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ブログに対するトップダウン的アプローチとボトムアップ的アプローチ

公開日: : 最終更新日:2013/11/12 ブログ

1.はじめに

物事に対するのアプローチを、トップダウン的アプローチとボトムアップ的アプローチに分けることができるのではないか、ということを書きました。物事に対するアプローチを、この二つに分けて把握する考え方は、それなりに広い適用範囲を持つように感じています。

そこで、ブログを題材にとって、トップダウン的アプローチとボトムアップ的アプローチについて、考えてみます。

2.ブログに対するトップタウン的アプローチとボトムアップ的アプローチ

(1)トップダウン的アプローチとボトムアップ的アプローチ

大雑把にいえば、トップダウン的アプローチだと、ブログの理念やテーマがまずあって、その理念やテーマから個々の記事が生まれます。

これに対して、ボトムアップ的アプローチは、先に個別の記事があって、その積み重ねで、ブログ全体としての理念とかテーマが決まってくる、というアプローチではないかと思います。

(2)トップダウン的アプローチの挫折

ブログを始めたとき、私は、トップダウン的アプローチをとりたいと考えていました。そのため、私は、まず最初に、自分がブログに求めるものは何かを考えました。次に、ブログによって表現したい考え方や物事の見方を考えました。さらに、どんなテーマを扱うブログにするかを考えました。これらによって、ブログの理念やテーマを定めようとしました。
個々の記事を書くときも、その記事のよって表現したいのは何なのかとか、その記事を書くことによって自分が求めるものは何なのかを、考えようとしました。また、複数の記事になりそうなテーマを書こうと思ったら、最初に全体の目次を決めて、その後、その目次に従ってひとつひとつの記事を書くようにしました。

しかし、トップダウン的アプローチは、それほどうまくいきませんでした。理由は、次の3つだと思います。

  1. 自分がブログに求めるものを考えても、成長だの文章力だの、抽象的な言葉しか出てきませんでした。
  2. 最初に目次を書いてから個々の記事を書こうとすると、目次を書いたときには書きたかったことへの興味が、その後だんだん薄れてきてしまい、結局目次と最初の記事しか公開できない、という状況にもなりました。
  3. また、理念だのテーマだのを考えていると、ブログへの記事投稿という行為に対するハードルが、自分の中でどんどん上がってしまいました。

こんなわけで、トップダウン的アプローチはなかなかうまくいかず、ブログに対する意識も、さめかけていました。

(3)ささやかな転機となった記事1(iPadとTK700に関連する記事)

そんなときに、ささやかな転機となったのが、この記事です。

新しいiPad用に、LogicoolのキーボードケースTK700を買いました。 « 単純作業に心を込めて

タイトルの通り、新しいiPadのためにTK700というキーボードケースを買ったことを書いた記事です。念願のキーボードケースを購入できたことがうれしくて、理念とかテーマとかはぜんぜん気にしないで、さっと、TK700の第一印象をメモしました。

そんなちょっとした記事だったのですが、翌日以降、この記事へのアクセスは、比較的高い状態を維持しました。アクセスがあるという状態は、なかなか気持ちのよいものだということを発見することができました。

また、この記事に関する統計情報を見ることで、インターネットの向こう側にどんな方がいるのか、少しだけ、わかりました。WordPress.comの統計情報を見れば、どんな検索キーワードでこの記事にたどり着いたかが、一目瞭然です。この記事では、「新しいiPad,外付けキーボード」などのキーワードが目立ちました。これによって、インターネットの向こう側には、新しいiPadのための外付けキーボードに興味を持っている方がいるんだなと、実感できました。インターネットの向こう側にいる方のことが、少しだけわかったことで、どんな記事を書いたらいいのかがわかりましたし、また、それらの方々に届く記事を書きたいなあと感じられました。

(4)ささやかな転記となった記事2(母の日にiPadを贈る記事)

また、この記事も、ささやかな転機となりました。

母の日のプレゼントに、iPadはいかがでしょうか。 « 単純作業に心を込めて

母の日のプレゼントにiPadを贈ると何かと楽しいのではないか、ということを書いた記事です。

そのころ、友人に、母の日にiPadを贈ったらよいのではないか、と薦めていたこともあり、友人との会話をまとめる記事を2,3、書いてみました。いくつかの関連する記事を投稿してみると、新たに自分で試したいことがどんどん出てきて、そのたびに記事を書いていたら、現時点で、9つの記事からなる連載になりました。

ちょうど母の日のプレゼントを考え始める時期だからか、このシリーズは、安定してアクセスが多い記事です。検索キーワードを見てみると、「母の日,iPad」というキーワードが多いようです。試しに自分でもGoogleに「母の日,iPad」というキーワードを入れてみたら、検索結果に自分のブログが表示されたて、びっくりしました。

(5)2つの記事の共通点

iPadとTK700に関する記事と母の日にiPadを贈る記事には、共通点があります。

理念やテーマがあったわけではありません。書きたいことの全体像が最初にあったわけではありません。

どうってことのない自分の体験や考えをブログに投稿してみたら、アクセスという反応が得られたので、その反応に素直に従って、関連する記事を投稿してみた。するとさらにアクセスがあって、その反応をきっかけとして考えたこと、試したことを、また投稿してみた。このような循環が生じたというのが、共通点です。

どちらも、アボトムアップ的アプローチがうまくいった例ではないかと思います。

3.体験から、学んだ2つのこと

この体験から、2つのことを学びました。

(1)具体的な行動を実行するところから始まるサイクルを回す

ひとつは、具体的な行動から始まるサイクルを回すことの大切さです。

  1. まず、具体的な行動を起こす。
  2. 何か具体的な行動を実行すれば、その実行された具体的な行動に対して、何らかの反応が得られる。
  3. その反応からフィードバックを得て、ちょっと改善した具体的な行動を、また実行する。
  4. その反応を見て、さらにまたちょっと違った具体的な行動を起こす。

そんな、行動→反応→改善→また行動のサイクルを回すことの大切さを感じました。

ブログで言えば、とりあえず記事を投稿してみて、その記事に対する反応を見る。その記事に対する反応を踏まえて、ちょっと改善した次の記事を書き、投稿してみる。そして、またその記事に対する反応を見て、また投稿してみる。すべての始まりは、とりあえず記事を書いて投稿してみる、という具体的な行動を実行することにあります。記事を書いて投稿してみれば、サイクルが回り始めます。

(2)個々の行動を振り返り、上の次元から、有機的に関連づける

もうひとつは、定期的に個々の行動を振り返って、上の次元の何かから、個々の行動を有機的に関連づける仕組みを持つことです。

トップダウン的アプローチのよいところは、具体的な行動が、より上の次元にある何かによって、統合されていることではないかと思います。たとえば、目標達成に向けた行動をトップダウン的アプローチで行う場合、理念→長期目標→短期目標→具体的な行動と下ろしてきますので、個々の行動は、目標達成に向けて、統合されています。

これに対して、ボトムアップの場合は、個々の行動が先にあるため、個別具体的な行動が、必ずしも上の次元の何かによって統合されていません。

そこで、自分がこれまで行った個々の行動を振り返って、これらの行動を、後から、有機的に関連づけるとよいのではないかと思います。こうすることによって、個々の行動が積み重なるところから、自分なりの理念、テーマ、目標のようなものが、浮かび上がってくるのではないかと思います。こうすれば、ここで浮かび上がった理念なりテーマなりから、今度はトップダウン的アプローチで、個々の行動を決めることができるかもしれません。

ブログで言えば、リンク、まとめ記事、カテゴリ、タグによって、有機的な関連づけを作ることができそうです。定期的に自分が書いた過去記事を振り返り、カテゴリを整理したり、丁寧にタグを付けたり、目次となるまとめ記事を作ったりすれば、このブログの理念なりテーマみたいなものが、少しずつ浮かび上がってきそうです。そうなったら、そんな理念やテーマを固定ページにまとめたり、理念やテーマから派生する記事を作成したりと、可能性が広がるのではないかと思っています。

4.おわりに

以上、トップダウン的アプローチとボトムアップ的アプローチの特性を意識した上で、両者をうまく組み合わせるということを、ブログを題材として、考えてみました。

トップダウン的アプローチを重視するあまり、具体的な行動ができなくなっているなら、とりあえずボトムアップ的アプローチで、具体的な行動を実行してしまえば、なんとなく回っていくのではないか、具体的な行動が積み重なったら、その段階で理念なりテーマなり目標なりを整理したらいいのではないか、ということが、さしあたりの結論です。

[関連記事]

トップダウン的アプローチとボトムアップ的アプローチ « 単純作業に心を込めて

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