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日本のWorkFlowyコミュニティと、「好き」な対象に「人生をうずめる」こと

公開日: : WorkFlowy, ブログ

1.Tak.さんのブログ記事“はじめての「WorkFlowyの本」が生まれた”

私がWorkFlowyを使い始めたのは、Tak.さんの影響です。

私がWorkFlowyの基本的な枠組みを理解したのは、Tak.さんの「プロセス型アウトライナー」論を読んだためです。

私がWorkFlowyのことを書き続けてきたのは、Tak.さんの「自分の仕事」に、私の「自分の仕事」をつなげたい、と思ったからです。

要するに、私をWorkFlowyの深い段差へと導いたのはTak.さんとTak.さんのブログです。

だから、『クラウド時代の思考ツールWorkFlowy入門』のことを、Tak.さんがTak.さんのブログで紹介してくださったことは、それ自体が、記念日にしてもいいくらいにうれしいことです。

はじめての「WorkFlowyの本」が生まれた:Word Piece >>by Tak.:So-netブログ

自分でいうのも何なのですが、この記事は、著者(つまり私)に対する思いやりがあふれていて、素敵な文章なんじゃなかろうかと思います。

同時に彩郎さんの(自伝的?)知的生産エッセイとでも言うべき側面もあり

確かにそういう面がありますね。そのように読んでいただけると、また一段とうれしいです。

「単純作業に心を込めて」は、その後もおそろしい勢いでWorkFlowyの情報を充実させ、日本語でWorkFlowyを使うならここを見ろという存在になっていった。

ありがとうございます。

ただ、この原動力は、「Tak.さんの「自分の仕事」に、私の「自分の仕事」をつなげたい」と思ったからです。私の書いたWorkFlowyについての日本語情報が、『アウトライン・プロセッシング入門』によって示された「汎用的な技法としてのアウトライン・プロセッシング」をWorkFlowyで実践することの助けになるなら、私としては、とても満足です。

と同時に、こんなことも書いてあって、私は少し混乱しました。

日本のWorkFlowyコミュニティのリーダーと言ってもいい存在になった彩郎さん

「単純作業に心を込めて」は、その後もおそろしい勢いでWorkFlowyの情報を充実させ、日本語でWorkFlowyを使うならここを見ろという存在になっていった。そして冒頭でも書いたように、彩郎さんは日本のWorkFlowyコミュニティのリーダー的存在になっていった。

「日本のWorkFlowyコミュニティのリーダー」。

・・・

いやいやいやいやいやいやいやいや。

そりゃ、Tak.さんでしょ、という言葉しか出てきません。

が、しかし、これはほかならぬTak.さんが書いてくださった言葉です。なので、一旦は言葉通り・文字通りに受け取って、自分なりにちゃんと考えることとします。WorkFlowyにトピックを立てて、フリーライティングです。

2.「日本のWorkFlowyコミュニティのリーダー」のフリーライティング

(1) 過分・恐れ多い・柄も器もちがう

最初の直感は、「過分・恐れ多い・柄も器もちがう」です。

たしかに、2016年1月時点でウェブ上に公開されているWorkFlowyに関する日本語情報の発信源ランキングでいえば、私が1番だと思います。量だけは負けない。(少なくとも文章に関しては、私はミニマリストではないんだぜ。)

ですが、これらの情報に含まれる有益なノウハウを生み出したのは、多くの場合、私ではなくて、(あるいは少なくとも私だけではなくて、)Twitterなどのウェブを通して交流している方々に、多くを負っています。ひとつひとつ詳細を書くことは控えますが、「WorkFlowy専用Firefox」そのものにしても、「WorkFlowy専用Firefox」のアドオンにしても、ハサミスクリプトにしても、MemoFlowy&HandyFlowyにしても、私一人ではとてもとてもたどりつけませんでした。

また、WorkFlowyの基本機能をちまちま地味に整理することにかけては、「こんな地味なこと、まあ、私以外の誰もやらないだろうな。」という意味で、私の「自分の仕事」だと自負してます。でも、この内容は、まずWorkFlowyヘビーユーザーからしたら常識の範囲に属する知識が大半だと思いますし、次に(私にはウェブサービスやプログラミングの知識・技能がないため、)整理の仕方がとことんユーザー視点の感覚的なものになっているという点で、一面にすぎないと考えています。

それから、WorkFlowyの思想とかWorkFlowy基本5原則については、基本的には、Tak.さんとか倉下忠憲さんとか先達が育んできたアウトライン・プロセッシングや知の技法に関する蓄積の一部分を、WorkFlowyという道具に当てはめただけですし、「全体から一部分を切り出す」とか「変化と固定」とかは何人かの方とのTwitterでのやり取りから見つけたことです。

私は、何か新しいものを独自に生み出してWorkFlowyに付け加えているわけではありません。ある意味、私は、「WorkFlowyってすごいんだよ!面白いんだよ!私は大好きなんだよ!みんな、使ってみて!」と大きな声ではしゃいでいる子どものような役回りなんかなと思っています。

なので、「日本のWorkFlowyコミュニティのリーダー」という役回りは、過分だし、恐れ多いし、柄も器も私とはちがう、と思うわけです。

(2) この評価はありがたいし、この役割を担えるもんなら担いたい

他方で、「この評価はありがたいし、この役割を担えるもんなら担いたい」という気持ちもあります。

ほかならぬTak.さんの言葉だから、というのもあります。でも、いくらTak.さんからの言葉だとしても、たとえばGmailコミュニティのリーダーとかEvernoteコミュニティのリーダーとかToodledoコミュニティのリーダーとかだったら、丁重にお断りします。GmailもEvernoteもToodledoも愛用しているツールではありますが、そのコミュニティのリーダーという役割を担いたいとは思いません。「担えるもんなら担いたい」は、WorkFlowyだからこその気持ちです。

私はWorkFlowyが好きで、WorkFlowyの可能性を信じていて、WorkFlowyに価値を見出す人がこの世の中にたくさんいるはずだと確信していて、WorkFlowyがもっと広がればいいと思っています。WorkFlowyの基本思想を信奉していて、WorkFlowyの基本構造を有用な知の枠組みだと考えていて、WorkFlowyの基本機能を柔軟で使いやすくて優れたものだと思っています。

私は、クラウドメールシステムとしてのGmailも画期的だと考えているし、Evernoteに人生を「しまう」ことで人生の彩りが増えると信じているし、Toodledoによって持続可能な毎日を支えてもらっていると感謝しているのですが、GmailやEvernoteやToodledoのことよりも、WorkFlowyのことを理解していて、WorkFlowyのことを好きなんだろうなと思うわけです。

だから、「日本のWorkFlowyコミュニティのリーダー」という言葉は、過分だし恐れ多いし柄も器もちがうとも思う一方で、ありがたいし、この役割を担えるもんなら担いたい、とも思います。

(3) 『ウェブ時代をゆく』を思い出し、読み返す

フリーライティングはこんな調子で、私の考えは両方向に揺れながら引き裂かれていき、「こっちに進もう」という暫定的な方向すら見えてきません。こんな中、ふと思い出したのが、梅田望夫氏の『ウェブ時代をゆく』でした。

同書には、「第二章 新しいリーダーシップ」という章が収録されています。この章では、オープンソースプロジェクトやウィキペディアなどを題材に、リーダーがどんなリーダーシップを発揮し、どのようなコミュニティを育んでいるのかなど、ウェブ時代の新しいリーダーシップについて、考察されていました。

そこで、WorkFlowyコミュニティのことを考えるためにも、私は『ウェブ時代をゆく』を読み返してみることにしました。

3.WorkFlowyに対して見出した「好き」を、ウェブを活用して、突き詰める

(1) ウェブを活用し、「好き」に没頭して、「人生をうずめる」

そんなわけで、ここ数日、『ウェブ時代をゆく』を読み返していました。

読み返してみると『ウェブ時代をゆく』は、今の自分の問題意識にぴったりの本でした。あまりに面白かったので、「第二章 新しいリーダーシップ」だけではなく全体を読み返し、WorkFlowyに抜き書き読書ノートを作りました。

『ウェブ時代をゆく』の抜き書き読書ノート

『ウェブ時代をゆく』そのものの全体像については、考えたことを別の機会に書きたいなと思っているのですが、それはそれとして、ここでは「WorkFlowyコミュニティ」に関係しそうなところを、3つ、紹介します。

a.成功するコミュニティ

ひとつめは、オープンソースプロジェクトについて、成功するプロジェクトとそうではないプロジェクトを分けるポイントについて。

成功するかどうかは、人生をうずめている奴が一人いるかどうかですね」と彼は端的に答えた。たしかに、まつもとゆきひろもリーナス・トーバルズも、「好き」に没頭して起こしたプロジェクトに「人生をうずめて」幸福な生活を送っている。

location 700

成功するプロジェクトの場合、石黒が言うようにリーダーが「人生をうずめる」ほどの没頭ぶりを示し、それがコミュニティ全体のエネルギーの核となる。

location 710

リーダーの能力や采配よりも前に、リーダーが「人生をうずめる」ほど、そのプロジェクトに没頭しているかどうか。これがプロジェクトの成否を分けるポイントだとされます。

b.「好き」に没頭できる理由

ふたつめは、なぜ、リーダーやコミュニティの構成員が、そのコミュニティに「人生をうずめる」ほど没頭できるのか、という点。

無償にもかかわらず、なぜ、そんなにも自分の資源を注ぎ込めるのか。

広い意味では、「承認欲求」なのかもしれません。でも、『ウェブ時代をゆく』は、ウェブだからこそ、の要素を強調します。

どういうことでしょうか。

前提として、現代社会は、「好き」の対象となり得るものが、たくさんのものに細分化されています。「文房具が好き」「iPhoneアプリが好き」「小説が好き」ではなく、「パーカーの万年筆が好き」「Evernoteへ投稿するアプリのうち、PostEverとWriteNoteが好き」「村上春樹の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』が好き」というように、「好き」の対象が、細かくなっています。

ですから、リアル世界では、自分の「好き」と深いところで一致する「好き」を持つ他者と出会うことは、それほど頻繁に生じることではありません。特に、「好き」の対象がマイナーで偏ったものであればあるほど、リアル世界でその「好き」を共有できる他者と会えることは、ほとんど期待できません。

ところが、ウェブ世界はちがいます。

しかしリアル世界の有限性を超え「不特定多数無限大」と対峙できるネット空間があらわれ、関心を同じくする真の仲間を発見することができるようになった。

location 835

今までは、誰にも理解してもらえなかった自分の「好き」が理解される。しかも、これまでは活かしようのなかった自分の「好き」を活かす道筋も無限に用意されるのが、ウェブ世界の特徴です。

志向性を同じくするゆえにお互いを深く理解する「同好の士」たちによって自らの達成が承認・賞賛されることは、私たちの人生に訪れる最も重要な喜びの一つに違いない。

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このように、『ウェブ時代をゆく』は、「好き」に没頭し、「好き」の対象に「人生をうずめる」という生き方は、ウェブ時代だからこそ可能になった生き方だ、と説きます。

そして、ウェブ時代だからこそ、自分の「好き」に自分の時間という資源を惜しみなくつぎ込むことで、個が輝く、と説明します。

時間だけがすべての人に平等に与えられたリソースである。その時間を、自らの志向性と波長の合う領域に惜しみなくつぎ込む。それが個を輝かせる。大切な時間というリソースを自分らしくどう使うのか。そこがこれからはますます問われる。

location 974

c.「好き」から自然発生する島宇宙

みっつめは、こうした「好き」(志向性)から生じる島宇宙的なコミュニティ空間の可能性です。

同書が出版された2007年当時、「好き」から生まれるコミュニティは、オープンソース、ウィキペディア、グレイグスリストなど、特殊な領域にとどまっていましたが、同書、これからのウェブ時代には、こんなコミュニティがいろんな領域でたくさん出現する、と予言します。

オープンソースやウィキペディアなどの勃興が示唆するのは、これからのウェブ進化に伴い、人々のさまざまな関心領域や専門領域ごとにたくさんの島宇宙ができていくことである。そしてある領域に良きリーダーが生まれれば、その島宇宙は快適なコミュニティ空間になるということだ。

location 858

そして、これからのウェブ時代を生きる人たちに、自分の「好き」を見究め、広い世界の中に自分の「好き」を活かせる島宇宙的コミュニティを見つけ、その中で自分の「好き」を突き詰め、結果としてコミュニティにも貢献する、というような生き方を勧めます。

人間は一人ひとりまったく違う。その志向性を見極め、広い世界の中で自分の適した場所を見つけて、そこで生きていける自由は素晴らしいと思う。

location 885

総表現社会参加者層の人たちが、自分のいちばん「好き」な領域を選び、良き「志向性の共同体」たる「島宇宙」をネット上に作っていく。オープンソースやウィキペディアにおけるリーダーシップ構造の、できれば中核のリーダーか、あるいは「リーダーの右腕たち」の層に参入し、良き「志向性の共同体」の構築に寄与し、それがリアル世界ともつながっていく仕組みを、皆がそれぞれの得意分野で作っていけば、私たちの社会は全体としてもっと良いものになっていくのではないか。

location 926

(2) WorkFlowyコミュニティのこと

『ウェブ時代をゆく』から学んだこの3つのことを切り口に、今の自分に照らし合わせて、考えてみました。

a.計算抜きで自分の資源をつぎ込んでいるという意味で、「人生をうずめている」

ひとつめの「成功するコミュニティ」に関しては、「人生をうずめている奴」にならなれるかもしれない、と思いました。

WorkFlowyには思想があり、理念があり、基本原理があります。でも、WorkFlowyは思想や理念や原理ではなく、具体的に動き、日々現実世界に価値を生み出し続けるウェブサービスです。そして、WorkFlowyが毎日動き続け、日々現に価値を生み出していることは、徹頭徹尾、インフラやプログラミングなど、ウェブに関するいろんな技術に支えられているはずです。

私は、これらWorkFlowyを支える技術についての高レベルの知識や能力があれば、WorkFlowyを活用する幅も広がり、WorkFlowyがもっと大きな可能性を果たすのではないかと期待しています。だから、WorkFlowyコミュニティには、技術が必要だと考えています。

しかし、私は、技術を知りません。WorkFlowyというウェブサービスを動かすにはどんなインフラが必要で、どこのどんなサーバーを使っているのか、なども知らなければ((WorkFlowyもAmazonなのかな?と想像するくらいのレベルです)、WorkFlowyがどんなプログラム言語でできていて、どの範囲でならカスタマイズできるのか、ということも知りません(WorkFlowyはJavaScriptで動いているのかな?と想像するくらいのレベルです)。

だから、WorkFlowyコミュニティのリーダーは、私よりもむしろ、WorkFlowyを支える技術についての知識や技能を持っている人が適任なんじゃないかなと思っていました。

でも、『ウェブ時代をゆく』が説くように、ウェブ時代の新しいコミュニティにとっては、「人生をうずめている奴」の存在にも、一定の意義があるのかもしれません。

WorkFlowyに関する情報にアンテナを貼り、WorkFlowyに関する新しく面白そうな情報を見つけたら、その情報のハブになる。それと同時に、WorkFlowyのことを考え、WorkFlowyのことを書いたり話したりする。そして何より、WorkFlowyの現役ユーザーとして毎日の生活の中でWorkFlowyを使い続け、発見したこと、試行錯誤したことを、発信し続ける。

これらのことをを、水を飲んだりするのと同じように、ごく当たり前のこととして、毎日やり続けています。

それなりの時間をつぎ込んでいるとは思うのですが、そこに「いつか元をとってやろう」みたない損得計算はありません。WorkFlowyが「好き」だから、WorkFlowyのことを考えたりしているとワクワクするから、ただWorkFlowyのことを考えたり話したりしたくて、こんなことをやり続けています

ある意味、これは、WorkFlowyに「人生をうずめる」ともいえます。この程度の意味ではありますが、自分なりにWorkFlowyに「人生をうずめる」ことなら、私にもできます。これが結果として、日本のWorkFlowyコミュニティに価値をもたらしているなら、それはそれでありがたいことなのかもな、と思いました。

b.WorkFlowyに対する没頭の底には、「ここにいたんだ」がある

次に、ウェブによって「好き」を突き詰めることができるようになった、ということについては、本当にそうだと思います。

というのも、自分とWorkFlowyとの関係は、まさにこれだからです。

毎日WorkFlowyを使い続け、WorkFlowyのことが大好きな私ではありますが、リアル世界でWorkFlowyを使っている人を知りません。また、リアル世界の何人かの知人に、WorkFlowyの素晴らしさを熱く語った経験が何度かあるのですが、その人をWorkFlowy愛用者に口説き落とせたことはありません。

もし、リアルの世界だけだとすれば、今でも私は、ひとりのWorkFlowyユーザーとも知り合いになれずにいたことでしょう。

ところが、実際の私は、毎日のように、たくさんの方と、WorkFlowyのことを、話すことができています。ブログ記事、Twitter、WorkFlowy共有トピック、それからウェブで知り合った方と一緒に食事をしたりするとき。思う存分、いろいろなテーマで、WorkFlowyのことを話すことができています。

少し前、「ここにいたんだ」というブログ記事を書きました。

『宇宙兄弟』の六太が閉鎖ボックス編で発した「ここにいたんだ」というセリフに自分を重ねて、WorkFlowyとかアウトライン・プロセッシングとかのことを存分に語り合える方々と知り合えた幸福のことを書きました。

私たちは段差に書き込みながら いっぱい話した

WorkFlowyが競合する変更を処理する仕組みのこととか OmniFlowという名称がありかなしかということとか

けっこうマニアックな話もした

私の話が通じてる—!

みんなの話も手に取るようにわかる 楽しい!

とにかく 楽しかった

「ここにいたんだ」

私がWorkFlowyに没頭できているのは、ウェブによって実現された、「ここにいたんだ」という幸福のおかげです。

いつも私とWorkFlowyについての話をしてくださる皆様に、私はいつも感謝してます。

c.快適な島宇宙的コミュニティ

島宇宙的コミュニティについては、WorkFlowyコミュニティが、こんな島宇宙になるといいな、と思います。

『ウェブ時代をゆく』は、こう書きます。

道を聞かれたときに、知っているのにわざと違う道を教える人はほとんどいない」「学びたいと思い一生懸命質問してくる子供を前に、わざと間違った方向に導く人はほとんどいない」というくらいの意味での、「人間が本来もっているやさしさ」のようなものもそこでは感じることができる。

location 863

WorkFlowyコミュニティも、同じような島宇宙になるといいなと願いします。

  • WorkFlowyについての情報を共有できる。
  • わからないことがあったら、「これがわからないんだけれど、どうしたらいいんだろう?」と気楽に聞ける。
  • 気楽に聞くと、「それは、そうするといいんだよ。」と誰かが気楽に答える。
  • そのやりとりを目にした別の誰かが、「こういう方法もあるよ。」と情報を追加する。
  • これらのやり取りが、誰かの手で、ひとつのWorkFlowy共有トピックに蓄積され、共有知となる。
  • そうして、これらすべての過程を通じて、そのやりとりに関わった人や、そのやり取りを横で眺めていた人皆が、「こんなことができるWorkFlowyってすごいねえ、わーい。」って、WorkFlowyに対する前向きな信頼や期待を共有できる。
  • 情報だけでなく、WorkFlowyについての考えとか、感覚とか、そういう、ふわっとしたものも共有できる。
  • WorkFlowyについての何かを話したい人が、まさにその話をしたい話し相手を見つけることができる。

こんなコミュニティになるといいな、と思います。

ある意味、お花畑的なイメージです。

でも、「WorkFlowyが好き」「WorkFlowyの可能性を信じている」「WorkFlowyが生み出す価値にワクワクする」。こんなWorkFlowyに対する前向きな信頼や期待を底のところで共有できて、金銭的な利害などが絡まなければ、それほど非現実的でもないような気もします。(実際、今のWorkFlowy界隈は、そんな雰囲気といってもまちがいじゃないと思う。)

あくまでも私個人の願いでありイメージですが、日本のWorkFlowyコミュニティに育って欲しい方向は、こんな感じです。

4.おわりに

長々と書きながら考えました。書いている中で、自分の生き方にとって大切な事柄が、いくつも出てきた気がします。まさに大きめのフリーライティングでした。

ただ、たくさん書いていろいろ考えましたが、自分の具体的な行動としては、多分変わらないんだろうな、とも思います。これからも、私は、WorkFlowyに対する「好き」に導かれるまま、WorkFlowyを使い続け、WorkFlowyを試行錯誤し続け、WorkFlowyのことを考え続け、WorkFlowyのことを書き続け、そして、いろんな人とWorkFlowyのことを話し続けます。WorkFlowyに「人生をうずめる」。今までと同じです。

他方で、この文章を書いて、ひとつ決めたことがあります。それは、WorkFlowyに「人生をうずめる」のは、WorkFlowyに対する「好き」が続いている間だけ、ということです。

今、私は、WorkFlowyのことが「好き」です。可能性を感じ、ワクワクし、ひとりでも多くの人にWorkFlowyの革命的なところを伝えたくて、仕方がありません。

でも、この「好き」がずっと続くかは不確定です。明日明後日になくなる可能性は著しく低いとは思うのですが、年単位で考えれば、いつかは終わるかもしれません。

もしそうなったら、WorkFlowyに対する「好き」が終わったら、そのときは、WorkFlowyに「人生をうずめる」のも終わりです。

「好き」でもない対象に「人生をうずめる」のは、人生の無駄遣いでしかありません。また、それ以上に、WorkFlowyのことを「好き」でもない人がWorkFlowyに「人生をうずめ」ていては、WorkFlowyコミュニティにとって害悪以外のなにものでもありません。WorkFlowyコミュニティには、「好き」を共有するコミュニティであっていてほしいと望むので、少なくとも自分は、「好き」じゃなくなったらWorkFlowyコミュニティに関わり続けることはやめることにします。

そんなわけで、暫定的な方向ではありますが、WorkFlowyに対する「好き」が続く限り、今までと同じように、WorkFlowyのことを書き続けることにしました。そうすることが、結果として、「日本のWorkFlowyコミュニティのリーダー」のような役割を果たすことにつながるのなら、感謝して、謹んで、この役割を受け止めたいなと、今は思っています。

改めまして、Tak.さん、ありがとうございます。

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