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元記事を時系列で並べるところから見える、本を書くことの醍醐味(『クラウド時代の思考ツールWorkFlowy入門』までの時系列)

公開日: : WorkFlowy

1.『クラウド時代の思考ツールWorkFlowy入門』の元記事紹介

2016年1月29日に、『クラウド時代の思考ツールWorkFlowy入門』という本が出ます(電子書籍とオンデマンド)。

『クラウド時代の思考ツールWorkFlowy入門』

この本は、2015年1月から10月までの間に、このブログ「単純作業に心を込めて」に書き続けてきたWorkFlowyに関連する記事をベースにしています。同書の詳細目次に沿って、ベースとなった元記事へのリンクを整理したブログ記事は、次のとおりです。

『クラウド時代の思考ツールWorkFlowy入門』の詳細目次と元記事の紹介

ここでは、『クラウド時代の思考ツールWorkFlowy入門』の詳細目次に沿って、元記事へのリンクを並べました。しかし、同じ元記事へのリンク群を、ある別の軸で並べると、ちょっと別のことが見えてきます。

別の軸とは、時系列です。

そこで、この記事では、元記事へのリンクを時系列で並べた上で、そこから見えてくる、本を書くことの醍醐味をお話します。

2.『クラウド時代の思考ツールWorkFlowy入門』の元記事を時系列で並べたリスト

前提として、『クラウド時代の思考ツールWorkFlowy入門』にまつわる時系列を確認しておきます。こんな感じでした。

  • 2015-07-27 倉下忠憲さんのTweetなどでインプレスR&Dの出版企画を知り、応募する
  • 2015-08-08 インプレスR&Dから、仮採用の連絡を受ける
  • 2015-08-28 インプレスR&Dから、正式採用の連絡を受ける
  • 2015-10-30 原稿締切日・脱稿

『クラウド時代の思考ツールWorkFlowy入門』の元記事を時系列で並べ、与件のスケジュールと重ねると、こうなります。

3.時系列で並べるところから見える、本を書くことの醍醐味

さて、この時系列を眺めながら、当時のことをふり返ってみましょう。

出版企画に応募した2015年7月27日当時、私は、基本的には、その時点までで公開済みのブログ記事をベースにして、1冊の本を組み立てるつもりでいました。そのときに構想していたのは、だいたいこんな構成です。

  • 1.なぜ、WorkFlowyを使うのか?
    • (1) WorkFlowyとは、何か?
    • (2) WorkFlowyの使い方の簡単な説明
  • 2.WorkFlowyで、何をするか?
    • (1) WorkFlowyで文章を書く
    • (2) WorkFlowyで読書ノートを作る
    • (3) WorkFlowyで日記を書く
    • (4) WorkFlowyでプレゼンをする
  • 3.WorkFlowyを、自分の道具にする(WorkFlowyのカスタマイズ)
    • (1) WorkFlowy専用Firefox
    • (2) WorkFlowy専用Firefoxをアドオンで強化する(総論)
    • (3) WorkFlowy専用Firefoxをアドオン「Stylish」で強化する

当時、すでに、以下の記事を公開していました。応募時の目次に沿って並べてみます。

当時の私は、「材料はひととおりそろっているので、あとは、2ヶ月くらいかけて、これらの記事をじっくりと1冊の本へと組み立てていけばよかろう、それでいっちょ上がり。」くらいに考えていました。

ところが、です。

『クラウド時代の思考ツールWorkFlowy入門』の元記事時系列を見返してみます。実際には、こうです。

  • 2015年7月までに書いた記事:合計22個
    • 2014年までに書いた記事:2個
    • 2015年1月に書いた記事:3個
    • 2015年2月に書いた記事:4個
    • 2015年3月に書いた記事:2個
    • 2015年4月に書いた記事:0個
    • 2015年5月に書いた記事:3個
    • 2015年6月に書いた記事:6個
    • 2015年7月に書いた記事:2個
  • 2015年8月〜10月に書いた記事:合計26個
    • 2015年8月に書いた記事:10個
    • 2015年9月に書いた記事:4個
    • 2015年10月に書いた記事:12個

『クラウド時代の思考ツールWorkFlowy入門』のベースとなった全48個のブログ記事を、出版企画に応募した7月末時点で2グループに分けると、出版企画応募時にすでにできていた記事が22個、出版企画後に新しく書いた記事が26個です。出版企画応募後の記事が、出版企画応募時点ですでにできていた記事を、数の上で上回っています。出版企画応募前が7ヶ月で出版企画応募後が3ヶ月であるにもかかわらず、また、出版企画応募後はブログ記事執筆と並行して本の編集作業もしていたにもかかわらず、です。

こうなったことには、いろんな要因があります。個人的な事情で2015年9月,10月にたくさんの時間が使えたことも大きいですし、出版企画応募時点で公開済みの記事の完成度が満足いくものではないかったためにそうせざるをえなかった面もあります。

でも、いちばん大きな要因は、おそらく、本を書くことそれ自体です。出版企画に応募し、「うん、WorkFlowyの本を書こう」と具体的に決めたことで、私のWorkFlowyに対する考察は、それまでよりも、ほんのすこしだけ深まりました。たとえば、「WorkFlowy基本5原則」のような、ちょっと変わったWorkFlowyの力を引っ張りだすためのコツに言及できたのは、本を書くことになったおかげです。

WorkFlowyらしい世界観でいえば、この現象は、きっと、「上の階層」という言葉で表現するのがふさわしいんじゃないかと思います。

出版企画に応募したことによって、「ブログ記事を書く」という階層の上に、「本を書く」という階層が新しく出現しました。「本を書く」という階層によって、「ブログ記事を書く」という階層は、それまでとはちがった意味合いや目的を獲得しました。さらに、内容面でも、WorkFlowyに関する個別具体的なことを考察する個々のブログ記事は、「個人の継続的な知的生産」という上の階層を獲得しました。

こんな「上の階層」の存在が、本書の「第1編 WorkFlowyと「個人の継続的な知的生産」」に結実したんじゃないかなと思います。(出版企画応募時の目次と、最終的な『クラウド時代の思考ツールWorkFlowy入門』の目次を比較したときの、もっとも大きなちがいが、第1編です。)

ここに、1冊の本を書く、という行為の醍醐味があると、私は考えています。

1冊の本を書くことは、ある意味で、テーマに対する考察を深めるための、もっとも強力な手段のひとつです。

■『クラウド時代の思考ツールWorkFlowy入門』は、2016年1月29日発売です。

『クラウド時代の思考ツールWorkFlowy入門』

各種ストアで予約受付中です。

楽しんでいただければ、とてもうれしく思います。

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