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「WorkFlowyらしさ」から考える「WorkFlowyの本質的な基本機能」

公開日: : WorkFlowy

1.なぜ、WorkFlowyの基本機能を、淡々と説明するのか?

(1) WorkFlowyの基本機能を、淡々と描写する

ここしばらくのあいだ、WorkFlowyの基本機能をまとめる作業を続けています。

このときに私が心がけているのは、淡々とした説明です。これらの機能からどんな価値を引き出せるかや、これらの機能がどんな役割を果たすのかをいったん横に置いて、WorkFlowyが持っている基本機能だけを、価値中立的に描写しようと努めています。

なぜ、こんなことをやっているのでしょうか。

目的のひとつは、「WorkFlowyとは、何か?」という問いの検討です。

(2) 淡々と説明することで、「WorkFlowyが持っている機能」から「WorkFlowyとは、何か?」を考える

少し前、私は、「WorkFlowyとは、何か?」という問いを検討し始めました。

「WorkFlowyとは、何か?」を考える2つの視点

WorkFlowyを使い始めたのは、クラウドアウトライナーを使いたかったためです。でも、使いはじめたとたん、WorkFlowyは、単にアウトラインを操作するためだけではない価値を発揮しました。今では、WorkFlowyは、私にとって、毎日の知的生産の核となるツールです。

毎日の知的生産の核となるツールなので、WorkFlowyのことをもっと深く理解したいと考えました。知的生産のツールであるWorkFlowyを深く理解することは、自分の知的生産のすべてを一段階鍛えあげることにつながるはずだからです。このために、私は、「WorkFlowyとは、何か?」という問いを考え始めたのでした。

検討を始めて、最初に感じたことは、「WorkFlowyとは、何か?」という問いを考えるためには、次の2つの視点を区別する必要があるのではないか、ということです。

  • 「WorkFlowyが持っている機能」
  • 「WorkFlowyが果たせる役割」

WorkFlowyは、シンプルで柔軟なツールなので、工夫次第で、いろんな役割を果たすことができます。私も、日記、読書ノート、原稿執筆、レシピ管理、夫婦の伝言板など、WorkFlowyを使って、日常にたくさんの彩りを加えています。そのため、WorkFlowyについて語ろうとすると、自然と、「WorkFlowyが果たせる役割」を語りたくなります。

でも、「WorkFlowyが持っている機能」も、負けず劣らず大切です。とりわけ、知的生産のツールとしてのWorkFlowyを鍛えあげるという目的でWorkFlowyを理解したいなら、「WorkFlowyが持っている機能」の視点から「WorkFlowyとは、何か?」という問いを検討することには、大きな意味があります。

そこで、私は、「WorkFlowyが持っている機能」という視点から、WorkFlowyについてまとめることにしました。この取り組みの成果が、上に書いたリストです。

2.試行錯誤を積み重ねて見えてきた、WorkFlowyの本質的な基本機能

(1) 試行錯誤を積み重ねて、「WorkFlowyらしさ」を感じる

この取り組みで、私が気をつけているもうひとつのことは、実際に自分の手を動かして試行錯誤することです。

単に公式のHelp動画やブログを読むだけでなく、自分のWorkFlowyのリストを操作し、細かい試行錯誤をくり返すことで、検証します。試行錯誤するためのトピックを作ることもあります。普通ではありえないようなへんてこな条件を作ったりもします。

実際に使っているWorkFlowyのリストで試行錯誤するので、この過程で、多少ひどい目にあうこともありました。でも、自分の手を動かしていろんなことを試すことは絶対に必要なんだと信じて、試行錯誤を積み重ねました。

試行錯誤を積み重ねるうちに、私は、WorkFlowyのいろんな機能の中に、「WorkFlowyらしさ」を感じました。

たとえば、WorkFlowyの検索結果として表示されるのは、「一定の条件にあてはまるトピックを折りたたんだだけの、いつもと同じWorkFlowyのリスト」です。

WorkFlowyは、検索結果を表示するための特別なビューを用意していません。WorkFlowyが検索結果として表示するのは、いつも使っているのと同じリストです。WorkFlowyの検索がしてくれることは、単純に、一定の条件にあてはまるトピックを折りたたむことだけ(別の言葉でいえば、検索条件に当てはまらないトピックを折りたたむことだけ)です。

WorkFlowy検索の基本と応用

また、たとえば、WorkFlowyの共有機能は、共有機能を使っていない自分のトピック、他人に共有している自分のトピック、他人から共有してもらっている他人のトピックを、大きなひとつのリストの中で、一体的に管理することができます。

ひとつのリストの中に3種類のトピックを同時に表示させることもできます。ひとつのトピックを、3種類のトピックの間で移動したり、コピー&ペーストしたりすることもできます。

参考:WorkFlowyの共有機能を理解するための3つの軸、価値を引き出すためのマトリクス

この両者は、いずれも、「リストはひとつだけでいい」というWorkFlowyの(いくぶん原理主義っぽい)思想につながっている気がします。検索機能や共有機能を試行錯誤したとき、私は、これらの機能に、「WorkFlowyらしさ」を感じました。

(2) 「WorkFlowyらしさ」を支える、WorkFlowyの本質的な基本機能

では、「WorkFlowyらしさ」とは、いったい何なのでしょうか。

思想と本質的な基本機能です。

a.思想

ひとつは、思想です。WorkFlowyはいくつかの思想を持っています。

たとえば、「アウトラインはひとつでいい」、「情報を区切る単位はトピックだけでいい」は、単に機能の設計方法の問題ではなくて、WorkFlowyが考える情報との付き合い方を示すものだと、私は考えています。

また、最近、考えているのは、「WorkFlowyは、ひとつの秩序しか持っていない。」ということです。

WorkFlowyの巨大なリストは、トピックの順番と深さからなる2次元構造という、ただひとつの秩序を持っています。WorkFlowyに存在する秩序は順番と深さというただひとつで、WorkFlowyがしているのは、その基本秩序の任意の一部を、任意の倍率でZoomして表示することだけです。

「リストの基本秩序はひとつだけでよい」というのも、WorkFlowyの思想なんだろうというのが、今の私の考えです。(このことは、別に書く予定です。)

b.本質的な基本機能

もうひとつが、本質的な基本機能です。

共有、検索、タグ、URL、差分メール、Exportなどは、いずれも、WorkFlowyが誇る便利な機能です。シンプルで高性能なので、ユーザーの工夫次第で、ここからいろんな価値を引き出すことができます。これらの機能は、それぞれ「WorkFlowyらしさ」を持っています。

でも、これらの機能が「WorkFlowyらしさ」を発揮できるのは、WorkFlowyのもっと基本的な機能に支えられているからです。

たとえば、WorkFlowyは、たくさんのトピックから構成されています。たくさんのトピックから構成されているからこそ、ひとつひとつのトピックがURLを持てます。

たとえば、WorkFlowyのトピックは、あるトピックが別のトピックの子トピックになることで、階層構造を作ることができます。親子関係の階層構造を持っているからこそ、ひとつのトピックを共有するだけで、たくさんの情報を共有することができます。

たとえば、WorkFlowyのトピックは、階層構造に応じて、折りたたむことができます。折りたたみ機能を持っているからこそ、検索用に別のビューを用意せず、検索条件に当てはまらないトピックを折りたたむだけ、という検索結果の表示方法を採用できます。

たとえば、WorkFlowyのトピックは、任意のひとつのトピックとその子トピックだけを表示する、Zoom機能を持っています。任意のひとつのトピックにZoomする機能があるからこそ、ひとつの巨大なリストにいろんな情報を集約する、という使い方が可能になります。

このように、WorkFlowyは、共有、検索、タグ、URL、差分メール、Exportなどの意欲的な機能がうまく役割を果たすための前提となる、もっと本質的で基本的な機能を持っています。

これを「WorkFlowyの本質的な基本機能」と呼ぶとして、私の考える「WorkFlowyの本質的な基本機能」は、次の5つです。

  • トピックにテキストを格納する機能
  • トピックを階層つきリストにする機能
  • トピックを動かす機能
  • トピックを折りたたむ機能
  • 任意のトピックにZoomする機能

3.「WorkFlowyとは、何か?」に対する、暫定的な回答

(1) 「WorkFlowyの本質的な基本機能」は、「WorkFlowyとは、何か?」に対する回答でもある

くり返します。私の考える「WorkFlowyの本質的な基本機能」は、次の5つです。

  • トピックにテキストを格納する機能
  • トピックを階層つきリストにする機能
  • トピックを動かす機能
  • トピックを折りたたむ機能
  • 任意のトピックにZoomする機能

この5つは、同時に、「WorkFlowyとは、何か?」に対する回答でもあります。

つまり、「WorkFlowyとは、何か?」に対する私なりの暫定的な回答は、

  • WorkFlowyは、テキストを管理するシステムです。
    • WorkFlowyは、テキストをトピックに格納して、テキストを管理します。
    • WorkFlowyは、トピックを階層つきリストにして、テキストを管理します。
  • WorkFlowyのトピックは、以下のように操作できます。
    • WorkFlowyのトピックは、動かすことができます。
    • WorkFlowyのトピックは、折りたたむことができます。
    • WorkFlowyは、任意のトピックにZoomすることができます。

となります。

(2) 「WorkFlowyの本質的な基本機能」を、淡々と説明する

こうなったら、「WorkFlowyとは、何か?」の検討のため、次にすべきことが明確になりました。それは、「WorkFlowyの本質的な基本機能」を淡々と説明することです。

  • テキストをトピックに格納すること
  • トピックを階層つきリストにすること
  • トピックを動かすこと
  • トピックを折りたたむこと
  • トピックにZoomすること

これら、WorkFlowyにとって当たり前な機能のひとつひとつについて、試行錯誤を積み重ね、淡々と描写したいと思います。

この作業を終えたとき、きっと、WorkFlowyは、もっとパワフルな知的生産のツールになるはずです。

4.参考となる2つの記事

「WorkFlowyの本質的な基本機能」を考える上で、次の2つの記事に、大きな示唆を受けました。

(1) 私的「真のアウトライナー」

アウトライナー、アウトライン・プロセッサー、アイデアプロセッサーと呼ばれるソフトにはいろいろありますが、個人的に使うソフトを選ぶ際には、いくつか条件があります。「真のアウトライナー」は、この条件を満たすべきだと思っているからです。

私的「真のアウトライナー」の条件。

  • 条件1 アウトライナーの基本機能を満たしていること
  • 条件2 1ペイン方式であること
  • 条件3 「本文」と「見出し」を区別しないこと
  • 条件4 ホイスト機能がついていること

@takwordpiece さんによる「プロセス型アウトライナー」の4条件です。

私は、この記事を読んで、「プロセス型アウトライナー」というものの見方を知りました。「プロセス型アウトライナー」というものの見方を知ったことによって、OmniOutlinerを使い始め、WorkFlowyにたどり着きました。

(2) Core functions enduing outliners to be dynamic media.

アウトライナーと呼ばれるソフトウェアは、テキストベースのダイナミック・メディア としての可能性をもっている。テキストデータ限定だが、ひとつのファイル上で自分の望む簡易ソフトウェアをデザインし、それを使ったデータの加工や、そのアウトプットを新しいデータとして管理することもできる。

私は、このダイナミックなデータベースがアウトライナー上で実現できる理由として、1) アウトライナーがテキストデータのツリー構造を自由に編集する機能を備えていることと、2) そのツリー構造がデータベースやさまざまなソフトウェアの機能を記述するのに適していることの2つが重要だと考えている。

この記事では、まず1について説明しよう。

ツリー構造の編集を可能にする4つの機能

ツリー構造を編集するために有効な、核になる機能は以下の4つである。

  • 項目の移動
  • インデントによる階層化
  • 折りたたみ
  • ズーム

@gofujita さんによる「アウトライナーの「コア機能」」の解説です。

4つのコア機能の説明もさることながら、「アウトライナーと呼ばれるソフトウェアは、テキストベースのダイナミック・メディアとしての可能性を持っている。」とのアイデアは、私がWorkFlowyを使うときの基本的な考え方になっています。

(あと、イラストがすてきで、好きです。)

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