。→WorkFlowyからインデントのないプレーンテキストを出力するbookmarklet|マロ。|note

そこで、切り出し対象から除外したい部分を、「@」や「#」によってタグにしてしまえば、ハサミスクリプトによる書き出し対象から外すことができます。

そんなことにどんな実益があるか疑問に思われる方もいるのではないかと思います。実際、かなり限られた使用場面になるとは思うのですが、たとえば、HTMLを書くときのコメントアウトに近い使い方ができるような気がします。

3.まとめ(続く)

WorkFlowyでテキストを削除するためには、必ずしも削除機能を使う必要はありません。WorkFlowyには、削除機能のほかに、削除の目的を達成するために使える機能が、たくさん備わっているためです。

あるテキストを削除したいと思ったときに、削除機能ではない機能を使うことは、多くの場合、削除機能を使ってテキストを削除することそれ自体よりも、ずっと上手に、削除することによって達成したかった目的を達成することにつながります。

テキストを削除するときに、削除機能そのものではない機能を使うこと。これが、WorkFlowyを活用するときの、ひとつのコツです。(その2へ続く)

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