ドコモメールへの期待と不安、それから失望。そして、脱spモードメール計画へ。
目次
1.spモードメールとspモードメールアプリ
(1) @docomoのメールと、spモードメール
私は、今、docomoと契約をして、Androidを使っています。
docomoのAndroidで@docomoのメールを使うには、spモードというサービスを契約して、spモードメールというメールシステムを使う必要があります。
そして、Androidでspモードメールを送受信するには、docomo公式のメールアプリを使う必要があります。標準で用意されているのは、spモードメールというアプリです。
(2) spモードメールアプリの問題点
spモードメールアプリには、いくつかの問題があります。
a.動作がもっさり
まず、動作がもっさりしています。私は今、Xperia SX(SO-05D)を使っています。Xperia SXは、CPUがQualcomm Snapdragon S4 MSM8960 1.5GHz(デュアルコア)、RAMが1GBの機種なので、それなりの性能を持っています。それにも関わらず、spモードメールアプリを使うときに、ひっかかりやもたつきを感じます。
b.操作がまどろっこしい
次に、メールを送信するまでの操作がまどろっこしいです。spモードメールアプリでメールを作成するには、通常、以下の操作が必要です。
- spモードメールアプリを立ち上げる
- 「新規メール」をタップする
- あて先欄をタップする
- あて先を選択する
- 本文欄をタップする
- 本文を入力する
- 「◎決定」をタップする
- 「送信」をタップする
これら多数の手順のそれぞれに、ワンテンポのもたつきがあります。
c.メール送信処理に、数秒の時間がかかる上に、送信失敗の時に自動再送信をしてくれない
さらに、これはspモードメールシステムの問題なのかもしれないのですが、送信するまでに若干の時間がかかります。spモードメールを送信すると、「認証中」→「送信中」→「送信しました」とのメッセージが出ます。この間に圏外になったり電波が悪くなったりすると、送信できません。電波の悪い場所や地下鉄からメールを送るときなどは、送信に数秒必要であることによって、メールが送りにくい状況になります。
おまけに、送信失敗のときに、自動再送信をしてくれません。あらためて、手動で、未送信メールを開き、再度送信する必要があります。
d.アプリのデータ量が多いのに、SDカードにアプリを移せない
そして、アプリ及びデータの量が多いのに、SDカードにアプリを移せない点も問題です。
私が使っている機種は、ROMが豊富なのでそんなに困っていません。しかし、一昔前の機種だと、ユーザーが使えるROMは逼迫しています。spモードメールアプリは、メールがたまってくると、データ量が100MB前後になりますので、spモードメールアプリだけで本体ROMの大半を消費してしまう、ということも生じます。
2.ドコモメールへの期待と不安、それから失望
(1) ドコモメールへの期待
ドコモ自身、spモードメールの評判がよろしくないことの自覚があるようです。この対策として、2012年10月11日、ドコモは、2013年1月からドコモメールというサービスを開始する、と発表しました。
報道発表資料 : ドコモクラウドのサービス拡充 | お知らせ | NTTドコモ
ドコモメールは、spモードメールに変わる新しいメールサービスです。報道発表資料によれば、以下の数点が改善点です。
- アプリが刷新される(UI及び操作の改善)
- メールをクラウドに保存しておける(1GB)
- パソコンからの送受信に対応する
報道発表資料 : ドコモクラウドのサービス拡充 | お知らせ | NTTドコモ
以下のインタビュー記事によれば、ドコモは、spモードメールに対するユーザーの厳しい評価を受け止めて、ドコモメールを開発している、とのことです。
キャリアメールのマルチデバイス対応も:NTTドコモに聞く、spモードメールとアドレス帳を「クラウド」にする理由 (1/2) – ITmedia Mobile
これらを見れば、ドコモメールは、spモードメールよりも使いやすいサービスになっているだろうと期待したくなります。
(2) ドコモメールへの不安
とはいえ、ドコモメールには、不安もありました。
不安を感じるいちばんの理由は、メールのやりとりに、独自のプロトコルを使用していることです。ドコモメールは、多くのメールで採用されているIMAPというプロトコルを使わないで、独自開発のプロトコルを採用しているそうです。
上に記載したITmedia Mobileのインタビュー記事によれば、「IMAPなど標準のプロトコルを意識していないわけではないし、実際IMAPの導入も検討したのだが、モバイルで利用するには通信処理が複雑で実装上軽くならなかった。そこでよりモバイルに適した形にするよう、手続きを少なく軽くした独自のプロトコルを用いることになった」とのことです。しかし、ドコモが開発する独自のプロトコルが、IMAPよりもうまく機能するのかについては、かなり不安です。
(3) ドコモメールへの失望
このように、私は、ドコモメールに期待と不安を感じていましたが、ともあれ、使ってみないと始まらないので、2013年1月に始まったら、すぐに試してみようと決めていました。
しかし、2013年1月になっても、待てど暮らせど、spモードメールアプリのアップデートは来ませんでした。そして、そうこうしているうちに、ドコモメールの開始は、2月に延期になり、3月に延期になりました。
「ドコモメール」、提供時期が3月に – ケータイ Watch
始まりもしないことに、失望しました。
3.脱spモードメール計画を、真剣に検討
これまで、私は、不安を感じながらも、ドコモメールを、楽しみに待っていました。ドコモメールが始まれば、何かが変わるかもしれない、と希望を持っていました。しかし、予定どおりにサービスが開始することすらしないという現状に触れて、がっかり失望しました。
期待するから失望が生じるのであって、期待しなければ失望も生じません。私は、ドコモのメールサービスに期待することを、やめました。
ドコモのメールサービスに期待しないからには、ドコモのメールの少しずつ減らす必要があります。現状では、spモードメールをそれなりに使っていますので、spモードメールの使用を少しずつ減らす必要があります。
そんなわけで、脱spモードメール計画を、真剣に検討することにしました。今後、何回かに分けて、spモードメールに依存しない生活を模索したいと思います。
4.脱spモードメール計画のその後
脱spモードメール計画(1) 計画の目的・現状の把握・代替の選択肢
計画の目的と、それを達成するための大まかな戦略を立てました。
脱spモードメール計画(2) 相手の負担とメリットを想像する
どんなことに気をつけて選択肢を検討するべきか、抽象的に検討しました。
脱spモードメール計画(3) LINEのトークは、spモードメールの代替になるか?
具体論です。一番やりとり頻度の高かった相手とのやりとりに、LINEのトークを試しました。LINEのトークは、十分、代替手段になると思います。
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